一昨年マラソン途中棄権した男が東京マラソン完走するまでの過程とゴール

決意

忘れもしない2013年12月7日。自分がエンジニアになる大きな一歩となったTech Garden Schoolの門を叩いた日。そして、フルマラソンに挑戦した日。

就活の自己PRの練習がてら始めたランニングのけじめとして軽い気持ちで申し込んだものの、走破はもちろん踏破すらできずにリタイヤ。

足が痛くて30km地点で歩くこともできなくなりました。(そのときの記事、旧doorlog)

それから約2年後の2015年10月、会社関係でたまたま東京マラソンに出走できることになり、そのときの雪辱を晴らす決意をしました。

フルマラソンを走りきる。別に肩肘張らなくても何なくクリアできる人もいるでしょう。歩いてればいつかゴールできるでしょう。でも自分にはできなかった、それなりに準備してできなかったことをできるようにするためには、よく考えてよく準備する必要があります。

課題

最優先で解決すべき課題は、致命的な(一発退場となる)ダメージから膝(の横の筋)を守ることです。

他にも、そもそも長距離を走ったのは前回リタイヤしたフルマラソンとハーフマラソン1回。

そういうわけで、膝を痛めないように体力をつけるために次のように練習すべき内容、解決すべき課題を整理しました。

1. 走るのに必要な体力を増やす
1-1 膝悪くしない加減のもとでとにかく走る

2. 走るときにかかる負荷を減らす
2-1 膝にかかるダメージを減らす
2-2 同じ膝へのダメージでも体が受ける影響を減らす
2-3 他の体の部位にかかるダメージを減らす(どこにダメージが加わるかは練習して探す)

練習

ざっと課題は上げてみたものの、意識して走らないとよくわからないので、とりあえず走ってみて改善していく!

1. 走るのに必要な体力を増やす
1-1 膝悪くしない加減のもとでとにかく走る
→無理はしない。ちょっと間が空いて年明けに地元を走ったとき、7kmくらいですごい膝が痛くなって翌日階段の昇降かなりきつい程度に…

練習で体を傷めたら元も子もないので、痛いと思ったら練習はやめて、違和感が残ったら走らないルールに。

あと、1月?のいつからかは1回走る毎に+0.8km、週末を挟むと4km増やしていく。それまでは大体4km〜6kmを週1〜3回走っていたので、最終的には平日夜に20kmくらい走りました。

・2月途中風邪引いてしばらく走れなかった
・平日そもそも仕事終わった後しんどい
・夜の時間は修行なり音楽なり会話なり大事にしたく、コンスタントに夜の1〜2時間削るの気持ち的に相当抵抗があった
・夕飯食べるの遅れるとおなか痛かった

とかでだいぶ葛藤してた気がします。

2. 走るときにかかる負荷を減らす
2-1 膝にかかるダメージを減らす

まずはシンプルに両膝にサポーターつけて対処しました。慣れるまではつけてもちょっと膝に違和感があったり、サポーターをつけることでふとももの裏が痛かったり(膝曲げるときに負荷がかかってつりそうになる)他の問題もありましたが最終的にはサポーターつけて体力消耗する以上に膝をゴールまで守り抜くことが最優先だったので妥協しました。

次に、そもそも走り方に問題があったのでそれを改善しないと…ということになりました。

・いろいろと走り方(足の地面へのつき方、姿勢等)をかえながら走る
・その道に詳しい人が近くにいる人にアドバイスともらう

中で、つま先を進行方向に対してまっすぐに、かかとから踏み込めておらず、膝の外側に無駄な負荷がかかっていることがわかったので、ペースを落として正しいフォームで走ることをひたすら意識して走る時期もありました。

2-2 同じ膝へのダメージでも体が受ける影響を減らす

2-1で走り方を改善してもダメージは残る…ので、同じダメージを受けても体への影響を減らしたい…

自分が課題に感じている問題は何の変哲もない、走る人にはよくあることらしかったので、よく走る友人に聞いたところ膝の横の筋よくストレッチして!!というアドバイスをもらいました。

確かにその部分全然伸ばしてなかったのでしっかり伸ばしました。

2-3 他の体の部位にかかるダメージを減らす(どこにダメージが加わるかは練習して探す)

