10月6日(日)

14回目を迎える八子クラウド座談会に参加してきました。

僕自身、お仕事でクラウド案件を扱っている関係で、何回か参加させていただいています。

今回の記事の基本スタンスとしては、めっちゃ私見を書く!というより、当日の資料やツイート(#yakocloud)を一ヶ所に保存しておこうというものです。

まだ入手できていないもの、これから公開されるものがあるので、随時追加していきます。

たまにこっそり覗いていただけたら嬉しいです!

●八子クラウド座談会とは

ざっくりと言うと、八子さんというすごい方中心に、クラウド界隈のすごい方が最新情報を提供してくださり、その後参加者が議論して理解を深めたり、ビジネスにつなげたりする会です。(ざっくり)

スクリーンショット 2014-10-06 11.20.47
http://85cloud.com/

●目次

今回はクラウドの「変質化」ということで、最初に八子さんから趣旨についてご説明があり、テーマに関連する企業の方々のプレゼンがありました。

■第1部 インプット(各社20分のプレゼン:13:10 ~15:10)

1)「変わり始めたクラウド 〜変化点を見極める〜
(最近の動向とACCAクラウドフォーラムでのパネル討議結果から)」
※ACCAクラウドフォーラムの様子
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jog48yt5i-3242/
シスココンサルティングサービス シニアパートナー 八子知礼

2)【仮】「SI業界構造を革新する!Kintoneプラットフォーム」
https://kintone.cybozu.com/jp/
サイボウズ株式会社 Kintone事業責任者 伊佐 政隆氏
M-SOLUTIONS株式会社 取締役 植草 学氏

3)「これからのデータセンターが目指す技術」
(独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門 テクニカルスタッフ 杉田 正氏

4)「ベアメタルクラウドの可能性
~ 今話題のベアメタルクラウドとは何か、またその可能性について探求する ~」
日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・テクノロジー・サービス事業
クラウド・エバンジェリスト 北瀬 公彦氏

5)「クラウドの新しい潮流Dockerとは」
クラスメソッド株式会社 AWSコンサルティング部
シニアソリューションアーキテクト 大瀧隆太氏

6)次世代モバイルテストプラットフォーム「Scirocco Cloud(シロッコ・クラウド)
株式会社ソニックス
シロッコクラウド事業部プリセールスマネージャー 武藤 由紀氏
http://www.scirocco-cloud.com/

休憩・パネルセッティング  5分)(15:10~15:20)

■第2部 パネルディスカッション30分 (15:20~15:50)
テーマ:「なにがクラウドを変えようとしているか。期待と懸念」
パネリスト:第一部の登壇者の皆様
モデレータ:八子知礼

*八子クラウド名物。講演者全員揃ってのディスカッション
モデレータの巧みな誘導で今回も本音爆発!を期待

■第3部 ワークショップ  (グループに分かれて30分討議+10分発表)を2セット
1)アイスブレーキング(自己紹介と参加目的の相互説明 15:50~16:00)
(※休憩込みで20分)
2)「クラウドの変質化に期待すること
〜変化ではなく”変質”化〜」(16:00~16:30討議、16:30~発表)
3)「”変質”化によってビジネスがどのように変化するか」(16:40~17:10討議、17:10~発表)

■第4部 ライトニングトーク (17:20~17:50)各社5分×6社

1)「1,000台のiPadでオンプレからクラウドに切り替えた大手アパレル!」
イシン株式会社 代表取締役 大木豊成氏
http://jinzai-ikusei.co.jp/

2)クラウド経費管理アプリ「Streamed(ストリームド)」ご紹介
http://streamedup.com/
代表 菅藤達也氏

3)八子クラウドコラボから生まれた!
FASHION eBASE Cloud
http://www2.ebase-jp.com/fashion_ebase_cloud/index.html
株式会社レッセ・パッセ システム顧問 冨田さより

4) 「新サービスのご紹介」
M-SOLUTIONS株式会社 取締役 植草 学氏
http://m-sol.co.jp/

5) 株式会社パソナテキーラ ISV営業部 部長 原田豪氏
「美味しいテキーラの楽しみ方」
Admin Serviceや取締役会議システム (BPO)のご紹介

6) 「バイバイ タイムカード」を通して見るクラウド勤怠管理市場の変化
http://www.byebye-timecard.net/
株式会社ネオレックス 代表取締役社長 駒井 拓央氏

●第1部 インプット(各社20分のプレゼン:13:10 ~15:10)

1)「変わり始めたクラウド 〜変化点を見極める〜

(最近の動向とACCAクラウドフォーラムでのパネル討議結果から)」
※ACCAクラウドフォーラムの様子
http://goodway.co.jp/fip/htdocs/jog48yt5i-3242/
シスココンサルティングサービス シニアパートナー 八子知礼

八子さん(@tomokyun85)からスタートです。

わざわざ「変化」でなく「変質化」と銘打っているのは、PaaS流行った、BaaSはなんだ、IaaSとの境は…という単なる変化ではなく根本的に性質が変わりつつある、ということ。

クラウドの意味、位置づけ、定義、対応力が変わり異なる価値観が与えられているということを意味します。

1、どこのインフラを使っても組み合わせても、APが動くという前提
2、すぐ利用できます!がすぐその場でカスタマイズできます!が当たり前に
3、ノイジーネイバーの問題
クラウド上の特定のサービスが負荷をかけ、他サービスのパフォーマンスに影響を与える様
4、新しいクラウドビジネス
メディア配信クラウド、工場全体クラウド化、スマホのテスティング環境のクラウド化等

を踏まえ、今後のクラウドがどうなっていくのかを学ぶ回です。

2)【仮】「SI業界構造を革新する!Kintoneプラットフォーム」

https://kintone.cybozu.com/jp/
サイボウズ株式会社 Kintone事業責任者 伊佐 政隆氏
M-SOLUTIONS株式会社 取締役 植草 学氏

イクメンイケメンのサイボウズ伊佐さんのお話。

下記関連記事です。

クラウド時代のIT部門はどうあるべきか ~2014年取り組むべき2つの領域~

課題管理やコミュニケーションの業務アプリの開発基盤であるkintone。

それがクラウドのビジネスモデルを一新します。

・来店型
・定額制料金
・その場でモックアップ
・短納期

を実現する仕組みは、サービスを活用する企業の決裁を楽にしたり、コストを下げたり、いいこと尽くめです。

スライドのあり方は探しております。

3)「これからのデータセンターが目指す技術」

(独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門 テクニカルスタッフ 杉田 正氏

産総研の杉田さん(sugipooh)のお話。

すごく面白い感じがしたのですが、僕にはちょっと難し過ぎました!

