2020年12月26日(土)〜2021年1月6日(水)に開催される技術書典10で6冊出展します!

カエルと空というサークルで、このページから出展しているのでぜひのぞいて行ってください!

カエルと空のサークルページ

出展する本を紹介します。

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜実践編〜』

前回出した基礎編の続きです。基礎編の内容理解を前提とし、モジュールの設計、リント、バリデーション、テスト、CI/CDなどのより実践的な内容をお届けします。

正誤表・増補改訂情報はこちらのページで公開しています。

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜実践編〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/2629085

登場するほとんどのサンプルコードも、GitHub上で公開予定です。

目次です。

第1章 はじめに

第2章 環境構築
2.1 GCPアカウント
2.2 GCPプロジェクト
2.3 Google Cloud SDK
2.4 tfenv
2.5 Hashi CorpTerraform
2.6 まとめ

第3章 2層アーキテクチャ
3.1 アーキテクチャの概要
3.2 アーキテクチャの詳細
3.3 Terraform化
3.4 安全な変更
3.5 まとめ

第4章 アーキテクチャの全体像
4.1 アーキテクチャの概要
4.2 Terraformモジュール
4.3 まとめ

第5章 Projectモジュール
5.1 モジュールの機能
5.2 組織の作成
5.3 モジュールの開発
5.4 まとめ
[コラム]GCPプロジェクトのクオータ緩和申請

第6章 Clusterモジュール
6.1 モジュールの機能
6.2 モジュールの開発
6.3 まとめ
[コラム]モジュールのパス
[コラム]モジュールの埋め込みとコンポジション

第7章 Microservicesモジュール
7.1 モジュールの機能
7.2 モジュールの開発
7.3 まとめ

第8章 リントとバリデーション
8.1 terraform fmt
8.2 terraform validate
8.3 TFLint
8.4 Conftest
8.5 まとめ

第9章 テスト
9.1 Terratest
9.2 Projectモジュール
9.3 Microservicesモジュール
9.4 まとめ
[コラム]テストの磨き込み

第10章
10.1 Cloud Build
10.2 事前準備
権限付与
Step実行用のコンテナイメージ
CloudBuildとGitHubの連携
10.3 ソースコードと変更差分の取得
10.4 Terraformの検証‧実行
10.5 モジュールのテスト
10.6 まとめ
あとがき

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜基礎編〜』

僕は、マイクロサービスを開発するためのプラットフォームを開発・運用するチームで2020年から働き始めました。それ以前の仕事は、バックエンドエンジニアとしてのマイクロサービス開発です。プラットフォームチームが開発したTerraformモジュールに設定を渡し、GCPやKubernetesのリソースを作成していました。

いざそのモジュールを作成したり、エラーのデバッグをする立場になってみると何もわかりません。つぎのような疑問がわきました。
・モジュールとは何か
・複数のリソースから構成されるアーキテクチャはどう組み立てるのか
・なぜ Terraform の状態と実際のクラウドリソースの状態はずれるのか

Terraformの概念や個々のリソースの使い方、GCPを利用したサンプルのモジュールはたくさんあります。Terraformに関する書籍もあります。
しかし、Terraformの具体的な説明に登場するクラウドは、ほとんどがAWSです。クラウドアーキテクチャの設計経験も多くはない著者にとって、AWS ベースで説明された内容をGCPに置き換えながら学ぶのはとても大変でした。そこで、この本を書くことに決めました。

AWSからGCPへの翻訳をせず、クラウドの設計やTerraformをGCPを通じて学べる本。半年前の僕が欲しかった本です。この本を通じ、Terraform をより身近に感じる人が増えたら幸いです。

正誤表・増補改訂情報はこちらのページで公開しています。

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜基礎編〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/2354817

登場するほとんどのサンプルコードも、GitHub上で公開しています。

toshi0607/Learning-Terraform-with-GCP

目次です。

第1章 はじめに

第2章 Terraform の概要
2.1 Terraformの意義
2.2 Terraformのアーキテクチャ
2.3 まとめ

第3章 環境構築
3.1 GCPアカウント
3.2 GCPプロジェクト
3.3 GoogleCloudSDK
3.4 tfenv
3.5 vscode-terraform
3.6 まとめ

