技術書典応援祭に関わられたすべてのみなさんお疲れ様でした。

特に運営のみなさん、想定外の事態にも関わらず常にベストを考え、最後までやり遂げていただき頭が上がりません。本当にお疲れ様でした。

つぎの出展に備えて振り返りたいと思います。

出展した本の内容についてはこちらにまとめています。

技術書典 応援祭で新刊『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』を含む4冊を出展します #技術書典

『JavaScriptとSEO』はBoothでの販売を技術書典応援祭終了後に開始しました。

他はBoothでも引き続き販売しています!

手にとってくださった方はこちらのページで変更内容をお知らせしていくのでぜひ見てみてください。

『KnativeとIngress Gateway』

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeソースコードリーディング入門』

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方』

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda』

『Goで学ぶAWS Lambda』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

振り返り

Good

テーマ設定

今回のテーマはKnativeにおいてIstioに代替可能なGatewayのコンポーネントを比較するというものでした。

このテーマの根本にあったのは、昨年同僚から受けた「KnativeはIstioのVirtualServiceを使わずにどうやってトラフィック制御するのか」という問いに答えることです。当時は答えられませんでした。

前回の技術書典の振り返りでもつぎのように書いていました。

そもそもIstio(をはじめゲートウェイコンポーネントとして依存するもの)やKubernetes自体の知見なしに存在するプラットフォームではないのでその観点から自分の知識・経験は強化して臨む必要もあります。

締切がある中、1回の執筆で調査、理解できることには限りがあります。しかし、そこで新たに生じた課題や疑問を放っておかずに継続して向き合い続けられたのはよかったなぁと感じました。

回を追うごとに想定読者が減っていっている(Knative概論 -超えられない壁-> Knativeソースコードリーディング -> KnativeのIngress Gateway)気がしますが、より夏休みの自由研究感が増していってて愛情は深まっています。

Istioのキャッチアップ

最近、マイクロサービスを開発・運用するチームからマイクロサービスのプラットフォームを開発・運用するチームに移り、2月頃からIstio周りの仕事をしていました。

今回のテーマはIstioに代替可能なコンポーネントの比較ですが、そもそもIstioを学んだことがありませんでした。さらに、3月にはマイクロサービス開発者向けにIstioのワークショップを実施する必要があったので、一定の水準で高速キャッチアップする必要がありました。

この本ではそもそもKnativeがどうIstioを利用するのか、なぜKubernetesのServiceやIngressではダメなのかから考える必要があったため、Istioのキャッチアップは必須でした。執筆過程で本業にダイレクトに関係ある部分に取り組めたのは精神衛生上もよかったです。

また、チームの20%ルールのテーマにこの本の執筆を掲げ、調査内容をチームのGitHub issueに英語でまとめることにも取り組みました。

世には出ないものの、途中経過をアウトプットしながら進められるのもまた精神衛生上良いです。

経験上アウトプットよりもインプットに数倍時間がかかります。いざ書き始める頃には調査した内容を忘れることも多々あったので、このやり方は進捗にとってもプラスでした。

いいまとまりで発信しつつ、最終的に体裁を整え本にするくらいが理想かなぁとは思っています。

キャッチアップには特につぎの本や講座が効果的でした。

Manning社のアーリーアクセスプログラムは、本の更新が通知されるので好きです。出版はこういう形式が理想だなぁと思っています。

本も好きなときに読めていいのですが、動画はプロダクト操作のデモががっつり見られて理解が定着しやすく感じます。特にIstioの場合はKialiなどの可視化ツールとセットで解説されるのでより効果的でした。

執筆仲間

今回とうとう妻が『JavaScriptとSEO』で執筆デビューしました!

これまで、僕の書く本の原稿以外すべて(表紙絵、サークルカット、校閲、入稿、ダウンロードカードなど)を支えてもらっていたのですが、共に〆切に追われる仲間になりました。

締切直前はやや怖かったですが、とにかく嬉しいです!!

Challenge

時間

もし開催スタートが元のままであれば間に合っていませんでした。毎度精神が厳しいです。

何にチャレンジすれば緩和されるのかはよくわからないので、感想として書き残しておくことにします。

フォーマット

毎回TechBoosterさんのReVIEW-Templateを使わせていただいていて助かっています。

けど今度はカウプランさんのRe:VIEW Starterを試そうと思っています。

ReVIEW-Templateに不満があったわけではなく、妻が試していていい感じの見栄えになっていたためです。

コードをいい感じに折り返してくれてる雰囲気なのもポイントです。

妻の作品のサポート

今回はしっかりレビューする時間をとれませんでした。

妻はフロントエンドエンジニアということで、テーマもフロントエンド関連です。僕は普段馴染みがありません。かといってフロントエンドも実装していた時期もあるので何もわからないこともありません。

それゆえに、この部分をもっと説明してほしいだったり、何回か執筆しているだけに構成で気になる部分だったり、一緒に良くしていける部分が少なからずあります。

改訂版の印刷や、次回の新作でサポートできたらなぁと思います。

継続的改善

本を印刷するのが技術書典9が初ということで、『KnativeとIngress Gateway』はがっつり改定予定です。普段Knativeを運用している方にもインスピレーションの湧くコメントをすでにたくさんいただいています。

この辺りが増補改定される予定です。お楽しみに!

すでに電子版でご購入いただいている方はもちろん読んでいただけるようになります。

次回作について

技術書典9ではGCPでTerraformに入門するか実践するかの本を書きたいと思っています。

理由はこんな感じです。

  • 今業務ドメイン的にどちらも時間を投資して学ぶ価値がある
  • 社内にGCPもTerraformも強い人がたくさんいる(のでレビューされたい)
  • Lambda本以来のポップでキャッチーなテーマ(議論の余地あり)にしたい

今回もとりあえずGCPもTerraformも何もわからん状態なので、Professional Cloud Architectをとるところから始めます。

数字の整理

## 売上

サイト

3/7〜4/5分

  • JavaScriptとSEO: 41冊
  • KnativeとIngress Gateway: 22冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 7冊
  • Knativeの歩き方 第2版: 5冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 9冊

500円 × 41冊 + 1000円 × 43冊 = 63500円

Booth

3/1〜4/5分

  • JavaScriptとSEO: 期間中は販売していませんでした
  • KnativeとIngress Gateway: 19冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 2冊
  • Knativeの歩き方 第2版: 5冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 11冊

1000円 × 37冊 = 37,000円

原価

  • 参加費: 7480円

過去分

妻はすでに売上金であつ森を購入しています。

そして家の装備をパワーアップしました!家庭内燻製を実現し、低温調理をパワーアップさせます。

12月末にCKADを、3月末にCKAを受験して合格しました。この記事では受験の動機や受験してよかったことなどについて書きます。

なぜ受験したのか

Kubernetesを中心とするプラットフォーム開発に携わるための基礎を学び、深く学んでいくための見取り図(目次)を頭に入れたかったためです。

僕は2018年、決済サービスをGo、Kubernetes、GCP、gRPCを利用して開発する会社に転職しました。いずれも業務では未経験な状態でスタートし、特に苦手意識が強かったのがKubernetesです。Serverlessが好きで、書いたコードはワンコマンドでデプロイされてくれ!という気持ちでした。Dockerファイルは見たくも書きたくもない(ほぼ書いたことない、書けない)し、Kubernetes何もわからんかったです。

そういう状況で出会ったのがKnativeでした。サーバーレス × Kubernetesという文脈なので、趣味のサーバーレスを継続しつつ、業務に近い領域ということで興味を持ちました。

そこから何冊かKnativeの本を書いたり、登壇してアウトプットしながらKnativeを学んでいきました。その中でそもそもKnativeはKubernetesのカスタムリソース・カスタムコントローラーという仕組みで実現されているということを知り、Kubernetesに入門しました。

勉強していく中で、会社のMicroservices Platformチームが開発・運用する仕組みに興味を持つに至りました。マイクロサービスの開発者がアプリケーション開発に集中するための仕組みをいろいろと提供してくれたいたことを改めて実感し、僕も加わりたいと考えるようになりました。

ただ、単に技術スタックの深い知識と経験がないだけでなく、インフラエンジニアとしても働いたことはありません。どうにかしてキャッチアップが必要です。

そこで、これまでのインフラレイヤーをいい感じに抽象化したKubernetesを主軸にインフラ構成を学び、目の前のタスクに応じて深掘りをしていくと効率的にキャッチアップできるのではないかと考えました。その大まかな見取り図を整理する上でCKADやCKAのような試験はうってつけだったのです。

さらに、いずれも実際にkubectlを操作しながら問題を解き、時にデバッグもするので本を読んで鉛筆を転がして選択肢をマークして終わり、みたいなことにもなりません。相対的に知識は定着します。

これらを踏まえ半年くらいで両方を取得することにしました。

両方取得できたらMicroservices Platformチームで十分戦力になるということはないけれど、どちらもとれないようでは話にならないのだろうなぁという気持ちで自分にプレッシャーをかけました。

CKAD

準備

CKAを2019年10月〜12月に取得するというのがこの時期のプライベートOKRを立てたときのKey Result 2でした。

やったのは2種類です。

10月、11月の平日毎朝30分〜1時間本を読み直し、ServerlessDaysの諸々の準備が終わった12月半ば以降CKAD-exercisesを3周手を動かしながら解きました。

Kubernetes「超」完全ガイドは大幅にパワーアップするようで楽しみですね!これから手にされる方はバージョンにご注意ください。(※ツイートは4/1のものです)

Kubernetesの入門には『Kubernetes: Up and Running: Dive into the Future of Infrastructure』もよいと聞いていて、ちょうど第2版も出たところだったので並行して読んでいました。

最終的に準備期間がかなり限られ、CKAD-exercisesを何周かするしかできないと自覚した時点(12月初旬)でターゲットをCKAからCKADに変更しました。

本番

12月28日の朝に受験し、29日夜、神戸サウナ & スパという、僕がもっとも好きなサウナの1つで整った直後に結果を受け取りました。

ボーダーライン66%の69%でギリギリでした。問題見て「わからん…」みたいなものはなかったものの、時間は全然足りませんでした。

全然時間足りないのでYAMLは書くな。kubectlの命令的コマンドでがんばれ!みたいなのを散々聞いててこれなので、2時間19問は侮れません。

Podのeditできるケース・できないケースを理解してなくて試験中に混乱した覚えがあります。

まとめると神戸サウナ & スパは最高です。

よかったこと

普段マイクロサービスを開発する中で書いていた(コピペしていた)YAMLがほぼDeployment、Service、CronJob、Jobに偏っていて、kubectl操作に全然慣れていなかったことを認識できました。

特にkubectlのexecで実行中のPodに入ったり、busyboxなどで一時的にPodを作ってshell操作したりは「本を読んで知っていたが、実際に使ったことがなかったのでいざというときに手が動かなかった」状態でした。今ではデバッグにとてもよく使っています。

運用上自分で作らずSREに作成を依頼していたSecretなど、自分では操作していなかったこともたくさんあり、どういう情報が必要なのか、どう依頼されないと困るのかなども理解が進みました。(もちろんドキュメント化されています)

僕には気付いたら机上の勉強ばかりで手を動かさない時期がある弱点があるので、それを補いながら進められたのが何よりもよかったです。

CKA

準備

CKAを2020年1月〜3月に取得するというのがこの時期のプライベートOKRを立てたときのKey Result 1でした。

当初取り組もうと思っていたのはこの2つです。

kubernetes-the-hard-wayは1月に1周やって、証明書とネットワーク周り厳しいという感想を持ちました。

あとはCKAD-exercisesのようにcka-lab-practiceを何周かしようと思ったのですが、クラスタ立てたりするのは準備なかなか大変(回数あまりこなせそう)だなぁという気持ちになったところに出会ったのがUdemyのCertified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests
という講座です。