Googleって設備面でも先端を行くのですね…

「GoogleMaps 708」でググるとGoogleMaps上でDCが探検できるようなので、そこから始めましょう!

スライドで言及されてる本が、今カドカワさんのものすごいセールでものすごい安いです。

思わずポチりました。

中井 悦司,中島 倫明 KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2014-06-03
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4)「ベアメタルクラウドの可能性

~ 今話題のベアメタルクラウドとは何か、またその可能性について探求する ~」
日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・テクノロジー・サービス事業
クラウド・エバンジェリスト 北瀬 公彦氏

IBMのクラウドエバンジェリスト、北瀬さん(@kkitase)のお話。

ベアメタルクラウドについてです。

これもまた僕にとっては難しかったですが、八子さんのお話にあったノイジーネイバーのような問題、性能面での問題を解決するための取組み。

オンプレとクラウドのいいとこどり。

パブリッククラウド上にベアメタルを挟み、企業が独占可能なプライベートクラウドを構築できるようです。

5)「クラウドの新しい潮流Dockerとは」

クラスメソッド株式会社 AWSコンサルティング部
シニアソリューションアーキテクト 大瀧隆太氏

クラスメソッド大瀧さん(@takipone)のお話です。

エンジニア界隈でも何かと話題なDocker。大瀧さんはクラスメソッドさんの名kではAWSの導入支援のお仕事をなさっているようですが、@ITで いまさら聞けないDocker入門 という連載を執筆なさったのが八子さんの目に止まり、本講演の白羽の矢が立ったのだとか。 「どんなアプリでも、どこでもビルド、デプロイ、実行する」ことができるDocker。 まだUIがあれだったり本格商用化中とのこと。 ただ、RED HATやGoogleが対応を進めていて、来年あたり大きな波が…! Wantedlyさんとかはもう使ってるみたいで、なかなかしびれますね! ユーザ(開発者)起点でどんどん活用が進んでほしいですし、自分も使いこなしたいです。 Datadog で Docker コンテナをモニタリングする こちらもカドカワさんで…!

松原豊,米林正明 技術評論社 2014-04-25
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ページ数ないですが、300円とは安い。とっておくべき情報かと。

6)次世代モバイルテストプラットフォーム「Scirocco Cloud(シロッコ・クラウド)

株式会社ソニックス
シロッコクラウド事業部プリセールスマネージャー 武藤 由紀氏
http://www.scirocco-cloud.com/ シロッコクラウドの武藤さんのお話。 何はともあれデモをご覧ください!

すごい!これほんとすごい!!!

例えば、メモアプリのテストが必要だとします。

メモを書く、消す、その動作1つ1つスクショをとる、スクショを全部抽出する、それを10種類の端末で試す…

数時間もかかってしまいそうですよね… それを自動でやってくれるというんです。

10台(国内販売実績等を踏まえ、シロッコクラウドがレコメンド)バッチ処理!

DCの端末をリモート操作するイメージだそうです。

オフショアだよ〜安いよ〜とかと比にならないくらいのコスパが期待できますね!

フリー版もあるので、大型エンタープライズな方々に限らず、テストにリソースが避けないスタートアップでも活用が進んでいくものだと思います。

●第2部 パネルディスカッション30分

第1部のスピーカーと八子さんのパネルディスカッション。

参加者から活発に質問が上がっていました。

●第3部 ワークショップ  (グループに分かれて30分討議+10分発表)を2セット

今度は参加者が10人ずつくらいにわかれて討議。

お題は
「クラウドの変質化に期待すること」
「変質化によってビジネスがどのように変化するか」
の2つです。

ワークショップの手前で撤退しました。残念。

まとめ

完全に個人的なメモです。

営業というより、実際にサービスを利用するという目線で参加すると当然、「売れるかも!」が「うわぁ…ありがてぇ…」に変化、いや変質化します。

紹介されたサービス自体を売る、という立場でない限りは(ある程度トレンドの大局観は持ちつつ)使ってなんぼですからね。

説明書の受け流しだと、よさもなかなか身にしみない。

今回の内容について言えば、Dockerは自分も使って何か書いてみたいと思いますし、書いたらすごいユーザ層に必要とされそうです。

シロッコクラウドも、自分はアプリは作ってないですが、継続的インテグレーションの一フローとして定着しそうです。

実機触らないとわからないUX(うわ!このボタン遠過ぎて届かない!!とか)もあるのはあると思います。

でも実機揃える余裕なく、サービスとして活用出来た方がいいときもあるでしょう。

クラウドの潮流、とかそういうお話はもちろん好きなので、より実感を持って学んで、実践していけたらと思います。

おまけ

・BaaSがテーマのときの事前調査記事
第11回八子クラウド座談会に向けBaaSを調べてみる

・クラウドと言えば!

【保存版】AWS Summit Tokyo 2014参加レポート ※当日スライド・動画付き #awssummit

AWS Summit in Tokyo2013に行って来ました 〜今流行のAWS活用事例満載!〜

・タイムライン #yakocloud

7月17日(木)・18日(金)

今年もAWS Summit Tokyoに行ってきました。

スクリーンショット 2014-07-23 9.00.19

ということで、僕が実際に聞いたセッションとその他の当日資料、関連記事ををまとめておきたいと思います。

・参加セッション一覧


・Day1 基調講演 〜No Boundary〜
・ビッグデータだけじゃないAmazon DynamoDBの活用事例 ~CassandraからAmazon DynamoDBへの移行で見えたその特徴~
・CloudFront、RedshiftなどAWSが支える動画広告の舞台裏~インフラのイノベーションがもたらす動画広告のイノベーション~
・IoT (Internet of Things)時代に向けたビッグデータ解析
★NTTドコモ事例から見るモバイル&クラウド時代のサービス開発について
★【パネルディスカッション】大企業がベンチャーのサービスを使い始めた理由

・ブース見学企業一覧


KAIZEN platform Inc.
株式会社ゴーガ

・発表されたAWS新サービス一覧

・その他資料・記事

・まとめ AWSの今後

・参加セッションレポート

・Day1 基調講演 〜No Boundary〜

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http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