第4章 リソースとterraformコマンド
4.1 リソース
4.2 terraformコマンド
 init
 plan
 apply
 destroy
4.3 ライフサイクル
 create_before_destroy
 prevent_destroy
 ignore_changes
4.4 まとめ

第5章 Configurationの書き方
5.1 関数
 join
 length
 contains
 values
 file
 その他の関数
5.2 変数
 variable
 output
 locals
 データソース
5.3 ループ
 count
 for_each
 for
 dynamic
5.4 条件式
5.5 バージョンの明示
5.6 モジュール
 子モジュールの定義
 ルートモジュールの定義
5.7 まとめ

第6章 ステート管理
6.1 ステートの構造
6.2 リモートバックエンド
6.3 管理単位
 ワークスペース
 バックエンド
6.4 参照
6.5 ズレと直し方
 定義あり、ステートあり、リソースあり
 定義あり、ステートあり、リソースなし
 定義あり、ステートなし、リソースあり
 定義あり、ステートなし、リソースなし
 定義なし、ステートあり、リソースあり
 定義なし、ステートあり、リソースなし
 定義なし、ステートなし、リソースあり
 定義なし、ステートなし、リソースなし
6.6 リファクタリング
6.7 まとめ

あとがき

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜 第2版』

初版から大幅に加筆した第2版です!

2019年末同僚に「なぜIstio(VirtualService)を使わずにKnativeはトラフィックスプリッティングのような機能を実現できるのか」と質問されて答えられなかったのがきっかけで調べることにしました。

Knativeは当初Ingress GatewayにIstioを採用(依存)しましたが、後にGlooをはじめ様々なコンポーネントで代替可能になりました。代替できる事実は知りつつも、なぜ代替できるのか、代替できるとはどういうことなのかを調べることはありませんでした。

しかし、「プラットフォームを開発・運用する」ことへの関心が高まり、(何層もある)Knativeより下のレイヤーを学びたい気持ちが強くなりました。本書はその一環です。Knative = Kubernetes Networkingとも説明されるKnativeのIngress Gateway周りの調査はKubernetesが提供しているService、Ingressの特徴や課題、そもそもロードバランサーとは何かのか、サービスメッシュやEnvoyとはどういう関係があるのか、といったネットワーク関連の入門にもうってつけでした。

「KnativeはなぜIngress Gatewayを交換できるのか?」という問いに答えることは、Envoyの設定をどう表現し、どう配信するかというデザインパターンを見い出すことに繋がります。

90ページ弱の自由研究に付き合っていただけたら幸いです!

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1882118

目次です。

第1章 Knative
1.1 概要
1.2 Serving
1.3 Eventing
1.4 まとめ

第2章 Gateway
2.1 ServiceとIngress
2.2 Gateway と Service Mesh
 [コラム]APIGatewayとサービスメッシュの違い
2.3 Envoy とコントロールプレーン
2.4 コントロールプレーンの実装例(Istio)
2.5 まとめ
 [コラム]IngressAPIの進化
 [コラム] L4 から L7 ロードバランサーへ

第3章 Istio
3.1 概要
3.2 KnativeのCRD
3.3 Knativeのコンポーネント
3.4 IstioのCRD
3.5 Istioのコンポーネント
3.6 localgateway
3.7 Gateway
3.8 まとめ

第4章 Ambassador
4.1 概要
4.2 Knativeのコンポーネント
4.3 Ambassadorのコンポーネント
4.4 AmbassadorとEnvoy
4.5 まとめ

第5章 Contour
5.1 概要
5.2 Knativeのコンポーネント
5.3 Contourのコンポーネント
5.4 まとめ

第6章 Kourier
6.1 概要
6.2 Knativeのコンポーネント
6.3 Kourierのコンポーネント
6.4 まとめ
 [コラム] Kourier の活用事例

第7章 Gloo
7.1 概要
7.2 Knativeのコンポーネント
7.3 Glooのコンポーネント
7.4 まとめ
 [コラム]Envoyとgo-control-planeの今後