15分くらい講義を聞いてみてよさそうだったので、技術書典で新刊を出した3月5日頃から再開して取り組みました。

講義にはKatacodaを利用したPractice testが47種類とMock examが4種類付属しています。それぞれ5〜10分と30〜40分かけて取り組むもので、かなり練習になりました。試験直前の1週間にはMock examを3周取り組みました。いずれもテスト環境が用意され、指定されたDeploymentを作ったり、壊れたクラスタをデバッグしたり、クラスタを立てたりする実践的なものです。

アンケートに基づいてコンテンツが改定されているのもポイントで、Dockerやネットワークプラグインの仕組みや証明書の基礎講義も追加されていて痒いところに手が届く作りです。

作者も「CKAはこれだけやっていれば大丈夫」と言うだけあって、完成度が高かったです。

講義やテストで質問があれば、SlackやFacebookで質問ができます。Slackはかなり活発で作者含め作者の会社?の人たちがすぐさま質問に答えてくれ、合格者がたくさん報告していました。

あとは、クラスタ管理には『Managing Kubernetes: Operating Kubernetes Clusters in the Real World』がよいと教えてもらったので、1月上旬に読みました。

本番

3月28日の朝に受験し、3月29日の夜に結果を受け取りました。外出を自粛していたのでサウナには行っていません。

ボーダーライン74%の94%でした。3時間24問。今回は時間も40分以上あまり、特にわからない問題もなかったはずが何か間違っていたようです。

よかったこと

実務でクラスタのメンテナンスをするにあたり、kubectl drainやuncordonは必要なもののそこまで機会があるわけでありません。

taintやtolerationsの設定は本を読むだけではNode affinityとごっちゃになっていました。

それらをKatacodaのテスト環境で何度も試したことで、いざ実務でやるタイミングがきたときも困らずに取り組めました。

Udemyの講義で出てきたネットワークの仕組みや証明書の基礎は全然理解していなかったのと、最近は仕事でずっとIstioを触っているのでネットワークの基礎を学ぶモチベーションが高まったのもよかったことです。

CKAもよかったですが、教材がよかった感があります。

今後学びたいこと

きっと1〜3月の振り返りブログでも書きますが、ネットワークの基礎勉強もしつつ、GCPとTerraformに軸足を置きそうです。

無事Microservices Platformチームへの異動も確定したのでやっていきます。

2020年3月7日(土)から開催される技術書典 応援祭で4冊出展します!

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』

今回の新刊はKnativeのIngress Gatewayについてです。3回連続でKnative関連のお話になりました。

昨年末同僚に「なぜIstio(VirtualService)を使わずにKnativeはトラフィックスプリッティングのような機能を実現できるのか」と質問されて答えられなかったのがきっかけで調べることにしました。

Knativeは当初Ingress GatewayにIstioを採用(依存)しましたが、後にGlooをはじめ様々なコンポーネントで代替可能になりました。代替できる事実は知りつつも、なぜ代替できるのか、代替できるとはどういうことなのかを調べることはありませんでした。

しかし、「プラットフォームを開発・運用する」ことへの関心が高まり、(何層もある)Knativeより下のレイヤーを学びたい気持ちが強くなりました。本書はその一環です。Knative = Kubernetes Networkingとも説明されるKnativeのIngress Gateway周りの調査はKubernetesが提供しているService、Ingressの特徴や課題、そもそもロードバランサーとは何かのか、サービスメッシュやEnvoyとはどういう関係があるのか、といったネットワーク関連の入門にもうってつけでした。

「KnativeはなぜIngress Gatewayを交換できるのか?」という問いに答えることは、Envoyの設定をどう表現し、どう配信するかというデザインパターンを見い出すことに繋がります。

80ページ弱の自由研究に付き合っていただけたら幸いです!

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1882118

7月の技術書典9で紙本を印刷するのを目指し、フィードバックを受けてブラッシュアップしていく所存です。

目次です。

第1章 Knative
1.1 概要
1.2 Serving
1.3 Eventing
1.4 まとめ

第2章 Gateway
2.1 ServiceとIngress
2.2 Gateway と Service Mesh
2.3 Envoy とコントロールプレーン
2.4 コントロールプレーンの実装例(Istio)
2.5 まとめ

第3章 Istio
3.1 概要
3.2 KnativeのCRD
3.3 Knativeのコンポーネント
3.4 IstioのCRD
3.5 Istioのコンポーネント
3.6 localgateway
3.7 Gateway
3.8 まとめ

第4章 Ambassador
4.1 概要
4.2 Knativeのコンポーネント
4.3 Ambassadorのコンポーネント
4.4 AmbassadorとEnvoy
4.5 まとめ

第5章 Contour
5.1 概要
5.2 Knativeのコンポーネント
5.3 Contourのコンポーネント
5.4 まとめ

第6章 Kourier
6.1 概要
6.2 Knativeのコンポーネント
6.3 Kourierのコンポーネント
6.4 まとめ

第7章 Gloo
7.1 概要
7.2 Knativeのコンポーネント
7.3 Glooのコンポーネント
7.4 まとめ

第8章 まとめ
8.1 Gateway
8.2 Ambassador
8.3 Contour
8.4 Gloo
8.5 Kourier
8.6 Istio
8.7 最後に

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて』

こちらはKnativeのコンポーネントの説明やユースケースを中心に説明した本です。実際にKnativeが利用されたプロダクトの図解も掲載しています。

こちらもすでにBOOTHで電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

目次です。

第1章 Knativeの概要
1.1 Knativeの構成要素
1.2 Serving
1.3 Build
1.4 Eventing

第2章 Kubernetes環境の準備

第3章 KubernetesとKnativeの関係
3.1 Kubernetesの基本的思想
3.2 Kubernetesのオートスケール
3.3 Kubernetesの拡張機能

第4章 Knative Serving
4.1 Knativeのインストール
4.1.1 Istioの設定
4.1.2 Knativeの設定
4.2 Configuration
4.3 Revison
4.4 Routes
4.5 Service
4.6 オートスケールの仕組み

第5章 Knative Build
5.1 Build
5.2 BuildTemplate
5.3 Servingと組み合わせる

第6章 Knative Eventing
6.1 Sources
6.2 BrokerとTrigger
6.3 ChannelとSubscription

第7章 Knative のユースケース
7.1 FaaS プラットフォームの構築
7.1.1 イベントやリクエストを Function に渡すサーバー
7.1.2 サーバーとFunctionのパッケージング
7.1.3 CLI
7.2 イベント pull 型の FaaS 〜Knative Lambda Runtimes の利用例〜
7.2.1 AWS Lambda の Function(Go)
7.2.2 AWSLambdaとRuntimeInterface
7.2.3 knative-lambda-runtime
7.2.4 triggermesh/aws-custom-runtime
7.2.5 bootstrap
7.2.6 Tekton で生成するコンテナイメージ
7.3 イベント push 型の FaaS 〜OpenFaaS の Watchdog の利用例〜
7.3.1 WatchdogによるFunction制御
7.3.2 WatchdogとFunction同梱のDockerfile
KnativeのCLI

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

Knativeの仕組みをより深く追おうとするときに、Kubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの枠組みを知っておくと追いやすくなります。本書では、Knativeはもちろん、Kubernetes自体の様々なソースコードを追いながらそれを解説しています。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細に紹介したものです。

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

引き続き電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展したAWS Lambdaのユースケースに関する本も引き続き。

AWS Lambda周辺のエコシステムはこの本の最終更新後に大きな変更がありました。Amazon RDS Proxy with AWS Lambda、AWS Lambda VPC接続の改善、Provisioned Concurrency for Lambda Functionsは本の中でも触れられている課題の決定的な解決策です。少し本の内容が古くなってしまったものの、AWS Lambda(とSAM)をGo言語で学ぶ入門の1つとしては依然として有効ではないかと思います。

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

目次です。

第1章 環境構築
1.1 anyenv
1.2 anyenvupdate
1.3 goenvとGo
1.4 pyenvとPython
1.5 aws-cli
1.6 aws-sam-cli
インストールトラブルシューティング
1.7 saw
1.8 direnv
1.9 dep
1.10 gig

第2章 S3 イベントの活用
2.1 概要
2.2 S3
2.3 シーケンス
2.4 フォルダ構成
2.5 ソースコード
2.6 テスト
2.7 デプロイ
2.8 削除

第3章 SNS と SQS によるファンアウト
3.1 概要
3.2 SQS
3.3 SNS
3.4 シーケンス
3.5 フォルダ構成
3.6 ソースコード
3.7 テスト
3.8 デプロイ
3.9 削除
CloudFormationトラブルシューティング

第4章 API Gateway と DynamoDB を使った URL 短縮サービス
4.1 概要
4.2 APIGateway
4.3 DynamoDB
4.4 シーケンス
4.5 フォルダ構成
4.6 ソースコード
4.7 テスト
4.8 デプロイ
4.9 削除
DynamoDBのテーブル定義変更
LambdaとAPIGatewayのローカル実行

今後

回を追うごとにニッチな感じになってきた気がします。自分の興味のある分野の自由研究としてとても面白くはあるものの、技術書典9はポップでキャッチーなやつ書こうかなと思っています。

このページでは『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』の正誤表と増補・改訂をお知らせします。

この本を手にとってくださった方がちょっとでも選んでよかったと思う本に育てていきたいので、章の追加なども楽しみにしていてください。

増補・改訂版は購入方法に応じて異なります。

  • ダウンロードカード: Googleドライブ。バージョン毎にフォルダが分かれています。
  • 技術書典のサイト: 技術書典サイトのマイページ。常に最新版をアップロードしています。
  • Booth: Booth購入ページの注文詳細画面。常に最新版をアップロードしています。

引き続きフィードバックお待ちしてます!@toshi0607

正誤表

PDFページ PDF反映 ePub版反映 MOBI版反映 修正日 version

増補・改訂

PDFページ 内容 PDF反映 ePub版反映 MOBI版反映 修正日 version
全般 Knative v0.14へのバージョンアップ done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 プロダクトのバージョン明記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 インストールされるコンポーネントの一覧追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 CNCFlandscape上の位置付け追記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 カウプランさんのRe:VIEW Starterへの移行 done done done 2020/5/12 v2.0.0
8 API Gatewayとサービスメッシュコラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
21 Ingress APIの機能拡張コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
21 L4からL7 LB移行のコラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
35 Ambassadorの提供機能一覧追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
39 AmbassadorのIR関連記述の詳細化 done done done 2020/5/12 v2.0.0
55 KourierのKnativeリポジトリでのリリース追記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
60 Kourierの活用事例コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
80 Envoyとgo-control-planeの未来コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
89 所属の変更 done done done 2020/5/12 v2.0.0

リソース

明けましておめでとうございます。2019年は2匹の猫を家族に迎え入れ、安らぎとは何かを教えてもらった1年でした。

仕事では2018年9月に転職してから開発に取り組んでいたメルペイが世に出たりしました。その中でKubernetesなどに出会い、いろいろあって2020年はメルカリのMicroservices Platformチームに移って基盤の開発・運用に取り組みます。

リンクはない目次

  • OKRの振り返り
  • 習慣目標の振り返り
  • 2020年の話
  • 2019年アーカイブ

OKRの振り返り

2019年の振り返り

2019年10〜12月の振り返り

KR毎に3段階で達成度を判定し、それぞれ所感を書いていきます。

  • できた
  • 微妙
  • できなかった

Objective 1

O1: プラットフォームエンジニアへの闘争

Key Result 1 【できた】

DIY Serverlessプラットフォームを構築する

  • ServerlessDays Tokyo
  • ServerlessDays Fukuoka
  • CLI
  • server -> functionのミドルウェア

ServerlessDays TokyoとFukuokaでFaaSプラットフォームを作るワークショップを担当する過程で作りました。

ServerlessDays Tokyo 2019でWorkshop 03「Knativeで作るDIY FaaS」を担当しました #serverlessdays


https://github.com/toshi0607/build-your-own-platform-with-knative

HTTPリクエストを受けて処理するのが主なユースケースです。既存のKubernetesでFaaSを利用したいのはイベントハンドリングだと思うので、その観点ではだいぶ未熟です。