Amazon.com CTOのワーナー・ボゲルズ氏による基調講演です。

スタートアップ、エンタープライズ、パブリックセクターの事例を紹介しつつ、
ユーザにとっての価値に重点を置きAWSの良さを語るというものでした。

各事例さっとまとめます。

●Airbnb
・昨年400万人だったユーザ数が1年半で1500万人まで拡大
・運用チームは5人で、1300ものEC2インスタンスを使用
・ユーザが求める製品を作るためにITには人を使わない。
 経営資源とマインドシェアをコアビジネスに集中する。

・経済情勢、不確実性、豊富な製品、競争の激化、購買力の低下といった状況の下で
 組織のアジリティを高める必要がある。もはやITは差別化要因にはならず、
 商品・サービスのクオリティ自体が成功を生む
・Amazon.comは1979年の創業以来、ユーザが求めるものだけを作ってきた。
 先年の280以上のメジャーな機能追加も全てユーザのフィードバックを基に行った。
・2006年から44回の値下げを実施。
・機能追加にあたってはアーキテクチャを考える前にプレスリリースを書いてしまう。

基調講演の模様は後日Youtube上で公開とのこと。
Youtubeチャンネル JP Amazon Web Services

●NTTドコモ 執行役員 栄藤稔
・NTTドコモ事例から見るモバイル&クラウド時代のサービス開発についてと大体かぶるので割愛。

●HIS 執行役員 情報システム本部長 高野清
・サービス業であるがゆえ、IT部門の規模が小さい。
 持たない、面倒を見ない方針の下、下記要件を満たすAWSを採用。
 グローバル、安価、柔軟、スピード、セキュリティ
・小さなシステムからトライして安定稼働を確認。
 まずはAWSで考え、足りない部分は他で、という思考フローに変わった。

●マネックスグループ 代表取締役CEO 松本大
・トレンドとして、アジャイルマインドセット、インハウス、クラウドコンピューティング、スマートデバイス、APIを考えている。
・AWS採用の理由として、グローバル、スピード、スケールアップ、pay as you go、インダストリアルスタンダード、イノベートを考えている。

●国立情報学研究所 所長 喜連川優
・サイエンスがデータの時代になっており、実験データ、シミュレーション、論文・文献、他データベースを構成要素とするサイエンスデータ基盤の重要性が高まった。
・大学を結ぶネットワークであるSINETをNIIが構築。AWSも接続した。
・データの煩雑なIT管理から科学者を解放すべくクラウドへの期待が高まっている。
・学術の圧倒的な効率化、その進展の飛躍的高速化、新しい研究スタイル(最終知のみならず、中間知を共有、social read)を目指す!
 ※仕組みとして論文や実験データの偽造もなくなるのではないかという見解
・Open edXにより、何度もビデオリピートする部分を分析し、先生の教え方悪い部分を指摘できるようになるのでは。
 これにより教育で教官と生徒が切磋琢磨できる環境が生まれる可能性がある。

・ビッグデータだけじゃないAmazon DynamoDBの活用事例 ~CassandraからAmazon DynamoDBへの移行で見えたその特徴~

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http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

どこどこjpにて、IPアドレス情報から属性値をWebAPIで返すサービスを運営。CassandraからDynamoDBへの移行を実施。
・Cassandraの問題点は、高負荷/イマイチな安定性。
・アドテク界隈の取引先は既にAWS環境上にシステム構築しており、どこどこjpの要件を確認したところ大丈夫そうだった。
 レコード40億件、データ量500GB、レスポンス遅いと困る→担当者「問題ない」
・インスタンスの変更や非公式PHPライブラリの使用等チューニングを経て95rps→1183rps
・課題としては、RDBMS的にはよくある処理(全レコード一括削除、テーブル名の変更等)ができないこと。
・複数並列処理が大前提。

・CloudFront、RedshiftなどAWSが支える動画広告の舞台裏~インフラのイノベーションがもたらす動画広告のイノベーション~

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http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

・従来の動画広告は事業者、ユーザ側、広告主にそれぞれの課題があり市場としてスケールしなかった。
 ユーザ:端末の性能低い→すぐ処理落ちorフリーズ、PCはグラフィックメモリいっぱいいっぱい、回線細い
 事業者:ファイル転送料金が高額、集計項目が多くのサーバが必要、集計も面倒
 広告主:高過ぎるインフラコストが広告料に反映されコスパがよくない
     ※静止画広告の10倍〜100倍くらい高い

・今年の動画広告は違う!
 ユーザ:PCもスマホも動画再生余裕、回線が太い
 事業者:CDNにより転送料が安価に、Amazon Cloud Frontの活用、大量・複雑なログの集計を速やかにバッチ処理(Amazon Redshift
 広告主:インフラの低コストかにより広告料金が割安・妥当に(静止画広告と同程度)
・動画広告拡大の鍵は権利処理、配信コスト、収益、優良コンテンツ

・IoT (Internet of Things)時代に向けたビッグデータ解析

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http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

・2014年、ネットワークに接続しているデバイスはデバイス全体の15%。
 2008年:20億台、2015年:150億台、2020年:500億台
・IoT実現に向け、課題山積
 物:セキュリティ欠如 × データ:分析障害= 価値:実証困難
・これに対してインテルが価値を提供…
 分析:IoT向けの革新的なビッグデータ分析が可能なようにエコシステムを形成
 管理:企業に対して、俊敏性を持ってデバイス、ネットワーク、システムを管理可能にする
 接続:物のインターネット(IoT)機器と既存のシステムとの接続
 保護:サービス、ソフトウェア、ハードアシスト保護機能によるデータの保護

・NTTドコモ事例から見るモバイル&クラウド時代のサービス開発について

スクリーンショット 2014-07-23 9.20.09
http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