第8章 まとめ
8.1 Gateway
8.2 Ambassador
8.3 Contour
8.4 Gloo
8.5 Kourier
8.6 Istio
8.7 最後に

Appendix

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて 第2版』

こちらはKnativeのコンポーネントの説明やユースケースを中心に説明した本です。実際にKnativeが利用されたプロダクトの図解も掲載しています。

こちらもすでにBOOTHで電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

目次です。

第1章 Knativeの概要
1.1 Knativeの構成要素
1.2 Serving
1.3 Build
1.4 Eventing

第2章 Kubernetes環境の準備

第3章 KubernetesとKnativeの関係
3.1 Kubernetesの基本的思想
3.2 Kubernetesのオートスケール
3.3 Kubernetesの拡張機能

第4章 Knative Serving
4.1 Knativeのインストール
4.1.1 Istioの設定
4.1.2 Knativeの設定
4.2 Configuration
4.3 Revison
4.4 Routes
4.5 Service
4.6 オートスケールの仕組み

第5章 Knative Build
5.1 Build
5.2 BuildTemplate
5.3 Servingと組み合わせる

第6章 Knative Eventing
6.1 Sources
6.2 BrokerとTrigger
6.3 ChannelとSubscription

第7章 Knative のユースケース
7.1 FaaS プラットフォームの構築
7.1.1 イベントやリクエストを Function に渡すサーバー
7.1.2 サーバーとFunctionのパッケージング
7.1.3 CLI
7.2 イベント pull 型の FaaS 〜Knative Lambda Runtimes の利用例〜
7.2.1 AWS Lambda の Function(Go)
7.2.2 AWSLambdaとRuntimeInterface
7.2.3 knative-lambda-runtime
7.2.4 triggermesh/aws-custom-runtime
7.2.5 bootstrap
7.2.6 Tekton で生成するコンテナイメージ
7.3 イベント push 型の FaaS 〜OpenFaaS の Watchdog の利用例〜
7.3.1 WatchdogによるFunction制御
7.3.2 WatchdogとFunction同梱のDockerfile
KnativeのCLI

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

Knativeの仕組みをより深く追おうとするときに、Kubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの枠組みを知っておくと追いやすくなります。本書では、Knativeはもちろん、Kubernetes自体の様々なソースコードを追いながらそれを解説しています。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細に紹介したものです。

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

引き続き電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展したAWS Lambdaのユースケースに関する本も引き続き。

AWS Lambda周辺のエコシステムはこの本の最終更新後に大きな変更がありました。Amazon RDS Proxy with AWS Lambda、AWS Lambda VPC接続の改善、Provisioned Concurrency for Lambda Functionsは本の中でも触れられている課題の決定的な解決策です。少し本の内容が古くなってしまったものの、AWS Lambda(とSAM)をGo言語で学ぶ入門の1つとしては依然として有効ではないかと思います。

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

目次です。

第1章 環境構築
1.1 anyenv
1.2 anyenvupdate
1.3 goenvとGo
1.4 pyenvとPython
1.5 aws-cli
1.6 aws-sam-cli
インストールトラブルシューティング
1.7 saw
1.8 direnv
1.9 dep
1.10 gig

第2章 S3 イベントの活用
2.1 概要
2.2 S3
2.3 シーケンス
2.4 フォルダ構成
2.5 ソースコード
2.6 テスト
2.7 デプロイ
2.8 削除

第3章 SNS と SQS によるファンアウト
3.1 概要
3.2 SQS
3.3 SNS
3.4 シーケンス
3.5 フォルダ構成
3.6 ソースコード
3.7 テスト
3.8 デプロイ
3.9 削除
CloudFormationトラブルシューティング

第4章 API Gateway と DynamoDB を使った URL 短縮サービス
4.1 概要
4.2 APIGateway
4.3 DynamoDB
4.4 シーケンス
4.5 フォルダ構成
4.6 ソースコード
4.7 テスト
4.8 デプロイ
4.9 削除
DynamoDBのテーブル定義変更
LambdaとAPIGatewayのローカル実行