CLIはkubectlのプラグイン形式で公式の手続き的なコマンドを追加し、ミドルウェアは薄いのを書くつもりでした。しかし、CLIについてはtriggermesh/tmで、ミドルウェアはopenfaas/faasで実験用途には十分だったので自作しませんでした。

本格的に検討するときには①イベントハンドリング②ミドルウェア③CLIの優先度で深掘ろうと思います。

ワークショップは社内でもやってみました。福岡でも感じましたが、FaaSやサーバーレスに興味がある人よりは、普段Kubernetesを触ってるエンジニア(アプリケーションでもプラットフォームでも)に対してKnativeを触ってもらうといろいろ議論したり有意義なのかなぁと思いました。

Knativeに限らず勉強会のノリでやっていけるとよさそうです。

Key Result 2 【微妙】

Kubernetesの知識を網羅的・原理的に理解する

  • CKA取得
  • 何かコントローラー作る
  • what-happens-when-k8sを図を書きながら説明できるようになる

CKAについては、11月半ばに2020年1〜3月に回しすることにしてCKADを受験しました。10、11月は平日毎朝30分~1時間『Kubernetes完全ガイド』を読み直す時間とり、(いろいろ落ち着いた)12月の半ばからdgkanatsios/CKAD-exercisesをGKEのクラスタ上で3周やってみました。

12月28日に受験して合格しました。

コントローラーは未着手です。この振り返り記事が終わったら『実践入門Kubernetes カスタムコントローラへの道』で入門はしたいです。

what-happens-when-k8sの説明については必要があったのでホワイトボードで図を書きながら説明する必要にかられてやりました。

特にネットワーク周りが弱かったので次四半期の課題です。

Key Result 3: プラットフォームを支えるOSSにコントリビューションする 【微妙】

機能 > テスト > リントツールでわかるもの > 設定ファイル > ドキュメント・コメント

https://github.com/syndbg/goenv/pull/105
https://github.com/syndbg/goenv/pull/104
https://github.com/GoogleCloudPlatform/functions-framework-go
https://github.com/GoogleCloudPlatform/functions-framework-go/pull/14
https://github.com/syndbg/goenv/pull/103
https://github.com/syndbg/goenv/pull/102
https://github.com/syndbg/goenv/pull/101
https://github.com/dapr/dapr/pull/631
https://github.com/gcpug/handy-spanner/pull/1

何もやっていないわけではないですが機能なりテストないでコントリビューションしたかったです。tektonで割り当てられているissuesを解決するコードを書くところから…

Objective 2: ゆとりある心で秋〜冬を感じる

KR1: 心があたたまる食べ物を食べる 【できた】

鍋パする

しました!

KR2: 季節のイベントに参加する

  • ディズニーハロウィン
  • 温泉
  • もみじ、山

ディズニーはハロウィンに間に合わなかったのでクリスマスに行きました。

温泉は昨年のふるさと納税で長野へ。大学のゼミで訪れた小布施にも久しぶりに行ってきました。

奥多摩にもみじ狩に行ったらあまり紅葉が進んでない日もありました。

KR3: やりたこと、いきたいことリストをつくりワクワクする 【できた】

やってみました!OKRに家庭の時間を入れるようにしたものの、3ヶ月単位で考えると計画的にやらないと実現できないことを含めることが難しいと感じました。その一方で生きてるうちにやってみたいことって何なんだろう?と思ったのが取り組んだきっかけです。

  • カッパドキアで気球に乗る
  • シャウエンを歩く
  • ピラミッドを見る
  • ミラコスタに泊まる
  • 開発者のプラットフォームを開発する
  • クラウドを開発する
  • このOSSと言えばtoshi0607みたいなのを開発する
  • 仕事でOSSを開発する
  • OSS開発が仕事になる会社で働く
  • クリスマス島でカニの大群を見る
  • 久石譲のSummerをピアノで弾く
  • 腹筋を割る
  • 宮古島で野生のヤシガニに遭遇する
  • 技術書典の本を底本にしない単著の技術書を出す
  • オライリーの本を監訳する
  • 湯らっくすで整う
  • ロックマンX系の曲演奏する
  • また歌うのが楽しいと思えるようになる
  • 低温調理できるようにする
  • 大きめの甲殻類を飼育する
  • 本場でノドグロを食べる
  • パラグライダーする
  • 燻製料理を生産できるようにする
  • サグラダファミリアを見る
  • 古民家に泊まる
  • 宿坊に泊まる
  • マカオタワーのバンジージャンプする
  • 砂漠をラクダでゆく
  • オーロラを見る
  • フィンランドでサウナに入って湖に飛び込む
  • 弘前公園の花筏を見る
  • 裸眼で視力1.5
  • ニュルンベルクのクリスマスマーケットに行く
  • スイスの登山鉄道に乗る
  • サントリーニ島に行く
  • イグアスの滝を見る
  • モアイ像を見る
  • 船旅をする
  • ガンジス川を見る
  • ペトラ遺跡を見る
  • クアッカワラビーと写真を撮る
  • 氷に糸垂らして魚釣る
  • ザリガニ捕まえる
  • 毎年スノボする

海外旅行、仕事、趣味などいろいろですね。準備した上で良いタイミングにめぐり合えないと実現できなさそうなものや、時間をとってお金を払えばOKなものもあります。

基本は今後のOKRに盛り込みつつ、このTODOリストみたいなやつひたすらチェックつけていったら本当に人生よかったって言える?とか人生の進捗を考えていこうと思います。

OKR総括

今四半期の最大の焦点は7〜9月の振り返りで書いたこの部分でした。

プラットフォームの運用・構築・開発、利用サポートができるエンジニアになりたい思いが強まったので、個人OKRもそれに寄せていきたいです。人と話して目の前の技術スタックに活きる順番ではまずKubernetesの使い方・動作原理を理解してより低レイヤーに降りていくのが現実的そうでした。本業として実現できるように頑張る。

本業として実現できるように頑張る。頑張ってもらいつつ頑張った結果、2020年から(最終的に)メルペイからメルカリのMicroservices Platformチームに移ることになりました。

大きなチャレンジになりますが、早く一人前のYAML Engineerになれるようキャッチアップしつつ頑張ります。

習慣目標の振り返り

習慣という意味では、7〜9月の予定が厳しい時期にスマホゲームを(クロノ・トリガー以外)全部アンインストールしました。その結果、歩いてる時間にPodcastを聴く習慣が身につきました。来年は仕事では基本的に英語コミュニケーションになるのでよかったっぽいです。

2019年の目標

本(執筆): 2冊/年

技術書典が2回あったので2冊出しました。初版が不完全燃焼でも、Knativeの歩き方のように第2版で大幅アップデートして手に取ってくださった方に届けられ、自分の知識もアップデートできるうちは有効に思います。

CFP: 4ヶ月に1回出してみる

  • CloudNative Days Tokyo(登壇)
  • Serverlessconf New York City '19
  • ServerlessDays Melbourne 2019(登壇)
  • ServerlessDays Fukuoka(登壇)

今年は年間を通じてプロポーザルが必要なカンファレンスに挑戦するようになりました。Serverlessconf New York City以外は幸い採択され、登壇の機会をいただきました。おすすめなカンファレンス用プロポーザルの書き方を読んで審査員の方々の気持ちを考えたり、社内の強くて親切な方にプロポーザルを添削していただいたり手厚いサポートあっての登壇でした。

業務未経験で駆け出したエンジニアの5年後 〜目標管理の変遷と個人OKR〜にも書いたのですが、個人活動のアウトプットにおいていかにフィードバックをもらうかは注力すべきポイントなので今後も意識して継続していきたいです。アンケートとるのもいろんな人からたくさん声をいただく上でとても有効な手段の1つだと思います。お願いして時間をいただいてヒアリングしたりバイネームで臨むのが僕にとっては後の活動への影響が大きかったです。

OSS: 1PR/月

新しく作ったには2リポジトリです。

https://github.com/toshi0607/build-your-own-platform-with-knative
https://github.com/toshi0607/jctl

自分が作ったもの以外へのOSS PRは前年比だいぶ習慣にはなったものの、7〜9月の振り返りに書いたこれに尽きます。

自分な好きなOSSに対しリリースノートに載るようなインパクトのあるコントリビューションがしたいという思いを強めました。

1〜3月

https://github.com/syndbg/goenv/pull/71
https://github.com/cncf/wg-serverless/pull/74
https://github.com/syndbg/goenv/pull/68
https://github.com/jamiehannaford/what-happens-when-k8s/pull/18
https://github.com/syndbg/goenv/pull/66
https://github.com/syndbg/goenv/pull/65
https://github.com/serverless/serverless/pull/5726
https://github.com/syndbg/goenv/pull/64

4〜6月

https://github.com/ahmetb/cloud-run-faq/pull/22
https://github.com/syndbg/goenv/pull/86
https://github.com/syndbg/goenv/pull/84
https://github.com/knative/docs/pull/1373
https://github.com/syndbg/goenv/pull/83
https://github.com/syndbg/goenv/pull/78
https://github.com/syndbg/goenv/pull/73
https://github.com/knative/docs/pull/1147

7〜9月

https://github.com/mercari/wrench/pull/7
https://github.com/mercari/wrench/pull/5
https://github.com/mercari/wrench/pull/4
https://github.com/mercari/wrench/pull/3
https://github.com/mercari/go-emv-code/pull/8
https://github.com/mercari/go-emv-code/pull/7
https://github.com/virtual-kubelet/virtual-kubelet/pull/774
https://github.com/syndbg/goenv/pull/97
https://github.com/google/ko/pull/89
https://github.com/knative/client/pull/412
https://github.com/knative/pkg/pull/646
https://github.com/ijin/serverlessdays-tokyo/pull/16
https://github.com/k1LoW/tbls/pull/137
https://github.com/kedacore/keda/pull/343
https://github.com/GoogleCloudPlatform/cloud-run-button/pull/82
https://github.com/google/kf/pull/659
https://github.com/google/go-cmdtest/pull/1
https://github.com/syndbg/goenv/pull/95
https://github.com/kedacore/keda/pull/323
https://github.com/syndbg/goenv/pull/94
https://github.com/deislabs/osiris/pull/37
https://github.com/kedacore/keda/pull/323
https://github.com/syndbg/goenv/pull/88
https://github.com/syndbg/goenv/pull/86
https://github.com/kubernetes-sigs/kubebuilder/pull/967
https://github.com/knative/client/pull/388
https://github.com/knative/eventing-contrib/pull/557
https://github.com/knative/eventing/pull/1732
https://github.com/syndbg/goenv/pull/91
https://github.com/syndbg/goenv/pull/90

10〜12月

https://github.com/syndbg/goenv/pull/105
https://github.com/syndbg/goenv/pull/104
https://github.com/GoogleCloudPlatform/functions-framework-go
https://github.com/GoogleCloudPlatform/functions-framework-go/pull/14
https://github.com/syndbg/goenv/pull/103
https://github.com/syndbg/goenv/pull/102
https://github.com/syndbg/goenv/pull/101
https://github.com/dapr/dapr/pull/631
https://github.com/gcpug/handy-spanner/pull/1

ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月

技術書(読む): 30分/日

(2019年10〜12月分)

CKA/CKAD受験にあたり読み直しました。2019年はこの本でKubernetesに入門し、結果的にKubernetesを中核技術とするチームに移ることになりました。僕の2019年を象徴する本になりました。

CKADにちょうどよい本でした。Kubernetesでアプリケーションを開発するエンジニアのKuberentesリソース入門に最適です。

今読んでいてCKA向けに感じます。admin視点で各コンポーネントの入門に最適そうです。

その他本(読む): 30分/日

(2019年10〜12月分)

OKRの登壇をするにあたり読み直しました。各社のユースケースが載っていて実感がわきやすく、OKR登場の歴史がわかりやすいです。巻末のチェックリストだけでも読む価値があると思います。