内容自体は下記にまとまっているので、こういうこと意識されているんだなぁ…という視点でまとめます。

AWS Summit Tokyo 2014で発表されたNTTドコモ事例で学ぶ、モバイル&クラウド時代のサービス開発@shinyaa31

NTTドコモもRedshift採用!アジャイルを実現するためのAWS

当日使用されたスライド。

・プラットフォームをクラウドに移しても、使う人の文化がかわらなければダメ。
・自社利用だけでなく、開発コミュニティを通じて「パートナーエコシステム」を築く
 アーキテクチャを理解しているSIer、使いこなせる人たちとの付き合い
・まずは使ってみるということで、WebサービスにおいてAWSを大規模利用。
 開発スタイルも変化。
 それを経て社内の反応も変化。クラウド機能の進化と相俟って業務系サービスのAWS大規模利用にまで拡張。
・しゃべコンの開発においてAWSを導入した経緯は記事にもなっている。(プレゼン内でも引用)
 NTTドコモとAtomic Fictionが語る、「AWSが必須」の理由
・しゃべコンに対する上層部の反応
 社長「ほんまに5人で作ったんか?」
 副社長「やっつけ仕事の割にはよくできている」
・社内ではアンチウォーターフォール開発に位置づけられがちだが、通信インフラの開発にあたっては必要。
 だが、サービスレイヤーについては、リーンスタートアップ的な開発・考え方が必要であり、大企業でも取り組むべき。
・データ蓄積系のサービス
 「データがなくなったらお前の部署は全部クビだ」
・パブリッククラウドに対する懸念としては
 「セキュリティ」「SLA」「スイッチングリスク」
・オンプレ、クラウド上で構築すべきシステムはそれぞれある。分析はオンプレでいいと思っていた(NetezzaやGreenplumといった製品を使用)が、セキュリティ的な懸念の払拭やRedshiftの登場でクラウドに踏み込んだ。
・RDB好き、Hadoop大嫌い。ランダムサンプリングはなんちゃってビッグデータ分析で、全レコードなめるべき。
・AWS保険みたいなの(費用の上限がある料金プラン)がほしい。料金体系が複雑なのはお互い様。
・AWSの支払いが一括になってしまっており、プロジェクト毎のコスト削減努力が可視化できていない。
・APIセントリックなサービス開発でいろんな会社と組みたい。

・【パネルディスカッション】大企業がベンチャーのサービスを使い始めた理由

スクリーンショット 2014-07-23 9.20.23
http://www.awssummittokyo.com/session.htmlより)

KAIZEN platform inc.
Wantedly
イベントレジスト
CrowdWorks

①KAIZEN platform inc.
UI改善、グロースハックのためのツールplanBCDを開発。

ツール開発にとどまらず、全国のデザイナー、グロースハッカーにUI改善案件を発注し、コンバージョンの高いグロースハッカーに対してより多くの報酬が支払われるクラウドソーシング的なサービスを提供しWebサービスの成長を請負う。

・デザイナーを300〜500人おり、グロースハックにとりくんでいる。
・グロースハック知見の共有も行って行きたい

②Wantedly
「共感」で仲間とつながり、「はたらく」を面白くするサービス。

求職と求人をSNSの拡散力、会社のビジョン(お金からやりがいへのシフト。報酬は書かない)を使ってマッチング。

求人側は志願者のソーシャルグラフ(ここでは社員のFacebook上のつながり)を確認できる。

・WEB業界が比較的多い
・Yahoo!やサントリーのような大企業も社内を説得の上活用。他部署に広がっている。
・リクルートキャリアでは自社媒体を使ってエンジニアを募集するものの、レベル感に合った人材を確保し辛い
・決裁権者毎(3回)に資料を作成して導入支援をすることも
・既存の求人と異なり企業が自ら手を動かすサービスであるため、今後はオペレーションの代行も検討

③イベントレジスト
誰でもチケットを販売できるサービス。

C向けでもあり、B向けでもある。

・イベントに来た人のデータを管理するCRMとして機能
・祭りを祭りで終わらせず、データ分析まで手がける
・会社の中の正しい人に当たらないとサービスが進まない

④CrowdWorks
企業の需要と個人のスキルをマッチングするサービス。

人材、アイディア、技術も従量課金の時代へ!

・経産省、外務省、国交省、総務省が発注するという事例
・蒼々たる企業も数万円〜発注
・ボンカレーがキャッチコピーをユーザから募集し、その過程を公開しておりマーケティングとしても機能している。
・企業と個人が契約を結べないときは、「エンタープライズ契約」としてCWを介して契約、瑕疵担保責任を背負たり、指定業者の孫請けに回ったり、何としてでも契約を勝ち取る

・ブース見学企業レポート

KAIZEN platform Inc.

上記の通り。

サービスはもちろん、エンジニア、技術を大事にする文化が注目されており、技術顧問である伊藤直也さんの記事も多数。

伊藤直也が語る「仕事の流儀」第1回──KAIZENでの開発体制をKAIZENする
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第2回──スタートアップにリモートワークツールを推奨する理由
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第3回──OSSプロジェクトのように組織をつくる
伊藤直也が語る「仕事の流儀」第4回──常に技術の新陳代謝が生まれる場所にいたい

株式会社ゴーガ

位置情報の利活用をつうじて企業活動を最大限にバックアップ。

Google Enter Prise Maps Premier Partnerとして、Google Maps API for Businessを取り扱い、製品開発の受託からソリューション提供まで。

http://www.goga.co.jp

・発表されたAWS新サービス一覧

直近に発表されたものや、モバイル開発向けのAWSイチオシサービスを。

・Amazon Cognito
MBaaSきましたね。

ユーザの認証と、データの保存、管理、複数のデバイス・プラットフォーム・アプリケーション間での同期などのタスクを簡単に実現するためのサービスです。アプリケーションは、デバイスがオンラインでもオフラインでも、設定情報やゲームのステート情報など、ユーザごとのデータをセキュアに保存出来ます。また、複数のIDプロバイダとの連携も出来ますし、認証を行わないゲストユーザに対してのサービス提供にも利用可能です。

・Amazon Mobile Analytics

アプリケーションの利用に関する情報の収集や可視化、それに基づくユーザへのエンゲージメントや収益化などを手助けするサービスです。 分析のためのデータは AWS Mobile SDK及び REST APIを使って収集され、解析結果のメトリクスはAWSマネージメントコンソールのレポーティングタブに表示されます。

・AWS Mobile SDK

クオリティの高いモバイルアプリを速く簡単に構築するのをサポートできるように設計されました。モバイルアプリの構築に向けたサービスへのアクセスはもちろん、主要なAWSのデータストリーミング解析、ストレージ、データベース関連サービスへのモバイルに最適化されたコネクタや、その他のAWSサービス群へのモバイルアプリからのアクセスを提供します。また、全AWSサービス共通の認証の仕組みや、クライアント側でのデータキャッシング及びデータ同期時の競合回避もSDKに含まれます。SDKはiOS, Android, Fire OS向けのアプリケーションの開発に利用可能です。