このページでは『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜実践編〜 第2版』の正誤表と増補・改訂をお知らせします。

この本を手にとってくださった方がちょっとでも選んでよかったと思う本に育てていきたいので、章の追加なども楽しみにしていてください。

増補・改訂版は購入方法に応じて異なります。

  • ダウンロードカード: Googleドライブ。バージョン毎にフォルダが分かれています。
  • 技術書典のサイト: 技術書典サイトのマイページ。常に最新版をアップロードしています。
  • BOOTH: BOOTH購入ページの注文詳細画面。常に最新版をアップロードしています。

引き続きフィードバックお待ちしてます!@toshi0607

正誤表

PDFページ PDF反映 ePub版反映 修正日 version
6 switch use done done 2021/1/10 v1.0.1
41 Secert Secret done done 2021/1/10 v1.0.1
77 gsutil mb -l ASIA-NORTHEAST1
-p 【YOUR PROJECT】 【YOUR PROJECT】
gsutil mb -l ASIA-NORTHEAST1 -p
【YOUR PROJECT】 【YOUR BUCKET】
done done 2021/1/10 v1.0.1
77 gcp_project = 【YOUR PROJECT】 (削除) done done 2021/1/10 v1.0.1
83 [PROJECT_NUMBER]@cloudbuild.
gserviceaccount.com@cloudbuild.gserviceaccount.com
[PROJECT_NUMBER]@cloudbuild.
gserviceaccount.com
done done 2021/1/10 v1.0.1
37 service microservice done done 2022/8/28 v2.0.0
69 tf validate terraform validate done done 2022/8/28 v2.0.0

増補・改訂

PDFページ 内容 PDF反映 ePub版反映 修正日 version
36 クレデンシャル情報の設定追記 done done 2021/1/10 v1.0.1
8章 リソース名にexampleサフィックスを追加 done done 2021/1/10 v1.0.1
全体 バージョン更新 done done 2022/8/28 v2.0.0
18 scopesをcloud-platformに done done 2022/8/28 v2.0.0
23 key_algorithmを削除 done done 2022/8/28 v2.0.0
45 identity_namespace -> workload_pool done done 2022/8/28 v2.0.0
47 GKE_METADATA_SERVER -> GKE_METADATA done done 2022/8/28 v2.0.0
47 oauth_scopesをcloud-platformに done done 2022/8/28 v2.0.0
59 Artifact Registry GA done done 2022/8/28 v2.0.0
69 GCPのルールセットGA done done 2022/8/28 v2.0.0
71 TFLint初期化にtflint --initを利用 done done 2022/8/28 v2.0.0
72 TFLintデフォルトのルールセットを追加 done done 2022/8/28 v2.0.0
73 Conftestサポート対象を更新 done done 2022/8/28 v2.0.0
83 公式のモジュールテスト状況を追加 done done 2022/8/28 v2.0.0
86 go mod利用方法を更新 done done 2022/8/28 v2.0.0

リソース

2020年9月12日(土)〜22日(火)に開催される技術書典9で5冊出展します!

カエルと空というサークルで、このページから出展しているのでぜひのぞいて行ってください!

カエルと空のサークルページ

出展する本を紹介します。

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜基礎編〜』

僕は、マイクロサービスを開発するためのプラットフォームを開発・運用するチームで2020年から働き始めました。それ以前の仕事は、バックエンドエンジニアとしてのマイクロサービス開発です。プラットフォームチームが開発したTerraformモジュールに設定を渡し、GCPやKubernetesのリソースを作成していました。

いざそのモジュールを作成したり、エラーのデバッグをする立場になってみると何もわかりません。つぎのような疑問がわきました。
・モジュールとは何か
・複数のリソースから構成されるアーキテクチャはどう組み立てるのか
・なぜ Terraform の状態と実際のクラウドリソースの状態はずれるのか