OKRの登壇をするにあたり読みました。Measure What Matters比コンパクトにまとまっていて読みやすく、入門に最適です。個人でやる場合はこれ1冊読むだけで十分そうでした。

サンプル部分だけ読みました。上で紹介した2冊と別の情報が得られそうになかったので続きは読みませんでした。

筋トレしながらオーディオブックを聞くようになりました。日本語でも聞いた後に覚えてるかと言われると怪しいので、英語のリスニングって母国語でない以上のハードルがあることに気づきました。

ふぁーーーこれやーーーって本に出会いがっつり感想書く: 1回/3ヶ月

今四半期は読み直しが多く新しい出会いを強く感じることはありませんでした。

読んで強い影響を受けた本2冊(Kubernetes完全ガイドとMeasure What Matters)に必要に駆られて立ち返ったのは偶然ではないはずです。必死に生きて課題にぶつかり、先人の知恵に感謝しつつ本を読むことを継続していけたらと思います。

ピアノ晒す: 1回/月

1度も触らず。やりたいことリストに久石譲さんのSummerをピアノで弾くのとロックマンX系の曲をやるが入ってるので再開します。

筋トレ: 1回/週

週1品川健康センター通いを継続できました。12月半ばにリングフィットを導入したので、22時までに帰宅する日はやろうと思います。

腹の未来が気になるので、とりあえず割ります。

2020年の話

2020年はプラットフォームを開発・運用するチームで働くにあたって、必要な実力をつけて成果を出したいというのが本分です。

グループ内の異動とはいえ、これまではプラットフォームの利用者だったので転職以上に仕事への影響は大きいと思います。
そのため、これまで開発上でバンクエンドエンジニアとして感じてきた課題やインフラ面での難しさは念頭に起きつつ、Kubernetesを起点にレイヤーを下ってキャッチアップするのは大前提です。

具体的にどういう部分で知識・経験不足を感じるかがわからないだけに四半期単位くらいでOKRを定め確実に身につけていくサイクルはより重要です。今の段階で確実に厳しそうに感じる部分を盛り込んで直近3ヶ月のOKRを考えます。

あとは業務上得たよい知見でもって大きなカンファレンスで登壇したいという気持ちがあります。入門や概念説明系の登壇も裾野を広げる観点では意味があると思いますが、結局現実世界でどんな課題を解決したのかに対して去年何も応えられなかったのが僕はいたたまれませんでした。

習慣目標はいったん無くして、やっぱり欲しくなったら復活させます。英語も必要そうであれば何かしら足します。

OSS系は掲げるだけではやらないので、土日の一定時間をカレンダーで抑えてみようと思います。

Objective 1

プラットフォーム開発の基礎力向上

※働きはじめて特に厳しそうな分野が見つかれば変更してフォーカスする

Key Result 1

CKAを取得2020年3月までに取得する

Key Result 2

サービスメッシュ、LBなどの動作の仕組みをKubernetesの文脈で説明できる

  • 『Istio Up and Runnning』読む
  • 技術書典8でKnativeに利用できるGatewayコンポーネントの話を書く

Key Result 3

CloudNativeを実現するOSSを開発する(3PR以上)

  • issueを閉じる
  • テスト足す
  • 機能足す

Objective 2

生きてる実感を得て心をワクワクさせる

Key Result 1

嫁氏とゆったりした時間を過ごす

  • スターウォーズを観る
  • 低温調理できるようにする(from ワクワクリスト)

Key Result 2

趣味と闘争する

  • スノボする(from ワクワクリスト)
  • 腹筋を割る(from ワクワクリスト)
  • 土日のうち1時間をピアノに充てる(from ワクワクリスト)

Key Result 3

ワクワクリストを整理する

  • 優先度
  • 何をしたら実現できるか
  • 費用
  • 期間

2019年アーカイブ

登壇

やってみたかった海外登壇やServerless Meetup Tokyo、Serverless Days(Conf)への登壇が果たせてよかったです。大テーマが同じワークショップ3時間*2をやってみるのも、それを社内向けに展開してみるのもよい試みでした。業務との距離が近いテーマであればあるほどフィードバックに現実味がある一方で、多少距離があるのも技術的な出会いや別の視点を提供する場として有意義に感じました。

自分のKRと紐づけてアウトプットする場としては登壇でも執筆でもなんでもいいと思うものの、一種のお祭り感や人との交流がある点で無理なく続けていけたらと思います。

2019/12/13・14 ServerlessDays Fukuoka 2019

Microsoft Ignite The Tour 2019 Tokyo

業務未経験で駆け出したエンジニアの5年後 〜目標管理の変遷と個人OKR〜

2019/10/21・22 ServerlessDays Tokyo 2019

2019/9/19 Serverless Meetup Tokyo #14

2019/8/29 ServerlessDays Melbourne 2019

2019/7/22 CloudNative Days Tokyo 2019

2019/7/7 エンジニア銭湯#2

2019/6/14 mercari.go #8

2019/3/6 Serverless Meetup Tokyo #11

Kubernetes・Serverlessとの出会いと、Knative入門 @logmi

執筆

寄稿

技術書典での活動を継続しつつ、初めて雑誌寄稿する機会をいただきました。

記事

OSS

https://github.com/toshi0607/build-your-own-platform-with-knative
https://github.com/toshi0607/jctl
https://github.com/jamiehannaford/what-happens-when-k8s/tree/master/ja-jp
https://github.com/toshi0607/pse

受賞

概要

  • 状況変化が激しい環境で、向き合うべき課題と方向性を適切に定め、素早く成長していくためには「技術の学び方を学ぶことへの投資や管理」が不可欠
  • 経営管理手法の1つであるOKRを個人の目標管理に適用することはとても有意義
  • 個人でOKRをやる上ではフィードバックのもらい方や振り返りを工夫しない限り効果が半減してしまう

Microsoft Ignite The Tour 2019 Tokyoでの登壇

12月5、6日に開催された東京でのMicrosoft Ignite The Tour 2019個人OKRで加速させる技術力向上というタイトルで登壇しました。自分が45分間もOKRの話をするなんて夢にも思っておらず、後述する個人OKRにも含めているものでもなかったので依頼いただいたときには少し迷いました。しかし、つぎの理由から挑戦してみることにしました。

  • 定期的に目標管理手法を見直し、改善していくことには価値がある
  • キャリアの話と不可分で、需要がないこともなさそう

自由に資料公開できる雰囲気もないので、登壇をベースにまとめ直すことにしました。新年間近なこのタイミングでこの記事を書くことで、何かしら目標管理したい人の一助になれたらいいなぁと思っています。

OKRとは

OKRとは「会社内のあらゆる組織が、同じ重要な課題に全力で取り組むようにするための経営管理手法」です。

  • O(Objective、目標)は「何を」達成するか
    • 重要で、具体的で、行動を促し、人々を鼓舞するようなものです。
  • KR(Key Results、主要な結果、成果指標)は目標を「どのように」達成するかモニタリングする基準
    • 具体的で時間軸がはっきりしており測定・検証可能なものです。

採用企業

つぎのような企業で活用されています。

Intel、Google、AOL、Dropbox、LinkedIn、Oracle、Slack、Spotify、Twitter、Zynga、Anheuser-Busch InBev、BMW、Disney、Exxon Mobil、Samsung、freee、Mercari

OKRの設定例

まずIntelの例を見てみましょう。

  • O
    • 「8086」を業界最高性能の16ビットマイクロプロセッサ・ファミリーにする。以下をその尺度とする。
  • KR(1980年第2四半期)
    • 「8086」ファミリーの性能の優位性を示すベンチマークを5つ開発し公表する(アプリケーション)
    • 「8086」ファミリーの全製品をリリースし直す(マーケ)
    • 8MHz版の製造を開始する(技術、製造)
    • 演算コアプロセッサのサンプルを遅くとも6月15日までに製作する(技術)

マイクロプロセッサ開発で競合がひしめく中、業界トップになるために全社一丸となって取り組んだ際のOKRです。KRには担当の部門が割り振られており、それが各部門のOになりさらにKRが設定される階層構造になっています。

もう1つはYouTubeの例です。

  • O
    • 以下を成長の推進力として(2016年末までに)1日あたりの総視聴時間10億時間を達成する
  • KR
    • 検索チームとメインアプリ(+X%)、リビングルーム(+X%)
    • エンゲージメントと、ながら視聴を増やす(1日あたり総視聴をX時間にする)
    • 「ユーチューブVRエクスペリエンス」を開発し、VRカタログの動画本数をXからYに増やす

KRすべてが達成されるとOが達成されるという構成です。

OKRの特徴

OKRを採用すると何がよいのかについては『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』に書いてあります。かいつまんで紹介します。

  1. 優先事項にフォーカスし、コミットする
  2. アラインメントと連携がチームワークを生む
  3. 進捗をトラッキングし、責任を明確にする
  4. 驚異的成果に向けてストレッチする

①優先事項にフォーカスし、コミットする

何より大事なのは集中すべき大事なことがはっきりするということです。これからの3ヶ月で一番重要なことは何か?という問いは重要でないことも同じように明確にします。

意思決定せずに、あれもこれも大事な状態で闇雲に手を動かすこともよしとしません。はっきりと選択することで修正もできます。意思決定をしない、あるいはすぐ決定を変えてしまうと何も学べません。リーダーは何が重要か選択することに時間とエネルギーを注がなければならないとされています。

②アラインメントと連携がチームワークを生む

透明性の高いOKRというシステム下ではCEOを含めた全員の目標がオープンに共有されます。それにより、個人は自らの目標を会社の戦略と結びつけ、他部門との補完関係を理解し連携できます。

トップから現場までのアラインメントによってすべてのコントリビューターが組織の成功と結びつくようになります。

③進捗をトラッキングし、責任を明確にする

OKRは定期的な確認、客観的評価、継続的再評価により実効性が高まります。

OKRの進捗を確認する中で、主要な目標の達成が危ぶまれる事態になれば、立て直すためのアクションを作成します。進捗確認も定量的に設定されたKRがある上で行えば、主観を排し責任を明確にすることができます。

④驚異的成果に向けてストレッチする

OKRを設定するときには60〜70%の達成率になるような野心的な目標を立てます。100%達成するコミット目標も設ける場合もあります。設定したOKRのうちどれが野心的目標で、どれがコミット目標であるかという位置付けを明確にします。

四半期が終わり達成状況を確認するとき、達成率が常に100%の場合は目標が低すぎるため設定レベルを見直します。

OKRは評価と直接的に結びつけないことで、失敗する可能性がある目標にチャレンジする文化を醸成します。評価にOKRの達成度をまったく含めないという意味ではありません。

OKRを支えるCFR

OKRはCFRとセットで運用することで実効性が高まります。前述の「③進捗をトラッキングし、責任を明確にする」でも触れました。

CFRとは年1回の勤務評定の限界から生まれた継続的パフォーマンス管理のことです。

  • C(Conversation、対話)
    • パフォーマンス向上を目的にマネージャーとコントリビューターの間で行われる意見交換
  • F(Feedback、フィードバック)
    • プロセスを評価し、将来の改善に繋げるための同僚とのコミュニケーション
  • R(Recognition、承認)
    *貢献への感謝

1on1ミーティング、360度評価、社内表彰制度、ピアボーナスなどもこの文脈に位置付けると目的がはっきりします。

OKRのプロセス

チームでOKRに取り組み、各個人まで降りていくスケジュールはつぎのようになります。

1月から新しいサイクルがスタートする場合、11月頃から目標設定の議論がはじまります。12月末には1年と四半期単位の目標が決め全社目標を共有します。そこから1月の半ばには各個人が設定し、2月には定期的なチェックが始まっています。

re:Work OKRを設定するより

従来の管理手法との比較(参考)

KPIとMBO

  • KPI(Key Performance Indicator)
  • MBO(Management By Objective)
    • ビジネスの成功のために何を目的とするか
    • 部門の売上貢献、組織のオペレーション改善、チームの特定スキルの底上げなどを箇条書き