図示の下わかりやすく。
【AWS発表】新しいAWSモバイルサービス

・Amazon Zocalo

マルチデバイスでドキュメントを共有できる企業向けのサービスで、ドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーション、Webページ、画像、PDF、テキストなどのファイルを簡単に共有できるほか、ドキュメント内のフィードバックを残すことが可能だ。前述したAmazon WorkSpacesとも統合されているほか、企業内のディレクトリサービスとも連携できる。現状は限定プレビューだが、昨今隆盛のクラウド型ファイル共有サービスと真っ向で当たるサービスになるため、今後利用の動向が注目される。

AWSがエンドユーザーコンピューティングに本気で攻めてきたより)

・Logs for Cloud Watch

強力なログ格納とモニタリングの機能を紹介します。CloudWatchに対してOS、アプリケーションやカスタムのログファイルを投入することができ、そのログは、信頼性高いストレージに望む期間、格納できます。また、投入されるログの特徴、メッセージのモニタリングをCloudWatchに設定でき、結果をCloudWatchのメトリックスとして確認できます。

【AWS発表】Amazon CloudWatchによるOSやログファイルの蓄積とモニタリング機能の提供より)

動的にスケールする環境で、ログをどうためてどう取得、格納、分析するかというお話。

・Amazon Kinesis

大規模なデータをストリーミング処理するためのリアルタイムサービスです。 Kinesis Client Library、 Apache Storm、 Elastic Map Reduce といったような様々な方法でKinesisのデータを処理することができます。

【AWS発表】Amazon Kinesisが東京リージョンでも利用可能に!より)

・AWS Management Console

シンプルで直感的に操作できるウェブベースのユーザーインターフェイスから、アマゾン ウェブ サービスにアクセスして管理します。AWS Console for iOS/Android も利用すると、リソースの状態を外出先でも確認できます。

AWS マネジメントコンソールより)

日本語化。近日公開とのこと。

・その他資料・記事

AWS Summit Tokyo 2014が終了して1週間近く経過して書いているこの記事。

その間にも続々と増えているので、随時追加していきます。

・【初公開】チャットワーク検索機能を支える技術

・数字から見るAWSの運用とビッグデータのビジュアライゼーション

AWS Summit Tokyo 2014 参加レポート Day 1 [EA-04] [オリックス・バファローズの挑戦!AWSを活用したファンビジネスのご紹介]

AWS Summit Tokyo 2014 参加詳細レポート:【パネルディスカッション】 クラウドで実現する次世代マーケティングとは?

・LT AwsSummit 2014 LT YYY You Yacchaina Yo

AWS Summit Tokyo 2014に行ってきた

ローソンや日通がAWSへ全面移行、AWS Summitで明らかに

ガンホーがスマホゲームの運用にアマゾン ウェブ サービスを利用する理由とは。「AWS Summit Tokyo 2014」のセッションをレポート

企業が“本当に求めているもの”を提供する ─「AWS Summit Tokyo 2014」2日目キーノートレポート

まとめ

もはやAWS Summitとか楽し過ぎてフェス行く感覚ですね笑

それはおいておいて、3年連続で出てみて「順路」を進んでいるのだなぁという感じがします。

去年の記事はこちら

AWS(パブリッククラウド)の利用価値として、
・インフラ構築に(前より)リソース割かなくていい
・スモールスタート
・時間課金でスケール
・アジャイル
とかがあって、これって今回キーノートで改めてお話があったものの、質は上がれども別に変わってないじゃないですか。

そこから、ユーザ企業が自力で使いこなせるくらい機能がシンプルだったり、サポートがあったり、専門のベンダーががんばったりする。

ユーザ企業のセッションが多くてびっくり!も別に変わってないです。

じゃあ今回新しかったのは何かと言うと、モバイルと分析です。

IaaS的なレイヤーから、モバイルアプリ作成に必要なユーザ管理、プッシュ通知等の少し上のレイヤーへと浸食。

第11回八子クラウド座談会に向けBaaSを調べてみるにてBaaS登場の背景等を)

既存ベンダーもがんばっているところですが、モバイルファーストモバイルファースト言ってる中で、手を出すのも納得です。

そして分析。

Redshift自体2011年11月、AWS初のユーザ向けカンファレンスで発表され、2013年2月に一般公開。

第1回 Amazon Redshiftとは[前編]

AWSのサービス上にデータがたまるなら、クラウド上で分析もやってしまえと。

さすがにそんな単純にはならないにせよ、BIツールの選定、データ設計、調達、構築、定期的な保守費用支払い…と迂遠な道を行くより、基盤と同じベンダがオプションとして用意してくれて、そんなにぶれのない「デザインパターン」として安価に提供してくれるならそりゃそっち使うでしょう。

エンタープライズな領域で業務系のシステムに使われる事例も出て来て、国内の腰の重い企業も無視しないはずです。

なんかこう、AWSの領域拡大(浸食)が、よく話されていることがようやく実装レベルまで落ち、「サービス」として活用されるようになってきた感じですね。

ものとして出てくるのはおお!ってなりますが、話しとしては聞き覚えのあるような…。

そうなったら次はどこへ向かうのでしょうか。

Network as a Serviceとは言わないSDNか?Amazon.com含め端末を握ってたくさんデータ集めて分析して売るか?IoTないしIoEに向けてモノの情報を管理できる仕組みを作るのか?

IoTに向けて何か仕掛ける、というのがけっこう現実的な気がしています。

今回のインテルのセッションで発表されていたような製品群が、来年サービスとしてAWSから発表されていたら爆笑ですね。

そうやってあれこれ想像してみるのは楽しいし、時に方向性を考えるのは大事。けれどそれだけでは何も生まれない、人間の生活はかわらないので僕はプロダクトを作れる人でありたいです。

というわけで会場についてすぐに買いました。

玉川憲、片山暁雄、今井雄太 日経BP社 2014-07-16
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by ヨメレバ

AWSを使ってWordPressを構築し、ネットワークとサーバを勉強しましょうと。

サービスの中身(インフラの上に乗っかるアプリ自体)がよくないと…という話は前提として、非機能要件からユーザ体験をいい感じにするものならいくらでもやる気はわきます。

何はともあれ、AWSを触る、ということ自体すごく面白そうなので合宿形式で一気にこの本やってみる人を募集します。

いなければ1人でも喜んで笑

9月13日(金)

最近IT関連で全く奮闘できていなかったので、ちょっと気合いを入れようと思います。

奮闘の舞台は9月14日(土)に開催される、
第11回八子クラウド座談会「最新動向!BaaSとはなんぞや??」
です。
http://www.zusaar.com/event/1020003

デロイトの八子さんを筆頭に、クラウドの最新動向について各企業のレクチャーや議論を通じ見識を深め、新たにビジネスまで生み出してしまおうという会です。

毎回参加させていただいているのですが、今回はいつも以上についていくのが難しそうです。

今までのテーマはSaaSだったり、モバイル×クラウドだったり、相当身近でイメージも湧きやすいものでしたが、今回はBaaS。

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Amazonでググっても単独で扱っている書籍は出てきません笑

そういうわけで、可能な限りまとめてみることにしました。

●BaaSを調べる

大体以下の内容を調べることにしました。

・概念
誰が、いつ(時期)、どこで(最初に登場したカンファレンス等)、なぜ(出自、問題意識)、どういう風に、発表した?
・BaaSの仕組み、該当するレイヤー
他のaaSと比較できたらなおよし
・事例
・BaaSを用いるメリット、デメリット
・ニュース、最新記事
・展望、課題
・論点

●BaaSとは?