Terraformの概念や個々のリソースの使い方、GCPを利用したサンプルのモジュールはたくさんあります。Terraformに関する書籍もあります。
しかし、Terraformの具体的な説明に登場するクラウドは、ほとんどがAWSです。クラウドアーキテクチャの設計経験も多くはない僕にとって、AWSベースで説明された内容をGCPに置き換えながら学ぶのはとても大変でした。そこで、この本を書くことに決めました。

AWSからGCPへの翻訳をせず、クラウドの設計やTerraformをGCPを通じて学べる本。半年前の僕が欲しかった本です。この本を通じ、Terraform をより身近に感じる人が増えたら幸いです。

正誤表・増補改訂情報はこちらのページで公開しています。

『Google Cloud Platformで学ぶTerraform 〜基礎編〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/2354817

登場するほとんどのサンプルコードも、GitHub上で公開しています。

toshi0607/Learning-Terraform-with-GCP

目次です。

第1章 はじめに

第2章 Terraform の概要
2.1 Terraformの意義
2.2 Terraformのアーキテクチャ
2.3 まとめ

第3章 環境構築
3.1 GCPアカウント
3.2 GCPプロジェクト
3.3 GoogleCloudSDK
3.4 tfenv
3.5 vscode-terraform
3.6 まとめ

第4章 リソースとterraformコマンド
4.1 リソース
4.2 terraformコマンド
 init
 plan
 apply
 destroy
4.3 ライフサイクル
 create_before_destroy
 prevent_destroy
 ignore_changes
4.4 まとめ

第5章 Configurationの書き方
5.1 関数
 join
 length
 contains
 values
 file
 その他の関数
5.2 変数
 variable
 output
 locals
 データソース
5.3 ループ
 count
 for_each
 for
 dynamic
5.4 条件式
5.5 バージョンの明示
5.6 モジュール
 子モジュールの定義
 ルートモジュールの定義
5.7 まとめ

第6章 ステート管理
6.1 ステートの構造
6.2 リモートバックエンド
6.3 管理単位
 ワークスペース
 バックエンド
6.4 参照
6.5 ズレと直し方
 定義あり、ステートあり、リソースあり
 定義あり、ステートあり、リソースなし
 定義あり、ステートなし、リソースあり
 定義あり、ステートなし、リソースなし
 定義なし、ステートあり、リソースあり
 定義なし、ステートあり、リソースなし
 定義なし、ステートなし、リソースあり
 定義なし、ステートなし、リソースなし
6.6 リファクタリング
6.7 まとめ

あとがき

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜 第2版』

初版から大幅に加筆した第2版です!

2019年末同僚に「なぜIstio(VirtualService)を使わずにKnativeはトラフィックスプリッティングのような機能を実現できるのか」と質問されて答えられなかったのがきっかけで調べることにしました。

Knativeは当初Ingress GatewayにIstioを採用(依存)しましたが、後にGlooをはじめ様々なコンポーネントで代替可能になりました。代替できる事実は知りつつも、なぜ代替できるのか、代替できるとはどういうことなのかを調べることはありませんでした。

しかし、「プラットフォームを開発・運用する」ことへの関心が高まり、(何層もある)Knativeより下のレイヤーを学びたい気持ちが強くなりました。本書はその一環です。Knative = Kubernetes Networkingとも説明されるKnativeのIngress Gateway周りの調査はKubernetesが提供しているService、Ingressの特徴や課題、そもそもロードバランサーとは何かのか、サービスメッシュやEnvoyとはどういう関係があるのか、といったネットワーク関連の入門にもうってつけでした。

「KnativeはなぜIngress Gatewayを交換できるのか?」という問いに答えることは、Envoyの設定をどう表現し、どう配信するかというデザインパターンを見い出すことに繋がります。

90ページ弱の自由研究に付き合っていただけたら幸いです!