OKR運用失敗の3つの理由―、なぜ高すぎる目標が逆効果になるのかより

MBOとの比較

年次評価との比較

OKRを個人の目標管理に

僕は個人の目標管理にOKRを活用するようになりました。自分が置かれた状況に合う方法をいろいろと試した結果採用するに至ったため、置かれた状況と目標管理の変遷を合わせて紹介します。

2015年

状況

2014年、SIerで企画営業をしていた僕は(中略)海外でMBAをとって戦略系のコンサルに行くぞ!と思ったりしつつ、書き物が好きだったのでブログ書いたり、高校のときに情報の授業が異様に楽しかったりしたので週末にプログラミングを教えてもらったりして人生の模索をしていました。

その中で6月くらいに自分たちでサービスを作って、フィードバックを集めながらサービスをよくしていく体験にとても感動して、9月頃にはエンジニアになる気持ちでいました。そこから転職活動をはじめ、1社目は書類で落ち、2社目はやる気はすごいと思うけど育成コストが払えないと断られ、3社目に受けたfreeeでエンジニアとしての第一歩を踏み出すことになりました。上場本当におめでとうございます。

正社員ではなく、まず1ヶ月の業務委託からスタートということで生きるのに必死でした。2015年の1年の中で、Railsでサーバーを書くWebサービス単体のリリースからSeleniumを使った銀行明細取得エンジンの開発、WPFのWindowsデスクトップアプリ開発と色々なプラットフォームでの開発をしました。必死でした。

  • 転「職」
    • SIer企画営業からfreeeのソフトウェアエンジニアに
    • 1ヶ月の業務委託 → 6ヶ月の業務委託 → 正社員
  • プロジェクト
    • 青色申告承認申請書送信サービス(Web)
    • 銀行明細取得エンジン
    • 銀行明細取得用Windowsアプリ
  • 技術スタック
    • Ruby on Rails、HTML、CSS、Selenium、C#、XAML、WPF

目標

2015年の1月にエンジニアになるにあたって掲げていたのはこれです。

「技術寄りでサービスを考え、作り、変え、大きくしていくことができるエンジニアになる」

1年や四半期ではなく、長期スパンの理想像ですね。何をやればそうなれるのか具体的なプランや、何をもってそうなった言えるのかの指標はありませんでした(わかりませんでした)。状況が状況なだけに、エンジニアとして働き続けられるようにひたすら目の前のことに取り組みました。

SIer企画営業をやめ、クラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働きます

2015年も半ばになる頃にはつぎのような状態を目指していたようです。

  • 目の前にある、必要とされることを何でもこなせる
  • みんなが必要と思っている仕組みを一から(とは言わなくても「自分がやったった」って言えるくらいの貢献度で)作りたい
  • 特定の分野と、逆に誰もやってないけど誰がやるといいやろう?みたいなときにアイツや!って声かけてもらえるようになりたい

27歳になりました

2016年

2016年にはWindowsアプリ開発を中心にロールやプロジェクトが広がりました。Windowsアプリ経由で取得できる銀行明細の種類を増やすためのアーキテクチャの変更を行いつつ、Webからアプリを利用するまでのフロー全体の改善やサポートチームと協力して問い合わせ削減などをしていました。

UX改善は問い合わせ内容を分析した上でKPIを決めてメトリクスを取得、可視化、効果測定、分析して打ち手を考えることや、WebからシームレスにWindowsアプリを利用できるようにするためのWebフロント実装など、前年よりも必要な技術スタックが広がりました。

状況

  • 開発 + プロダクトマネジメント
    • 利用率、ダウンロード率などKPI設定
    • サポートチームと協力し、問い合わせ内容調査
  • プロジェクト
    • Windowsアプリ利用のためのUX改善
    • 銀行明細取得用Windowsアプリ対応行拡大
  • 技術スタック
    • Ruby on Rails、HTML、CSS、Backbone.js、CoffeeScript、C#、XAML、WPF、Embulk、Redush

目標

目標としては年初につぎのようなものを掲げていました。

  • フロントに限らず、QAテスト的な文脈やいろんなプラットフォームで使えるクライアントアプリという文脈でJavaScriptと真剣に向き合いたい
  • クライアントアプリ書いたよしみでAndroid触りたい
  • APIを整備できる人になりたい

転職して1年が経ちました。2015年の振り返りと2016年の目標!

分野は前年比具体的になりましたが、曖昧で指標もありません。

ただ、半年後に考え直し、腰を据えてC#を学ぶことにしたようです。当時社内ではRubyを書く人が多かったことからC#を腰を据えて頑張るのに覚悟が必要でしたが、フォーカスすることで他の言語、プラットフォーム、プロジェクトにも活きる力を伸ばすという意図でした。

2017年

2017年はMicrosoft関連の技術を扱うチームというくくりでチームを作り、そのリードをがんばるという年でした。Windowsアプリは継続的に育てつつ、別のWindowsアプリのMac版の開発にXamarinを活用するプロジェクトにも挑戦しました。サーバーレスにも出会い、Windowsアプリのバックエンドの負荷対策の一環でAWS Lambdaも本番環境に導入したりしました。AWSのコンソールに入ったり、IAMで権限設定したり、クラウドサービスの設定を少しでもしたのはこのときが初めてだった気がします。

状況

  • チームリード
    • Microsoft Platformチーム
    • 日本マイクロソフト様とのHackfest
  • プロジェクト
    • 銀行明細取得用Windowsアプリ対応行拡大
    • サーバーサイド負荷対策でAWS Lambda(C#)
    • 電子申告アプリMac版をXamarinで開発
  • 技術スタック
    • Ruby on Rails、HTML、CSS、Backbone.js、CoffeeScript、C#、XAML、WPF、Xamarin、VSTS、AWS Lambda

目標

目標はつぎのような感じでした。

  • クエリ、データベース: 自分で早くKPIを追えるように、それが動く土台も詳しく
  • 機械学習: 経営者が一歩先に進むための判断をサポートするという文脈かつ良いタイミングなので追いたいです
  • 設計: 打ち手を増やして、サービスを作る、変える、大きくするを継続的によくするために。汎用的なデザインパターンとクライアントサイドの定石をまず身につけます。まだまだベストプラクティスを追うフェーズでよいと思っています。
  • フロントエンド: ユーザさんが直接的に触る部分をよくするための技術、問題解決できるサービスであることを伝えるための手段として。サービスで使われてるメインの技術をまずは追えるように…C#(WPF)的な文脈ではもう少しXAMLを理解しようと思います。
  • Linux: もう少しコマンド自由に使えるように…去年はLinux標準教科書を環境作って追ってみたら多少ましになったので、その復習プラスサーバの負荷状況調べれるようになりたいです。
  • Git: 最低限もわかってない感があるので、本一通り見るのは最低限やります
  • Xamarin: C#のコードが自分のスマホで動くのは純粋に楽しそう
  • エディタ: RubyMineとVisual Studioもう少し使いこなそう

転職して2年が経ちました。2016年の振り返りと2017年の目標

わからないと自覚できてきたことの羅列です。どのタイミングで何をがんばり、何をもってできたとするか基準が曖昧で何も管理できていません。

XAML、Xamarin、Visual Studio、機械学習(Azure ML)は業務との関連が深く、Microsoftプロダクトという共通性から結果的に集中的に取り組み、登壇や記事執筆を通じて結果的に多くの学びを得られました。しかし、土日は完全に消失しました。

2018年

状況

2018年はMicrosoft Platformチームから離れ、明細取得エンジンのマイクロサービス化に取り組みました。その中でGoに2週間ほど触れたことをきっかけにGopher道場に通い、「お金」に関して思うところもあったのでメルペイに転職しました。

メルペイではすべてが業務未経験技術スタックかつ担当マイクロサービスへの1人目のアサインだったため刺激が大きかったです。入社前のアサインの面談で、一番大変なところに配属してください!とお願いした通りでよかったです。

  • 9月に転職
    • すべて業務未経験の技術スタック
    • テックリード
  • プロジェクト
    • 明細取得エンジンマイクロサービス化(前職)
    • 精算マイクロサービス設計、開発
  • 技術スタック
    • Ruby on Rails、HTML、CSS、React(前職)
    • Go、gRPC、GKE、Spanner、Terraform、CircleCI、Spinnaker、Datadog

目標

  • 本: 2冊/年
  • 登壇: 6回/年
  • OSS: 1PR/月
  • ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月
  • 技術記事: 2記事/月
  • 技術書: 30分/日
  • その他本: 30分/日
  • カラオケ: 2回/月、歌練習: 1回/週
  • 品川健康センター: 2回/月、走る: 1回/週

転職して3年が経ちました。2017年の振り返りと2018年の目標

できた・できなかったがはっきり判断できる習慣を目標にするようになりました。しかし、なんのための習慣かはよくわかりません。
副次的効果として、振り返りやすくなため3ヶ月に1度振り返り記事を書き、行動自体を頻繁に見直せるようになりました。

2019年

状況

2019年はメルペイ全体のサービスリリースと、新たに設計・実装したリリースといろいろリリースが続きました。定期的なリリースはいまだに手が震えます。

  • マイクロサービスの設計、開発、運用
    • サービスリリースし、運用開始
  • プロジェクト
    • 精算マイクロサービスリリース
    • レポートマイクロサービス設計、開発、リリース
  • 技術スタック
    • Go、gRPC、GKE、Spanner、Terraform、CircleCI、Spinnaker、Datadog、Kubernetes、Pub/Sub、Dataflow
  • 2020年から新たな挑戦が…!

目標

目標管理は習慣目標を継続しました。

  • 本(執筆): 2冊/年
  • CFP: 4ヶ月に1回プロポーザル出してみる
  • OSS: 1PR/月
  • ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月
  • 技術書(読む): 30分/日
  • その他本(読む): 30分/日
  • ふぁーーーこれやーーーって本に出会いがっつり感想書く: 1回/3ヶ月
  • ピアノ晒す: 1回/月
  • 筋トレ: 1回/週

2018年の振り返りと2019年の目標 〜何かしらCFP出すぞ!〜

行動目標を継続することで目的は依然として不明瞭です。

行動に対する直接的なフィードバックが欲しかったため、プロポーザルが必要なカンファレンス登壇志向になりました。

重めの執筆や登壇が重なり、土日だけでなく平日朝・夜もいっぱいいっぱいに…『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』をそのタイミングで読んでいたこともあり個人の目標管理にもOKRを導入してみることにしました。

2019年7〜9月のOKRはつぎのように設定しました。

  • O1
    • DIY FaaSのためのKnativeのユースケース、動作の仕組みを理解する
  • KR1
    • どんな課題に対してどう使うのかを説明できる
  • KR2
    • Knativeを使ったプロダクトでどう利用されているか説明できる
  • KR3
    • Knativeの主要機能の実装方法を説明できる
  • O2 嫁氏とゆったりした時間を過ごす
  • KR1
    • スパイダーマン観に行く
    • バンブルビー観る
  • KR2
    • 花火大会に行く

2019年4〜6月ふりかえり 〜個人OKR運用開始〜

Measure What Matters』を読み、習慣目標はObjectiveなきKey Resultsの羅列であることや、目標管理とC(対話)F(フィードバック)R(承認)はセットだと気づきました。集中して身につけるべきことを絞り、家庭の時間も大事にすることにしました。

2019年10〜12月の振り返りと2020年1〜3月の目標設定記事は近日投稿予定です。

個人OKRをはじめてよかったこと

まだ取り組み始めてから2四半期で改善の余地はあると思うものの、取り組み始めてよかったなぁと思うことは多いです。

  • 無限にある「やらないといけないと思っていたこと」から解放され、やるべきことに集中できるようになった
  • 基本的に何でもやる自分に「やらない」や「断る」ための基準が生まれた
  • 「これをやることで何を達成したいのか」を考えるようになった
  • 3ヶ月という単位が何かを試すのに短すぎず長すぎずちょうど良い
  • エンジニアとしての人生に進捗が生まれ始めた