ではまずBaaSとはなんでしょう?公式に定義され、一般化されているとは思えないので、色々見ててわかりやすくまとまってるところから引用します。

BaaSとは一般に、モバイルアプリケーションのバックエンドとして求められるデータストア機能、プッシュ通信機能、ユーザー管理機能、ソーシャルとの連係、ロケーションとの連係などを備え、それらの機能をモバイルアプリケーションからAPIで呼び出すことで、サーバ側のコードを書くことなく、クラウドと連動するモバイルアプリケーションを効率よく開発できる環境を提供するものです。

だそうです。Publickey Enterprise IT × Cloud Computing × Mobile Technology Publickey Enterprise IT × Cloud Computing × Mobile Technology より。

これ単独で見ると意味不明だったのですが、色んな記事や、as a Serviceとして提供される他のレイヤーと比較することで少し理解が進んだように思います。

BaaSとはBackend as a Serviceの略で、文字通り「バックエンド」をサービスとして提供するもの。

2011年頃からBaaSをSDKやAPIの形で提供するスタートアップが登場し、2012年にBaaSという概念・用語としてよく見られるようになってきたようです。

Wikipediaより。(ごめんなさい笑 日本語版はなさそうです)

Googleの誰々が何とかカンファレンスで初めて使用!みたいなのはなさそうです。

今年2月、BaaSで知られていたCocoafishがTitanium Mobileを提供するAppceleratorが買収したり、今年4月FacebookがBaaS大手のParse.comを買収したことでBaaSが話題になったりしたと。(ノーマーク)

どうしてこんなサービスが出て来たかというと、ソーシャルゲーム等モバイルがすごいたくさん作られるようになった昨今。

モバイルデバイスを開発をするには、ユーザとやりとりするデバイスよりのアプリ(フロント)だけでなく、ユーザの情報管理、認証等を行うサーバサイド(バックエンド)の構築が不可欠。

そこで、どのアプリでも大体似たような機能が必要なバックエンドをまとめて提供しよう。それによってユーザビリィの向上、機能追加や仕様変更が頻繁な発生に集中でき、低コストで対応できるように…というのがBaaSの出自のようです。(ざっくり)

2012年の市場規模が216億円だったのが2017年には7700億円になるそうですすごーい。
http://www.marketsandmarkets.com/PressReleases/baas.asp

PaaS越え…?
http://www.gartner.com/newsroom/id/2242415

●BaaSの仕組み

仕組みとかわかんねぇwwwというのが正直なところですが、わかりやすく説明しているサイトがあったので、引っ張って来ます。

com1.png
(出典:http://www.appiaries.com/jp/baas/index.htmlより)

SaaSみたいに特定のアプリはくっついてなくて、PaaSにモバイルアプリ用の共通機能(図中のPROGRAM)がついたものという感じですね。

図上で比べるとややわかりやすいです。

特徴の比較も同サイトに載っていたので、見てみましょう。

com2.png
(出典:http://www.appiaries.com/jp/baas/index.htmlより)

あくまでBaaSの一製品の紹介ページからの引用なのでそこは注意が必要ですが、PaaS、SaaSとの比較の上でスケールアップ、スケールアウト、サーバプログラム開発コスト、カスタマイズ性で比較といったところでしょうか。

おそらく、開発するにあたり利用、という形になると思うので、SaaSは利用シーンによってはもはや比較の対象ではなく、PROGRAM部分にどの程度の独自性が要求されるか、独自性がいらないなら自社開発とサービス利用とどちらが得かでで使い分けるという感じだと思います。

●事例

これこそ勉強会で!という感じですが、具体的な製品を見た方がよりイメージがわきやすいと思うので、いくらか見ておこうと思います。

基本的に上記のレイヤーまでの機能を提供するという点は変わらないと思うので、具体的にどのような機能が含まれるのかざっと挙げていきます。

●appiaries
ピーシーフェーズ
・PUSH通知機能
・データベース機能
・ロケーション機能
・ファイル機能
・ユーザ登録、認証/管理機能
・アクセス制御機能

●Kii Cloud
Kii
・プッシュ配信管理
・ユーア認証
・データ管理
・ファイルストレージ
・アクセスログ解析
※100万APIコール、1GBストレージまで無料

●Sentional cloud
SafeNET
オンプレ、SaaS環境向けに以下のサービスを提供
・ソフトウェアライセンスの発行・管理
・ユーザー情報の管理
・利用状況の把握
・分析
※課金や帳票サービス等、外部サービスと連携予定

●ModuleApps
ロケーションバリュー
販促用アプリの構築支援
・SNS連携
・リクエスト
・ポイント
・問い合わせ
・スタンプ
・会員管理
・クーポン
・ブラウザ
・電子チラシ
・バーコード
・店舗情報
・プッシュ
・お知らせ
・お気に入り
・アプリ内広告
・経路検索
・店舗検索
・メニュー

●SPIRAL
パイプドビッツ
・会員情報等のDB機能
・ログイン認証機能
・ソーシャル連携
・ファイルストレージ
・ロケーション
・プッシュ通知、メール配信
・キャッシュ機能
・分析機能
・スケジュール実行
・API開発

●Titanium cloud services
appcelerator
・ユーザ管理
・ストレージ
・ロケーション
・ソーシャル連携
・データ収集、分析
・プッシュ通知
・チェックイン
・ユーザ状況更新
・チャット
・ユーザ認証

●Parse Cloud
Parse.com
・プッシュ通知
・ストレージ
・ソーシャル連携
・データ分析
・コード生成

多機能のものから用途をある程度限定するものまで様々ですね。

やたらめったら機能が充実していることが重要なのではなくて、アプリ開発において重視する機能が他より優れていたり、取捨選択できるよう機能がそれぞれ独立していたり、提供される機能がいかに個別のアプリに寄り添うことができるかが大事なのでしょうね。

他にもたくさん!