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1882118

目次です。

第1章 Knative
1.1 概要
1.2 Serving
1.3 Eventing
1.4 まとめ

第2章 Gateway
2.1 ServiceとIngress
2.2 Gateway と Service Mesh
 [コラム]APIGatewayとサービスメッシュの違い
2.3 Envoy とコントロールプレーン
2.4 コントロールプレーンの実装例(Istio)
2.5 まとめ
 [コラム]IngressAPIの進化
 [コラム] L4 から L7 ロードバランサーへ

第3章 Istio
3.1 概要
3.2 KnativeのCRD
3.3 Knativeのコンポーネント
3.4 IstioのCRD
3.5 Istioのコンポーネント
3.6 localgateway
3.7 Gateway
3.8 まとめ

第4章 Ambassador
4.1 概要
4.2 Knativeのコンポーネント
4.3 Ambassadorのコンポーネント
4.4 AmbassadorとEnvoy
4.5 まとめ

第5章 Contour
5.1 概要
5.2 Knativeのコンポーネント
5.3 Contourのコンポーネント
5.4 まとめ

第6章 Kourier
6.1 概要
6.2 Knativeのコンポーネント
6.3 Kourierのコンポーネント
6.4 まとめ
 [コラム] Kourier の活用事例

第7章 Gloo
7.1 概要
7.2 Knativeのコンポーネント
7.3 Glooのコンポーネント
7.4 まとめ
 [コラム]Envoyとgo-control-planeの今後

第8章 まとめ
8.1 Gateway
8.2 Ambassador
8.3 Contour
8.4 Gloo
8.5 Kourier
8.6 Istio
8.7 最後に

Appendix

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて 第2版』

こちらはKnativeのコンポーネントの説明やユースケースを中心に説明した本です。実際にKnativeが利用されたプロダクトの図解も掲載しています。

こちらもすでにBOOTHで電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

目次です。

第1章 Knativeの概要
1.1 Knativeの構成要素
1.2 Serving
1.3 Build
1.4 Eventing

第2章 Kubernetes環境の準備

第3章 KubernetesとKnativeの関係
3.1 Kubernetesの基本的思想
3.2 Kubernetesのオートスケール
3.3 Kubernetesの拡張機能

第4章 Knative Serving
4.1 Knativeのインストール
4.1.1 Istioの設定
4.1.2 Knativeの設定
4.2 Configuration
4.3 Revison
4.4 Routes
4.5 Service
4.6 オートスケールの仕組み

第5章 Knative Build
5.1 Build
5.2 BuildTemplate
5.3 Servingと組み合わせる

第6章 Knative Eventing
6.1 Sources
6.2 BrokerとTrigger
6.3 ChannelとSubscription

第7章 Knative のユースケース
7.1 FaaS プラットフォームの構築
7.1.1 イベントやリクエストを Function に渡すサーバー
7.1.2 サーバーとFunctionのパッケージング
7.1.3 CLI
7.2 イベント pull 型の FaaS 〜Knative Lambda Runtimes の利用例〜
7.2.1 AWS Lambda の Function(Go)
7.2.2 AWSLambdaとRuntimeInterface
7.2.3 knative-lambda-runtime
7.2.4 triggermesh/aws-custom-runtime
7.2.5 bootstrap
7.2.6 Tekton で生成するコンテナイメージ
7.3 イベント push 型の FaaS 〜OpenFaaS の Watchdog の利用例〜
7.3.1 WatchdogによるFunction制御
7.3.2 WatchdogとFunction同梱のDockerfile
KnativeのCLI

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

Knativeの仕組みをより深く追おうとするときに、Kubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの枠組みを知っておくと追いやすくなります。本書では、Knativeはもちろん、Kubernetes自体の様々なソースコードを追いながらそれを解説しています。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細に紹介したものです。

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

引き続き電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展したAWS Lambdaのユースケースに関する本も引き続き。

AWS Lambda周辺のエコシステムはこの本の最終更新後に大きな変更がありました。Amazon RDS Proxy with AWS Lambda、AWS Lambda VPC接続の改善、Provisioned Concurrency for Lambda Functionsは本の中でも触れられている課題の決定的な解決策です。少し本の内容が古くなってしまったものの、AWS Lambda(とSAM)をGo言語で学ぶ入門の1つとしては依然として有効ではないかと思います。

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

目次です。

第1章 環境構築
1.1 anyenv
1.2 anyenvupdate
1.3 goenvとGo
1.4 pyenvとPython
1.5 aws-cli
1.6 aws-sam-cli
インストールトラブルシューティング
1.7 saw
1.8 direnv
1.9 dep
1.10 gig