1年単位でテーマを設定したり、より長期的なスパンでどうなって何を達成したいのかも考えておくと各四半期でOKRを決めるときの指針になりそうと感じています。企業のOKRも場当たり的に決めているわけではなく、ミッション、ビジョン、バリューがある上でその進捗や課題感に応じてつぎの3ヶ月の目標設定をするのが妥当なのと同じです。

ただ、それを考えあぐねて何も着手できないよりは3ヶ月単位でも明確な目標を定めて動くことが有益です。行動により長期的ビジョンがブラッシュアップされ、それを基につぎの目標が持て、長期的視野が育っていく場合もあるでしょう。

個人OKRのtips

個人でやる場合、企業でやるのと同じように制度的に強制され人の目がある中で取り組むわけではないので、多少工夫が必要に感じました。

OKR設定のベストプラクティス

まず、目標設定においてはSMARTの枠組みに従うとよさそうです。

  • Specific(達成したいことの具体性)
  • Measurable(指標の計測可能性)
  • Attainable(ゴールの実現可能性)
  • Relevant(自身との関連性)
  • Time-bound(期限)

基本的に会社のOKR設定のベストプラクティス的なものはそのまま使えばよいです。本や記事もたくさん出ていて、特に良いものを最後に紹介します。

ただ、きれいなOKRを作るのが目的ではありません。自分が実現したいことに近づくのが一番大事なのでまずはやってみるとよいでしょう。

フィードバックの効果を高めるための工夫

個人でやる場合、制度的にフィードバックが保証されるわけではないので、人の関心が集まるオープンな場へアウトプットするのが重要です。

  • 期限付きのアウトプットの場とKRをセットにする
    • 技術書典、登壇、アドベントカレンダー
  • プロポーザルが必要なカンファレンスに申し込む
    • 聴く人、聴く人を代表する審査員の関心が高ければ通るし、最初からテーマがはっきりして関心のある人が聴きに来るのでフィードバックの精度が高い
  • 会社のOKRに紐付ける
    • サポートやフィードバックが得られる可能性が高い

振り返る習慣をつける

四半期の頭に立てたOKRを見直すのは次の四半期の頭ではありません。日々見直して軌道修正しながら取り組むことで実効性が高まります。

  • 設定したOKRを毎日見る
    • 毎朝SlackのReminderに通知させるなど
  • KRに紐づくイベント単位で振り返りをアウトプットする
    • Oの達成に近づけたのかどうか
    • 関連性の高い別のKRの質も高められる
  • 日々の活動を記録し、OKR関連のものとそうでないものの比率を見る
    • 関連の薄いものは無くしたり効率化したりできないか
  • 四半期最初の土日に振り返りと次のOKRを考える時間を確保する

個人OKRをはじめる

いいタイミングなのであなたも2020年1月〜3月のOKRを決めてみませんか?

Microsoft Ignite The Tour 2019 Tokyoでも5分各自がOKRを考える時間を設けました。

あなたのOKR

  • Objective
  • Key Result 1
  • Key Result 2
  • Key Result 3

OKRを深める

このセクションではオススメの本や記事を紹介します。

Measure What Matters

  • ジョン・ドーア著、日本経済新聞社、2018年10月16日
  • OKRがIntel、Google、ゲイツ財団などでどのように活用され、どのような成果が挙がったのかに関するケーススタディが収められた本
  • OKRとそれを支えるCFR、文化などにも触れられたOKRを知るための決定版
  • 参考資料にグーグルのOKR実践マニュアルが掲載されており、チェックシート的に使うだけでも価値がある

OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

クリスティーナ・ウォドキー著、日経BP、2018年3月15日
OKRを採用して困難に立ち向かう架空のスタートアップの話の前半とOKRの設定と運営のノウハウが紹介された後半に分かれる
『Measure What Matters』よりコンパクトで、個人で取り組むときにはちょうどよい内容

OKRを設定する

  • Google re:Workの1つ
    • https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs
  • OKRの概要、導入、評価まで網羅的かつ簡潔にまとめられている
  • 超簡略版『Measure What Matters』
  • 設定・評価用のシート付き

OKR運用失敗の3つの理由

  • Coral Capital社
    • https://coralcap.co/2019/11/three-reasons-okrs-backfire
  • いざやってみると目標の高低などちょうどいいものを見つけるのは難しい
  • Objectiveに垣間見る自分や成し遂げたいことの意義

いいキャリアとは

  • 青田努(@AotaTsutomu)さん、いい感じにはたらくTips Advent Calendar 2019 1日目
    • https://note.com/aotatsutomu/n/n3d783f60403e
  • 主観の価値を、他人や社会は決めてくれません
  • もし何も成し遂げられなくても、あとでふりかえった時に「それでも良かった」と言えるような日々

まとめ

  • OKRはチャレンジングな目標設定と計測可能な指標から構成され、継続的パフォーマンス管理とセットで大きな成果達成を可能にする手法
  • 個人でやるにあたってはSMARTの原則などベストプラクティスに沿ってOKRを設定し、アウトプットの工夫などでフィードバックをもらえる状況を作り、継続的にふりかえる
  • 限りある時間の中で重要なことに集中し、公私共々大きな成果を挙げましょう!!

ServerlessDays Tokyo 2019に関わられたすべてのみなさんお疲れさまでした!

僕は主に10/21(月)のWorkshop03「Knativeで作るDIY FaaS」のコンテンツ作成と当日の解説・進行に携わりました。22(火・祝)のカンファレンスではスタッフとしてうろうろしたり、Knative本を頒布したりしていました。

大規模なワークショップを作ったり運営したりするのは初めてだったので振り返ってつぎにつなげようと思います。

概要

  • 概要説明のスライド
  • ワークショップコンテンツの本体
  • カンファレンスでKnative Servingのお話をされていた@toversus26さんにいろいろ教えてもらってKnativeのDesign Docs見れるようになったのでもっと正確に、深く、理解したい

ServerlessDaysでワークショップを担当することに対する思い

これを実現したかったからです。

ServerlessDaysも何か話したりハンズオン担当したり(?)、海外でも登壇できたらなぁと思っています。

どちらかというと登壇そのものというよりは、人に話したくなったり、話してフィードバックもらいたくなるような好きな技術に常に触れていられたら幸せという気持ちの方が強いです。

そういうハンズオンやContributor Dayも含め、好きになる可能性のある技術に触れたり、どっかの誰かがなんか言ってる技術が自分の身近な課題を解決できるものと感じられるようになる場を作るというのにも興味を持ち始めました。

Serverless Meetup Tokyo #11 で「入門 Knative 〜KubernetesとServerlessとの出会い〜」を話してきました #serverlesstokyo

去年、一昨年とワークショップに参加して、僕はカンファレンスで話を聞いているよりも手を動かす場の方が好きでした。そこで今度は自分がそういう場を提供できるようになりたいという思いがありました。

改善点はあるとは思うものの、まずは思いを持ってServerlessDaysのワークショップを担当できて幸せでした。

テーマ

GCP

今年取り組んでいたKnativeを使ったワークショップを準備しました。題材はOSSなので実行環境はどこでもよかったのですが、つぎの理由からGKEを中心にGCPのサービスを使っています。

  • AWSとMicrosoftは毎年ワークショップあるのにGoogleはないので自分がやろう
  • 会社でGCPたくさん使っているものの、普段はGKEのクラスタ構築したりgcloudコマンド叩いたりすることが少ないので馴染みたい
  • 環境やマシンスペック揃える観点でローカルは避けたい、そしてGCPのCloud Shellが必要十分なことは技術書典で本を書く中で検証済みだった

DIY FaaS

KnativeでFaaSを作るというテーマにしたのはつぎの理由からです。

  • コンポーネントの各機能を動かしているだけではなんとなくいろいろな機能があって複雑なものという印象で終わってしまう(特に普段FaaSを触っている人から見ると)
  • リソースの抽象化は一面でしかないので抽象化好き、嫌いの好みの問題で終わってしまう(特に普段プラットフォームの運用・開発をしている人から見ると)

こういう背景があり、プラットフォームを作り運用する人の観点とプラットフォームを利用する開発者という立場を明確に分け、両方の立場からKnativeやKnativeがベースとなっているプロダクトに触れられるようにというコンセプトを強めに押し出しました。

  • Knative、Tektonの各コンポーネントを理解するステップ
  • KnativeベースのOSSを自分たちのプラットフォームにインストールして使うステップ
  • OSSを組み合わせてプラットフォームを構築するステップ
  • Knativeベースのマネージドサービスを使うステップ

という構成がそのコンセプトを具体化したものです。

対象参加者

Serverlessコミュニティ向けに行うということを考えたときに、Kubernetesをどこまで前提知識にするかは少し迷いました。必要最低限のリソースやコンセプト的な部分は軽くスライドで触れることにしました。

そして募集の段階で対象はつぎのように明示しました。それ以外の人の参加を拒否する目的ではない旨を話した上で参加者に挙手してもらうと、実際は右に書く人数が該当していました。

  • 普段Kubernetes上でアプリケーションを開発している方: 数名
  • プラットフォームを開発している方: 数名
  • AWS Lambda、Azure Functions、Cloud FunctionsなどFaaSが好きな方: 参加者40人くらいほとんど
  • Goでアプリケーションを開発している方: 数名

想定とずれてはおらず、自分のできる範囲で用意すべき材料は用意したという感じでした。こういうときはやはりフィードバックがほしいですし、自分で質問項目を準備して具体的なフィードバックを求めるべきですね…。

進行

つぎのような感じに進めました。

  • コンテンツに入る前にスライドで概要を説明
  • 基本的に僕が前で解説・実行しながら進める
  • 自分のペースで進めたい人はどんどん先に行って大丈夫

ゆっくり目に進めたつもりが進行が早かったとの声もあり、どう進めるのがよいのか考えていました。社内で毎週Go(とGCP)の知見を共有したり議論したりするGo Fridayという勉強会があり、このワークショップを紹介するとともに、golang.tokyo、Women Who Go Tokyo、GCPUGなどでどのようにワークショップを運営されてるのかを聞いてみました。

僕の進め方に足りてないと思ったのはこういうのです。

  • 前でやってから参加者の方々がコマンド動かす時間を確保する
  • step毎の完成イメージや動くものを先に見てもらう

前でやるなら見てもらうフェーズと操作してもらうフェーズを分けないと前見たりPC見たり大変で進められない!というのに自分で気づけなかったのは謎です。

あとはコードを書くタイプならTODOが書いてある枠組みを配ったり(tenntenn/gohandson)、他にもコードラボ形式のもあると教えてもらいました。

今回僕がやったCloud Shell上で進めていくものであればチュートリアル形式もあったりするので活用するのがよさそうです。

少なくともGitHubとCloud Shellを行ったり来たりしてYAMLの中身を保存してもらうよりはCloud Shellでgit cloneしてもらう方がよさそう。そうするとkubectl applyをひたすら打つだけになる気もする一方で、YAMLの中身をコピーして保存するときも必ずしも中身が読まれるとは限らないですね。

今度は11月頃に社内でやる予定なのでやっていき!!