●メリット・デメリット

上記のまとめ+想像ですね。

●メリット
・アプリ開発に集中できる
サーバ側の設計、構築、運用の時間、お金、設備、人等リソース
・開発速度が上がる
・コストダウン

●デメリット
・SaaSに比べて更にコントロールできない部分が増える
トラブル対応速度、故障箇所の切り分け
・BaaSベンダをまたがるサービスを構築し辛い?
そもそも組み合わせられるかわからないし、できたとしても管理が煩雑?というかBaaSのよさが失われる?
・認証の脆弱性
トークンリプレースという仕組みに問題あり?
・サーバサイドのエンジニアが育たない?

ひよっこ営業の想像はこの域でした…

●ニュース

FacebookのParse買収が目立ちますね。というかBaaSで検索してみると大体その記事です。
http://www.publickey1.jp/blog/13/baasparsefacebook.html

開発環境の提供を行い、アプリ開発のプラットフォームになりたいFacebookとしては、モバイルアプリの開発の活性化に加わりたく、その流れで広告配信強化が狙いなんでしょうか。

汎用的なインフラ提供サービスを早期に押さえ、開発者やそのユーザを囲み込むという点でBaaSレイヤーはPaaSレイヤーと同等の役割を果たすはずですね。

あとは案の定MSやGoogleもBaaS提供に相次いで参入しており、今後さらにプラットフォーマーとしての競争は激化しそうです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Active/20130904/502211/

●展望、課題

そんな大きなことは書けませんね笑

ただ、興味としては「エンタープライズ」向けのソフト開発にどうやって食い込んでいけるかは見物です。

クラウド(IaaS)ですらセキュリティやコスト(間にベンダが入るからノウハウが過渡期な段階での設計、構築、運用はかえって高コスト)等で意思決定上踏み切れずクラウドだオンプレだやっぱりその間だと言っている、またモバイルデバイス自体の活用がそもそも進まない中で、コンシューマ向けのアプリとの溝は開く一方なのが現状ですよね。

個人的には地道に活用事例が増えたり、果敢に導入に挑み大々的に取り上げられるのを待つ、という立場に甘んじてしまうような気がします。

大きく話すと実の無い感じになってしまいますが、課題はBaaSの周辺の事情の前に個々のデメリットの克服、上で挙げたデメリットもその一部と思います。

なので、まずはそれを考えられたらと。

勉強会で深めていけたらと思います。

6月6日(木)

お昼からAWS Summit in Tokyo2013に行ってきました。
aws summit

http://www.awssummittokyo.com

アマゾンウェブサービスさんが提供するクラウドの導入事例や技術情報がブースや講演会で紹介され、日本のAWSを盛り上げていこうぜ!!!っていうイベントです。

ベンダーだけでなくユーザも参加。

2日間の参加者は1万人弱と、世界12都市の中で日本は最大の盛り上がりを見せたようです。

●レポート

仕事に直接関係してるわけでもないので、一個人としてまとめられたらと思います。

1、Twilio

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LINEやSkypeのような電話アプリが作れるAPIを販売している会社です。

導入事例はこちら

日本ではKDDIウェブコミュニケーションズさんが独占販売権を得ているそう。

あくまでも使ってもらうのが第一ということで、自社でアプリの開発はやってないとか。

電話かけてもらって何かを再生できるようにしたり、SNS等の登録時にメールの代わりに本人に電話をかけたり、使う場面は多そうです。

これは第一に個人的に興味があって、何か作れたら面白いなぁなんて思ってます。

AWS上で動いていると聞いてへ〜ってなりましたが、振返りながらどの部分がどう動いているのかわからないという…

こういうのほんと情けないというか歯がゆいですね!

2、バンダイナムコゲームス

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NWコンテンツはサーバ構築時にユーザ数が読み辛いから、スケーラビリティやスピード感のあるクラウドは重宝しているというお話。

中でもAWSは世界各地にリージョン、日本語サポート、リソース枯渇の心配がない、調達・廃棄が簡単、豊富なサービス、協力なサポートツール等々が揃っているためよいのだと。

原則オンプレで開発を行ってたが、適宜AWS+cloudpack、serverworksさんと協力しシステム構築を実施するようになったそうです。

提供されているサービスはEC2、ELB、DynamoDM等様々なものがあり、年々種類も増えているようですが、バンダイナムコさんが使っているものとその理由、利点・欠点、要望等1つ1つ話してらっしゃいました。

スライド写真全部撮ったのに、解像度が…笑

とかいう以前にそれぞれのサービスの役割がよくわかんないです。

レポートにも関わらず、結論よくわかんないで終わりそうです。

3、ニコン「NIKON IMAGE SPACE」

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フォトストレージにAWSを使ってるそうで、ちょっと気になり聞いてきました。

NIKON IMAGE SPACEというのは写真ファイルを扱う人、特にニコン製品を使って写真をとりPC上で管理したい人向けのフォトストレージ。

誰でも無料で2GBは使えますが、ニコン製のカメラをUSB接続すると20GBが無料で使えるそうです。

世界でも名高いNIKONということもあり、このフォトストレージも31カ国対応。

ただ、重要情報は日本のデータセンターに置いてあるために、地域によってはレスポンス速度が遅くなってしまうとのこと。

これにはセキュリテリ要件を満たしながら海外のDCを活用するのが手っ取り早いですが、コストや時間を考慮すると制約が大きい。

そのため、海外にも拠点があり、すぐに立ち上げが可能なAWSを活用して課題を克服したそうです。

ベンダーではなく、非ITユーザ企業が自ら事例紹介、というのが何かクラウドのコモディティ化を象徴しているように感じました。

4、パネルディスカッション Webテクノロジーをエンタープライズで活かすには

Treasure Data(T)、三井物産(B)、電通(D)の方がクラウドや新しいIT技術に対しどういうスタンスなのかを方語るというセッション。

モデレータはいつも八子クラウド座談会でお世話になっているデロイトトーマツの八子さんということで聞いてきました。

ディスカッションの前提として八子さんがお話してくださったのは以下。

〇ICTのコモディティ化とチャンスを支えるクラウド

IT投資のトレンドと技術導入のトレンドは法人事業・コンシューマ事業の相互作業で成り立っている。

法人分野(バックエンド系、B2B)に採用される技術はコンシューマ事業(顧客接点系、B2C)の革新的な技術の中でも、実績が出たものに関し導入される傾向にある。

そしてこのコンシューマ側からのフィードバックが大きくなりつつある。

これを受け、今後は逆に法人事業側からフロント/マーケティング/コンシューマ領域への投資が行われるがこれは加速している。

この状況について、ワンサイドだけでROIやプロダクトライフサイクルを語ることがもはや不可能な時代になりつつあるのではないかと指摘してらっしゃいました。

法人事業といってもITに対するスタンスや親和性、慣れは様々でITベンダー、IT屋、情報システム部門は中心となって専門性が高く扱いにくいものを活用しようと開発や導入に取り組んできたわけです。