膝が特に痛くなるのはわかっていたものの、きっと40kmとか走ったら他にも痛くなる部分があるはず。ということで、練習の中で痛くなるのはどこか?をきちんと覚えておくようにして、それを軽減するための走り方を探したり、ストレッチを重点的にやるようにしました。

結果的には
・足首: 上のよくない走り方が原因っぽかったのでフォーム改善するのと、足首回すのしっかりやることで解決
・肩: 僧帽筋をきゅっとしめて走る癖があったっぽいので下げるように改善するのと、上回ししっかりやることで解決
・太とも: サポーターつけてることで太ももの裏めっちゃ痛い…多少サポーターゆるめるのと、走り込んで筋肉つけるのでなんとかしました

という感じで当日を迎えました。

本番

前日は軽めに6kmくらい走り、早めに寝ていざ当日。朝の7時から受付スタート、9時10分出走!ということで割と早めに家を出て、配給されてたバナナやスポーツドリンクをいただいてスタートラインにつきました。

3万7千人が同じコースを走るということでスタート前のブロックはたくさんあり、スタートラインまでたどりついたのは9時20分頃だったような気がします。

0〜10km

けっこうな下り坂。ここで飛ばしたら膝への負荷が半端ないので、歩くのに近いペースで走ってました。

人も団子状態なので、無理してもいいこと無さげでした。

10〜20km

めちゃくちゃ苦しいこともなく最も楽な区間。ただ、時折膝が痛んで、このまま動けなくなるくらい痛くなったら…みたいな不安は常にありました。

それまで割と翌日の仕事を気にしていましたが、気にする余裕がなくなりました。

20〜30km

肩が泣きそうなくらい痛い一方で、膝がそこまで痛くなくなりました。

給水ポイントでしっかり水分をとり、ストレッチもしつつですがこの段階でほんとしんどかったです。

それまで割と目標タイムを気にしていましたが、気にする余裕がなくなりました。

30〜40km

膝が痛くないのは不幸中の幸いだったものの、ひたすら足(太ももの裏や付け根)が痛い…

けっこう怖いながらもとりあえずサポーターは外してしまい、ストレッチ、走る、歩くをひらすら繰り返しました。

それまでは残り10kmくらいは走り続けるぞ!とか思ってましたが、もはやどうでもいい、ただただゴールが見たい。

40〜42.195km

残り2km!って見えても、1kmが気の遠くなるほど長く、最後の1kmでやっと後は全部走り切ろうと思って走りきりました。

ランナーズハイなんて1秒もなかった…。

ゴール、ゴール

時間は4:57:52。4:30:00を目指していたものの、そんなことどうだっていい。

今回はちゃんとゴールに帰ってくること、2年前に失敗したことの原因をちゃんと考えること、考えて練習すること、練習して必ず成し遂げること、絶対逃げないこと、それが全てでした。

finish

就活のときにはじめ、途中けっこう空く期間もあったものの走行距離も1000kを突破!

スクリーンショット 2016-03-07 9.23.03

全部走ってるし、途中落として電源切れたり、電池切れたりしたのも何回もあるのでとにかく大台には乗ったはず…

結果として成し遂げることが世間的には平凡であっても、ある時点でそれは自分には敵わないことかもしれません。

でも、なんとかしたいと思うならなんとかする方法はあると思うし、それがどんな分野であっても立ち向かえるだけの人間になりたい。

公言してなかったですが、その象徴が今回の東京マラソンという場とそれにいたる過程でした。

こんな思いで臨んだ東京マラソン。練習に始まり、当日も各地点を回りながら応援し、ゴールで待ってくれていた人がいます。

その人にゴール後プロポーズしました。

自分が身の丈に合わない挑戦をするときにそばにいてくれて、ゴールに待ってくれてると思うだけでがんばれる人、逆の立場になったときに全力で応援したいと思える人だからです。(もちろんこれだけでないではないです)

自分勝手ではありますが、誕生日だったり、他の記念日でなく、自分が決意を貫くこの日、未熟な自分を乗り越えて行く日が他のどの日よりもふさわしいと考えました。

何事にも負けないこと、その人と幸せを築いていく決意をここに記します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です