振り返り

Good

  • 本番が始まるまでになんどもコンテンツを見直せた
  • 実際に自分でやってみながら致命的なミスを修正できた
  • ロールの分類とstepの位置付け明確化
  • ワークショップがまとまりあるアウトプットとして残るのはなんとなくうれしい
  • スライドを作るのが速くなった気がしたけど単に使い回し比率高いだけの気もする

Challenge

  • 進行方法改善
  • Eventing薄めなのでもう少しやりたい、cloudevents/sdk-goに馴染みたい
  • ワークショップでDIYしたFaaSはこの辺に書いてるとおり課題があるので、現実的な課題解決に耐えうるものを作りたい

今後

カンファレンスでKnativeの話をされた方にいろいろ教えていただきかなり学びがありました。

実際にSREとしてインフラや開発者の声に向き合いながらKnativeの本番環境での活用に向け検証を進められているようで、掘り下げも素晴らしかったです。定期的に話を聞きに行きたい。

教えてもらった中でもこのページknative-users@knative-dev@でGoogleグループをたどれて、「参加する(devは人が承認)」とTeam Drive内のDesign DocやMTGの議事録などいろいろ見れるようになるのは超重要情報でした。公式のドキュメントも古くなってる部分もあるとのことで、実装とこの辺りの情報を見ながら理解をアップデートしていく所存です。

今後はKnativeももちろん追いつつ、以下の記事でも書いてるようにプラットフォームエンジニアへの闘争を推進すべくKubernetes自体の理解に軸足を置けるとよいかなぁと思っています。

2019年7〜9月ふりかえり 〜プラットフォームエンジニアへの闘争〜

四半期ごとの人生振り返りです。

2019年の目標とは別に個人OKRの運用を開始したため、そちらを中心に振り返ります。

サマリ

プラットフォームエンジニアへの闘争を開始します

OKRの振り返り

基本的にやるべきことに集中するために大事なことを列挙する形で設定したのでつぎの3段階くらいでいいかなと思います。

  • できた
  • 微妙
  • できなかった

Objective 1

DIY FaaSのためのKnativeのユースケース、動作の仕組みを理解する

Key Result 1 【できた】

どんな課題に対してどう使うのかを説明できる

  • CloudNative Days Tokyo 2019 登壇
  • ServerlessDays Melbourne 登壇

CloudNative Days Tokyo 2019で『Knativeで実現するKubernetes上のサーバーレスアーキテクチャ』を話してきました #CNDT2019

ServerlessDays Melbourne 2019でBuild serverless application on top of Kubernetesを話してきました #sdmel19

CloudNative Days TokyoではKnativeが「どういう課題に対し、なんの機能がある」という形を意識してユースケースを組み立てました。

それに対してもうちょっとKnativeの大枠の意義や、どういうロール人の何を解決するのか、個々のコンポーネントの使い方でなくて構築したプラットフォームをどう使うのかという部分が知れるとよくなるのではないかというフィードバックをいただきました。

ServerlessDays MelbourneではKubernetesで運用するアプリケーションのツラミからそのソリューションの1つとしてのKnativeのような形に構成を変更して臨みました。

他のソリューションとの比較や構築したプラットフォームの活用までは至っていませんが、それは10〜12月のOKRに深く関係します。

対外的な発表だけでも検証した内容の抽象化や再構築にはとても役立ちますが、フィードバックをいただきブラッシュアップするプロセスはとても大事だと改めて感じました。

また、発表する前にレビューしてもらう段取りができなくて落ち込むこともありました。しかし、長期的なテーマを設定していろいろと取り組む前提で、イベントが終わってからじっくり感想をいただく形式も必ず進捗が生まれるので気が楽になりました。

Key Result 2 【できた】

Knativeを使ったプロダクトでどう利用されているか説明できる

  • CloudNative Days Tokyo 2019 登壇
    • Knative Lambda Runtime
  • 技術書典7執筆 既刊Knative本アップデート
    • Pivotal Function Service
    • OpenFaaS functions on knative
  • 何かCloud Runの話できる機会があれば

技術書典7で『Knativeソースコードリーディング』『Knativeの歩き方 第2版』『Goで学ぶAWS Lambda』を出展します #技術書典

CloudNative Days Tokyoではユースケースの後半にKnative Lambda RuntimeとOpenFaaSのWatchdogを活用したプラットフォーム構築のお話をしました。

その過程で整理したこの1枚のスライドは、Knativeを使って自分でFaaSを組み立てるときに何を開発する必要があるのかという観点でとても大事なことのようです。この知見を元に10〜12月実際に触れるサーバーレスプラットフォームを構築します。

その調査内容を文字化して『Knativeの歩き方』に章を増やす形で足しました。

Cloud Runの話はServerlessDays Melbourneで少し触れました。会社ではGCPを中心にサービスを構築しており、検証環境も充実しているので自然なユースケースで活用できる可能性も高いかなと思います。その観点で仕様の詳細を理解しておくと意味がありそうです。

Key Result 3 【できた】

Knativeの主要機能の実装方法を説明できる

  • 技術書典7執筆 新刊KubernetesのコントローラーをKnativeで理解する
  • 技術雑誌寄稿 kube-apiserverのクライアント
  • Programming Kubernetes: Developing Cloud Native Applications 再読

技術書典7の『Knativeソースコードリーディング入門』の振り返り #技術書典

6月にかなりお世話になったProgramming Kubernetes: Developing Cloud-native Applicationsを再読し、Knativeの実装を追う本を書きました。

Kubernetesのクライアントライブラリを含むコントローラーの追い方は慣れてきたものの、Knativeの固有実装部分までは終えてないなぁと思います。

メトリクスベースでスケールさせる仕組みや証明書管理、イベント関連の抽象化設計などはKnativeに閉じずプラットフォームの設計・実装にとって重要な要素だと思うので引き続き追っていこうと思います。

寄稿については技術書典が終わってからツール作成に着手し、初稿もなんとか10月頭に間に合いました。社内や編集者の方からたくさんのコメントをいただいたので今後の執筆にも大いに役立ちそうです。別途振り返る予定です。11月半ばに発売されるはずなので楽しみにしていてください!

コントローラーではないもののKubernetesのクライアントを書いたり、関連書籍を読むと自分で書きたい気持ちは高まりました。

Objective 2

嫁氏とゆったりした時間を過ごす

Key Result 1 【できた】

  • スパイダーマン観に行く
  • バンブルビー観る

観た!

Key Result 2 【できた】

  • 花火大会に行く

行った!

行ってみたいところ、やってみたいことは突発的に発生するところだけではなく、計画しないと実現できないこともあります。

カッパドキア行きたいとかクリスマス島のカニ見たいとかディズニーのミラコスタ泊まりたいとか。

リストにすると「やるべき」こと感が出る一方で、本当に実現したいなら先に時間を確保しないと「俺は強くなりたいので今期はそういうのしない」という判断を永遠に繰り返しそうです。でも今期爆進だけではしんどいということを強く体感しました。

10〜12月期はリスト化して、各期そこから1つOKRに入れてみようかなと思います。

OKR総括

全達成よく頑張ったたまには褒めてあげよう!

習慣の振り返り

2019年の目標

  • 本(執筆): 2冊/年
  • CFP: 4ヶ月に1回出してみる
  • OSS: 1PR/月
  • ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月
  • 技術書(読む): 30分/日
  • その他本(読む): 30分/日
  • ふぁーーーこれやーーーって本に出会いがっつり感想書く: 1回/3ヶ月
  • ピアノ晒す: 1回/月
  • 筋トレ: 1回/週

進捗

本(執筆): 2冊/年

2/2

終わり!

CFP: 4ヶ月に1回出してみる

合計5本提出のまま変わらず。この振り返りが終わったら2本書く予定です。

OSS: 1PR/月

30/3

1つ1つは細かいですがたくさん出しました。lintツールを実行してそれに基づく修正をしているだけです。

何もリントエラーが出ないプロジェクトと、大量すぎて比較的大事な項目だけ選んでPRを出すプロジェクトの差が激しいです。

このgolangci-lintを利用しています。

https://github.com/mercari/wrench/pull/7
https://github.com/mercari/wrench/pull/5
https://github.com/mercari/wrench/pull/4
https://github.com/mercari/wrench/pull/3
https://github.com/mercari/go-emv-code/pull/8
https://github.com/mercari/go-emv-code/pull/7
https://github.com/virtual-kubelet/virtual-kubelet/pull/774
https://github.com/syndbg/goenv/pull/97
https://github.com/google/ko/pull/89
https://github.com/knative/client/pull/412
https://github.com/knative/pkg/pull/646
https://github.com/ijin/serverlessdays-tokyo/pull/16
https://github.com/k1LoW/tbls/pull/137
https://github.com/kedacore/keda/pull/343
https://github.com/GoogleCloudPlatform/cloud-run-button/pull/82
https://github.com/google/kf/pull/659
https://github.com/google/go-cmdtest/pull/1
https://github.com/syndbg/goenv/pull/95
https://github.com/kedacore/keda/pull/323
https://github.com/syndbg/goenv/pull/94
https://github.com/deislabs/osiris/pull/37
https://github.com/kedacore/keda/pull/323
https://github.com/syndbg/goenv/pull/88
https://github.com/syndbg/goenv/pull/86
https://github.com/kubernetes-sigs/kubebuilder/pull/967
https://github.com/knative/client/pull/388
https://github.com/knative/eventing-contrib/pull/557
https://github.com/knative/eventing/pull/1732
https://github.com/syndbg/goenv/pull/91
https://github.com/syndbg/goenv/pull/90

自分な好きなOSSに対しリリースノートに載るようなインパクトのあるコントリビューションがしたいという思いを強めました。

ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月

1/3

雑誌寄稿に向けて作りました。10月分のような気もします。

https://github.com/toshi0607/jctl

ワンコマンドで下記全部やってくれます。

  • Goアプリケーションビルド
  • コンテナイメージビルド
  • レジストリにプッシュ
  • Kubernetes Jobとして実行

client-gogo-containerregistryを活用したCLIです。

GitHub Actionsでkindを使ってE2Eテストもやってみました。

以上…!

10〜12月期にはこんなの作りたいです。

  • 何かしらコントローラー
  • サーバーとfunctionsをつなぐミドルウェア
  • DIY FaaS用CLI

意図通りのものがあれば詳しく調べて記事にするのでもよさそう

技術書(読む): 30分/日

読んだ

Kubernetesがもっと好きになる!この本がなければKnativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラーは生まれませんでした。Knativeに限らずKubernetes本体はもちろん、作られたタイミングがどうであれ他のコントローラーも読める雰囲気が出てきました。

kedacore/kedaとか読むとよさそうです。

【レビュー】『改訂2版 みんなのGo言語』(2019/8/1、技術評論社)の感想

技術書全然読んでへんわろたw

その他本(読む): 30分/日

読んだ

前作に引き続き読みました。日報とか強化し始めた気がします。社会を形作るのは絶対的な原則ではなく人間なのでたまには処世術に触れるのもよいのではないでしょうか。

氏の本は読むのに時間がかかる本の後にパーッと読みたくなります。

プレゼンの神様、Microsoft澤さんの本です。自分のプレゼンを直視して改めて絶望したので、聞く人の気持ちを考えることにしてみました。まずは社内でやるプレゼンにいくらか活かしてみました。

今も自分が喋りたいことを喋る基本姿勢は変わってません。けど、喋る目的は発信することでフィードバックを得てよりよい理解・アウトプットに繋げることです。なのでこの本で言われているように伝えたい中核となるものや聴衆観点で何をもって帰ってもらうのかを整理することは結果的に自分がもらえるかもしれないフィードバックの質を確実に上げます。

任天堂のWiiの企画をした方の本です。既知の良さと未知の良さがあって、最初は受け入れられないかもしれない未知の良さを探求する方法が具体的なお話を添えて解説されていました。

未知の良さを提供し、最終的に世界を良くするのは大変かもですがやりがいはありますよね。サーバーレスとか直感的に現実的でない、良さよくわからんみたいな声が依然として強いのでチャンスです。

読んでる

Windowsプログラミングの父?チャールズペゾルドさんの本です。コンピュータが動く仕組みを解説する「読み物(≠技術書)」です。めちゃくちゃ面白い。バイナリコードの説明が、「通りを挟んで反対側に住む子供同士が夜中にどうやって会話するか?」から始まって懐中電灯、モールス信号みたいな風に進んでいって「コンピュータの仕組み」的な本と一線を画しています。