これも上記の相互作用の中で、「モバイル」「クラウド」「ソーシャル」といった分野がコンシューマサイドで一般的に活用される中でビジネスモデル革新やワークスタイルに影響を与えました。

ICTはもはやコモディティとなっており、全ての人に広く使ってもらえる当たり前のものへ急速にシフトしているとのことでした。

今後、「BYOD」「NWストレージ」「O2O」「M2M」「P2P」等、ビジネスとパーソナルの間にある、クラウドに支えられ提供される分野がチャンスなのではということで締めくくられていました。

八子さんの問いに対する各社の反応はこんな感じでした。

①新しい技術、特にWeb技術に対する自社のスタンスはどうか

T:ベンダーとして、とにかく速くシステムを革新したい、しかし夜は寝たい(安定稼働)という要望に応えないといけない。

B:基盤は動きが遅く保守的になりがち。しかし、ITランドスケープを描き、モバイル、認証、クラウド等を組み合わせてシステムを革新する必要がある。R&Dを予算化している。

速すぎない(ころばない)のもポイント。

D:PCでちょっとメールを確認する程度の時代と比較し、顧客はおそろしい勢いでNW上(スマホ)で活動するようになった。その顧客にどう情報を届けるかがポイント。ただ、マルチデバイス化等によるセキュリテリ問題が懸念点。

②コンシューマ系技術を導入・検討する上で懸念となる事はどんな事か

M:セキュリテリに関するCIA(機密性、完全製、可用性)は自分たちだけでは守れない。クラウドを使うときにはベンダーに投げるのではなく、二人三脚で歩んでいくもの。何か起こったときに、何をどうするかはユーザ企業が対処できねばならないこともあるが。

D:APベンダーとセキュリティベンダーは分けないといけない。APベンダーには見えない部分がある。
ハッキングされるのは宿命なので、新しいハッキングをいかに速くシェアし、次の手を打つかが重要。
また、ユーザビリティとセキュリティのバランスもとらねばいけない。

T:出せるデータとそうでないデータがある。
・出せない お金、法律で規制されたデータ、EUのデータ
・出せる  ビックデータのソース、カスタマーインタラクション(webアクセスや購買情報)、センサーデータ(常にそこから生まれるもの。たとえば、回転寿司のデータ、油田)
後者はクラウドに乗せてもOKという結論になることが多い。

D:個人の特定できるインタラクションデータはクラウドに上げられない。モデリングしたデータをもらう必要がある。

T:セキュリティに気をつけデータをクラウド上でいかに扱うかは重要な問題。統計後のデータは出せないものが多い。(生データの外出し)

③何を見分けてどうやってWeb技術に取り組むか
取り組みが困難な場合、どんなことがクリアされれば検討するか

D:世に実例のないものについては実際にリスクをとりやってみるしかない。ユーザのサンプルをとってログを見続ける。暗号化、マスク、ハッシュ化等は専門家と相談。
ビジネス開始までの投資が少なく、速く安くトライできることが重要。うまくいくならそのまま拡張できるとよい。

M:実際にやってみることが大事。その上で本当にそれが全社的に活用できるか検討する。動向を理解している複数分野の専門が会し、多面的に検討する必要がある。

●自分は何で戦って行くか

AWS Summitのレポートから一転、自分はこれからどうしていくのか笑

AWSに参加して思ったのは、各ベンダーが提供する製品や所属する組織に対して誇りを持っているということ。

と書くと正直書き過ぎですが、少なくとも語ってらっしゃいました。

特に、AWSの人はブースでホワイトボードを使いながら技術相談に乗っていたり、自分たちのイベントを楽しく紹介していたり、なんかこう職人だったり、エンターテイナーだったり、とてもとても楽しそうでした。

仕事と言えば仕事。でも、あんたらの悩み何でも解決したるで!俺らと一緒にクラウド使ってサービス盛り上げていこうや!というスタンスは眩しかったです。

それを裏付ける日頃の鍛錬は相当なものなんでしょう何も見えないですけど。

ここで事例等々の紹介を行っていた人は所謂「技術」「スキル」「専門性」も持っている人だと思うんですけど、「技術」って何でしょう。

何かを作れること?特定の製品の使い方を熟知していること?問題を解決するにあたり、適切な解決策を選ぶことができる人?

どれも技術なるもので別にどれでもいいんでしょうけど、自分のスタンスがはっきりしないがゆえに技術とは何か問いたくなっているだけです。

自分が今置かれている場所では、交渉、契約書(法律)、見積(総合的な条件考慮)、提案、IT、政治等々顕在的なもの(目の前のことを「こなす」のに要るもの)だけでもたくさん必要とされます。

あれもこれも…と目移りするものの、どれかだけに傾倒していると仕事は回らなそうです。

それでも、自分で重点的に取り組んでいるのはITの中でも「自分で作る」ということ。

有形・無形問わず自分で形にするのはめちゃくちゃ楽しいし、何か作るのにたくさんの技術が必要なときでも最低限項目くらいはわかっていたいです。

まとめると、あなたの悩み何でも解決してやるぜ!スタンスはかっこよかったけど、(IT分野で)どういう道に進むにしても作ってみるって欠かせない道ではないかということです。

WordPress先週から進んでないですががんばります。

●おまけ

サミットで使用されたスライドや映像を集めてみました。

もし他にあればご教示ください!

ハイブリッドクラウドは新たな時代へ AWSとNetappの連携ソリューション

【cloudpack】大規模案件の裏側 ~巨大AWSインフラ事例のご紹介~

【cloudpack】NTとTokyoのAWS Summit 2013比較

【スシロー】寿司もITも鮮度が一番!あきんどスシローのAWS活用術

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