第2章 S3 イベントの活用
2.1 概要
2.2 S3
2.3 シーケンス
2.4 フォルダ構成
2.5 ソースコード
2.6 テスト
2.7 デプロイ
2.8 削除

第3章 SNS と SQS によるファンアウト
3.1 概要
3.2 SQS
3.3 SNS
3.4 シーケンス
3.5 フォルダ構成
3.6 ソースコード
3.7 テスト
3.8 デプロイ
3.9 削除
CloudFormationトラブルシューティング

第4章 API Gateway と DynamoDB を使った URL 短縮サービス
4.1 概要
4.2 APIGateway
4.3 DynamoDB
4.4 シーケンス
4.5 フォルダ構成
4.6 ソースコード
4.7 テスト
4.8 デプロイ
4.9 削除
DynamoDBのテーブル定義変更
LambdaとAPIGatewayのローカル実行

技術書典応援祭に関わられたすべてのみなさんお疲れ様でした。

特に運営のみなさん、想定外の事態にも関わらず常にベストを考え、最後までやり遂げていただき頭が上がりません。本当にお疲れ様でした。

つぎの出展に備えて振り返りたいと思います。

出展した本の内容についてはこちらにまとめています。

技術書典 応援祭で新刊『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』を含む4冊を出展します #技術書典

『JavaScriptとSEO』はBoothでの販売を技術書典応援祭終了後に開始しました。

他はBoothでも引き続き販売しています!

手にとってくださった方はこちらのページで変更内容をお知らせしていくのでぜひ見てみてください。

『KnativeとIngress Gateway』

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeソースコードリーディング入門』

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方』

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda』

『Goで学ぶAWS Lambda』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

振り返り

Good

テーマ設定

今回のテーマはKnativeにおいてIstioに代替可能なGatewayのコンポーネントを比較するというものでした。

このテーマの根本にあったのは、昨年同僚から受けた「KnativeはIstioのVirtualServiceを使わずにどうやってトラフィック制御するのか」という問いに答えることです。当時は答えられませんでした。

前回の技術書典の振り返りでもつぎのように書いていました。

そもそもIstio(をはじめゲートウェイコンポーネントとして依存するもの)やKubernetes自体の知見なしに存在するプラットフォームではないのでその観点から自分の知識・経験は強化して臨む必要もあります。

締切がある中、1回の執筆で調査、理解できることには限りがあります。しかし、そこで新たに生じた課題や疑問を放っておかずに継続して向き合い続けられたのはよかったなぁと感じました。

回を追うごとに想定読者が減っていっている(Knative概論 -超えられない壁-> Knativeソースコードリーディング -> KnativeのIngress Gateway)気がしますが、より夏休みの自由研究感が増していってて愛情は深まっています。

Istioのキャッチアップ

最近、マイクロサービスを開発・運用するチームからマイクロサービスのプラットフォームを開発・運用するチームに移り、2月頃からIstio周りの仕事をしていました。

今回のテーマはIstioに代替可能なコンポーネントの比較ですが、そもそもIstioを学んだことがありませんでした。さらに、3月にはマイクロサービス開発者向けにIstioのワークショップを実施する必要があったので、一定の水準で高速キャッチアップする必要がありました。

この本ではそもそもKnativeがどうIstioを利用するのか、なぜKubernetesのServiceやIngressではダメなのかから考える必要があったため、Istioのキャッチアップは必須でした。執筆過程で本業にダイレクトに関係ある部分に取り組めたのは精神衛生上もよかったです。

また、チームの20%ルールのテーマにこの本の執筆を掲げ、調査内容をチームのGitHub issueに英語でまとめることにも取り組みました。

世には出ないものの、途中経過をアウトプットしながら進められるのもまた精神衛生上良いです。

経験上アウトプットよりもインプットに数倍時間がかかります。いざ書き始める頃には調査した内容を忘れることも多々あったので、このやり方は進捗にとってもプラスでした。

いいまとまりで発信しつつ、最終的に体裁を整え本にするくらいが理想かなぁとは思っています。

キャッチアップには特につぎの本や講座が効果的でした。

Manning社のアーリーアクセスプログラムは、本の更新が通知されるので好きです。出版はこういう形式が理想だなぁと思っています。

本も好きなときに読めていいのですが、動画はプロダクト操作のデモががっつり見られて理解が定着しやすく感じます。特にIstioの場合はKialiなどの可視化ツールとセットで解説されるのでより効果的でした。

執筆仲間

今回とうとう妻が『JavaScriptとSEO』で執筆デビューしました!