CAREER SKILLSで紹介されてて読んでみて正解でした。けっこう時間かかりそう。

あとは筋トレ中のAudible始めました。

ふぁーーーこれやーーーって本に出会いがっつり感想書く: 1回/3ヶ月

今Qベストは世界№1プレゼン術でした。

ピアノ晒す: 1回/月

鍵盤1回も触らなかった…久石譲さんやっていきたい。

筋トレ: 1回/週

完璧!締め切りがいろいろ厳しくて2回くらいスキップしようとしたもののちゃんと行ってえらい。

今後の話

プラットフォームの運用・構築・開発、利用サポートができるエンジニアになりたい思いが強まったので、個人OKRもそれに寄せていきたいです。人と話して目の前の技術スタックに活きる順番ではまずKubernetesの使い方・動作原理を理解してより低レイヤーに降りていくのが現実的そうでした。本業として実現できるように頑張る。

サーバーレスも何かしらのPaaSやFaaSを使って開発することが目的ではなく、嫌なオペレーションを少なく、ビジネス価値により集中できるプラットフォームを活用して開発するのが本旨です。

これらを踏まえて技術スタックを3ヶ月単位で積み上げていきます。そういう方向性をもって人生を歩んだ結果3ヶ月後に全然違うことを言うのはありとします。7〜9月のOKRや集中すべきことを考えたり、運用したりする中で、何をやってもなにかしら自分にとってプラスの経験にもなるし思いもよらないよい出会いもあるけれど、長期的に目指したい姿を思い描いた上でやる方がよりワクワク過ごせそうです。集中もセレンディピティも失うことなく進んでいくのです。

10〜12月の個人OKRはつぎのような感じでいきます。

Objective 1

プラットフォームエンジニアへの闘争

Key Result 1

DIY Serverlessプラットフォームを構築する

  • ServerlessDays Tokyo
  • ServerlessDays Fukuoka
  • CLI
  • server -> functionのミドルウェア

Key Result 2

Kubernetesの知識を網羅的・原理的に理解する

  • CKA取得
  • 何かコントローラー作る
  • つぎの図をソースコードに基づき説明できるようになる

Key Result 3

プラットフォームを支えるOSSにコントリビューションする

機能 > テスト > リントツールでわかるもの > 設定ファイル > ドキュメント・コメント

Objective 2

ゆとりある心で秋〜冬を感じる

Key Result 1

心があたたまる食べ物を食べる

  • 鍋パする

Key Result 2

季節のイベントに参加する

  • ディズニーハロウィン
  • 温泉
  • もみじ、山

Key Result 3

やりたこと、いきたいことリストをつくりワクワクする

登壇

執筆

記事

技術書典7、無事終了しましたね!関わられたすべてのみなさんお疲れ様でした。

つぎの出展に備えて振り返りたいと思います。

本の内容についてはこちらにまとめています。

技術書典7で『Knativeソースコードリーディング』『Knativeの歩き方 第2版』『Goで学ぶAWS Lambda』を出展します #技術書典

Boothでも販売しています!

手にとってくださった方はこちらのページで変更内容をお知らせしていくのでぜひ見てみてください。

『Knativeソースコードリーディング入門』

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方』

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda』

『Goで学ぶAWS Lambda』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

謝辞

今回も妻に編集、表紙、デザイン、サークルカット作成、入稿(本とダウンロードカード)をお願いしました。毎回パワーアップしていてすごい。圧倒的感謝です。

今回はPOPも専用のを作ってもらいました!

執筆環境として、TechBoosterさんのTechBooster/ReVIEW-Template@atsushienoさんのatsushieno/vscode-language-reviewを今回も活用させていただきました。ありがとうございます!!

振り返り

Good

継続

Knativeの歩き方やAWS Lambdaから継続して足を運んでくださる方がいらっしゃって嬉しいと共にホッとしました。

Knative本の続きを読んでみようと思ってくださる方や、カエルと空の本を今回も読んでやろうと思ってくださる方がいらっしゃるのはとても励みになります。

Boothの購入履歴を見ていてもその継続性はたどれたりします。

一方で、過去作読んだがやめとこうと思った方もいらっしゃるはずです。技術力や表現力を磨きながら、手に取ってくださった方によかったなぁ、またつぎも読みたいなぁと思っていただけるようなアウトプットを出せるよう修行していくしかないです。

個人OKR上の成果

今回の原稿の個人OKR上の位置付けは

Objective 1「DIY FaaSのためのKnativeのユースケース、動作の仕組みを理解する」のKey Result 2「Knativeを使ったプロダクトでどう利用されているか説明できる」技術書典7執筆 既刊Knative本アップデートとKey Result 3「Knativeの主要機能の実装方法を説明できる」技術書典7執筆 新刊KubernetesのコントローラーをKnativeで理解するに紐づけていました。

既刊ではKnatieの各コンポーネントに何を足せばDIY FaaSになるのかを章を増やして説明することにしました。これは10月、12月のServelessDaysに向けてストレートにやるべきことだったので、7月のCloud Native Days Tokyo登壇向けて行った調査を踏まえてよい時間を過ごせました。

実装を追った新刊については、Knativeの利用法を追うだけでなく、動作の根本原理を理解したいという思いで書きました。

時間

当初Cloud Native Days Tokyoが終わる7月末〜9/15までで書く予定でした。しかし、8月末に海外登壇に挑戦することになったのと、予想外に準備に時間がかかり9月の2週間で準備 + 執筆することになりました。
それでも

  • 9月の夜の予定をServerless Meetup以外すべてブロックする
  • スマホゲームをクロノ・トリガー以外すべて削除する

などしながら新刊60ページ、既刊アップデートと10数ページ追加を終えたのは確保できた時間でできる精一杯だったかなと思います。

想定時間通りに使えたらよりよい検証、執筆ができたかはわからないです。

Challenge

時間

できる限りのことはしたものの、やっぱりしんどかったのは事実です。内容が自分の好きなことであったとしても余裕がない状態でぶつかり切ると内容に関係なく嫌いになるリスクや燃え尽きるリスクがあります。

今度出展するときはまずOKRに位置付けられる前提で、2ヶ月調査・執筆に割けないなら見送りも検討するとよさそうです。いや、書きたい。

部数

まだ家に送った分が到着してないので正確な数はわからないですが、320部刷って200部くらい残りました。年末にかけてのイベントがあるので多く刷ろうとしていたものの、印刷発注日時点で前回より被チェック数が伸びてない状況で刷りすぎ感がありました。

実際に刷ったのは

  • Knativeソースコードリーディング入門 200部
  • Knativeの歩き方 80部
  • Lambda本 40部

でしたが、Knativeソースコードリーディング入門は100部でよかったです。前回歩き方を手に取ってくださった方の人数に鑑みさすがに200はない…!他の本はほんの少し少なめでもよかったかもくらいでした。

発注時点で平和な気持ちでいられるくらいの気持ちの余裕が必要です。

数字は記事下の方にまとめます。

ServerlessDays Tokyo/Fukuokaでも頒布します!!!

頒布情報

書ける部分も書くの遅かったかもと思っています。頒布情報に限らず、サークルの数も増える中でいかに自分の出展情報にたどり着いていただくかは悩みどころですね。

ただ、Knativeを知りたい気持ちがある方がたどり着くのに十分な情報はTwitterで発信してると思い込んでいます。力を入れるにしても、普段からKnative自体を知る人が増え、面白いので一緒に勉強してみたいと思う人を増やして盛り上げてく方がいいのかなと思います。

「OAuth」「DNS」「AWS」「Kubernetes」「Knative」みたいな並べ方をしたときにKnativeでうおーってなる人の数は他よりずっとずっとずっと少ないですよね。その分Knativeの人として認知されやすいかもしれませんが、それでも母数が厳しいです。

今後

直近は『実践Knative』という本があったときに入ってそうな内容は見ていきたいなぁと思っています。個人のOKR上では年内にDIY FaaSを(Knativeで)作るということになっています。

そのプラットフォームがある前提で

  • 独自に構築したプラットフォームのユースケース(Knative単体ではなくて、そのプラットフォームでどんなアーキテクチャが実現できてどんな課題を解決できるのか)
  • 運用・監視
  • 開発フロ
  • プラットフォームのデバッグ
  • 権限管理

などの全体的な見通しを示せないと、仕事で使うなり、現実世界の問題を解決するプロジェクト・プロダクトであるということを示したりできないと思っています。

また、そもそもIstio(をはじめゲートウェイコンポーネントとして依存するもの)やKubernetes自体の知見なしに存在するプラットフォームではないのでその観点から自分の知識・経験は強化して臨む必要もあります。

KnativeのServingはRC2ということでGAも遠くはない状況なので、つぎの技術書典の頃にはきっとGAし、Knativeベースのプロダクトの数も今よりきっと増え、プロダクション利用も増えてるかもしれませんね。

本のテーマはOKRや自身が詳しくなっていきたい分野にすると決めているので、年明けくらいにまたその直近の3ヶ月、その後の技術書典が含まれるであろう3ヶ月のテーマと決めようと思います。

あと、今回のようなOSSを触るときに、リリースノートに載る程度主要な機能を追加できるようになりたいと強く思います。

数字の整理

売上

現金

内訳は後日!
現金: 47000円

後払い

  • Knativeの歩き方 第2版: 21冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 7冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 42冊

1000円 × 70部 = 70,000円

Booth

9/17〜9/23分

  • Knativeの歩き方 第2版: 12冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 3冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 13冊

1000円 × 28部 + 優しさ1500円 = 29,500円

原価

  • 本印刷: 79240円
  • 参加費(パトロン): 20000円
  • ダウンロードカード印刷: 940円

被チェック数

  • 8/26 6
  • 8/27 9:00 14
  • 8/28 23:00 21
  • 8/31 23:00 23
  • 9/3 0:20 26
  • 9/5 29
  • 9/6 11:00 29
  • 9/7 12:00 30
  • 9/9 19:00 34
  • 9/10 23:00 38
  • 9/13 23:00 41
  • 9/14 23:00 44
  • 9/16 23:00 46 印刷発注日
  • 9/17 23:00 53
  • 9/18 23:00 58
  • 9/20 23:00 64
  • 9/21 23:00 74
  • 9/22 7:50 79
  • 9/22 11:00 87
  • 9/22 11:50 90
  • 9/23 18:30 99

技術書典6の数字はこちら

技術書典5の数字はこちら

2019年9月22日(日)開催の技術書典7で3冊出展します!

カエルと空というサークル名で場所は「お12C」です。ぜひ遊びに来てください!

興味を持っていただけた方はサークルのチェックリストに登録しておいていただけると助かります。今後の印刷数の参考にします。

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

今回の新刊はKnativeの実装についてです。Knativeの仕組みをより深く追おうとすると必ずKubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの話が出てきます。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細にコード参照しながら解説します!

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

お値段は前回に引き続きこんな感じです。

  • 最初の200冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとはダウンロードカード: 1000円

実はすでにBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

当日会場に来れない方や今すぐに読みたい方、お待ちしてます!

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて』

既刊をパワーアップしてお届けします!

一番大きな更新ポイント(章追加)は「Knative Lambda RuntimesとOpenFaaSのWatchdogから学ぶ、KnativeとFaaSプラットフォームの間を埋めるもの」です!

Knativeの概要記事は多いものの、それを実際どう活用してプラットフォームを構築するのかという話はそれほど出てないのではないかと思います。

本書ではその辺を見つつ解説します。

初版時点ではv0.5だったKnativeも今やv0.8、v0.9やGAも間近なのでアップデートもしました。

Buildが廃止されTektonに引き継がれた点も触れています。

こちらもすでにBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

すでにBoothやダウンロードカードセットで初版をご購入いただいている方も購入ページやダウンロードURLからダウンロードできるできるようになっています。

ボリュームも増えているので、ぜひお読みになってください。

  • 最初の70冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとはダウンロードカード: 1000円

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展した既刊の第2版も50部持っていきます。

  • 最初の30冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとは紙本: 1000円

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

ServerlessDays Tokyo 2019

ServerlessDays Tokyo 2019では僕が講師を務めるKnativeハンズオンを実施予定です。

そちらも奮ってご参加ください!