これまで、僕の書く本の原稿以外すべて(表紙絵、サークルカット、校閲、入稿、ダウンロードカードなど)を支えてもらっていたのですが、共に〆切に追われる仲間になりました。

締切直前はやや怖かったですが、とにかく嬉しいです!!

Challenge

時間

もし開催スタートが元のままであれば間に合っていませんでした。毎度精神が厳しいです。

何にチャレンジすれば緩和されるのかはよくわからないので、感想として書き残しておくことにします。

フォーマット

毎回TechBoosterさんのReVIEW-Templateを使わせていただいていて助かっています。

けど今度はカウプランさんのRe:VIEW Starterを試そうと思っています。

ReVIEW-Templateに不満があったわけではなく、妻が試していていい感じの見栄えになっていたためです。

コードをいい感じに折り返してくれてる雰囲気なのもポイントです。

妻の作品のサポート

今回はしっかりレビューする時間をとれませんでした。

妻はフロントエンドエンジニアということで、テーマもフロントエンド関連です。僕は普段馴染みがありません。かといってフロントエンドも実装していた時期もあるので何もわからないこともありません。

それゆえに、この部分をもっと説明してほしいだったり、何回か執筆しているだけに構成で気になる部分だったり、一緒に良くしていける部分が少なからずあります。

改訂版の印刷や、次回の新作でサポートできたらなぁと思います。

継続的改善

本を印刷するのが技術書典9が初ということで、『KnativeとIngress Gateway』はがっつり改定予定です。普段Knativeを運用している方にもインスピレーションの湧くコメントをすでにたくさんいただいています。

この辺りが増補改定される予定です。お楽しみに!

すでに電子版でご購入いただいている方はもちろん読んでいただけるようになります。

次回作について

技術書典9ではGCPでTerraformに入門するか実践するかの本を書きたいと思っています。

理由はこんな感じです。

  • 今業務ドメイン的にどちらも時間を投資して学ぶ価値がある
  • 社内にGCPもTerraformも強い人がたくさんいる(のでレビューされたい)
  • Lambda本以来のポップでキャッチーなテーマ(議論の余地あり)にしたい

今回もとりあえずGCPもTerraformも何もわからん状態なので、Professional Cloud Architectをとるところから始めます。

数字の整理

## 売上

サイト

3/7〜4/5分

  • JavaScriptとSEO: 41冊
  • KnativeとIngress Gateway: 22冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 7冊
  • Knativeの歩き方 第2版: 5冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 9冊

500円 × 41冊 + 1000円 × 43冊 = 63500円

Booth

3/1〜4/5分

  • JavaScriptとSEO: 期間中は販売していませんでした
  • KnativeとIngress Gateway: 19冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 2冊
  • Knativeの歩き方 第2版: 5冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 11冊

1000円 × 37冊 = 37,000円

原価

  • 参加費: 7480円

過去分

妻はすでに売上金であつ森を購入しています。

そして家の装備をパワーアップしました!家庭内燻製を実現し、低温調理をパワーアップさせます。

12月末にCKADを、3月末にCKAを受験して合格しました。この記事では受験の動機や受験してよかったことなどについて書きます。

なぜ受験したのか

Kubernetesを中心とするプラットフォーム開発に携わるための基礎を学び、深く学んでいくための見取り図(目次)を頭に入れたかったためです。

僕は2018年、決済サービスをGo、Kubernetes、GCP、gRPCを利用して開発する会社に転職しました。いずれも業務では未経験な状態でスタートし、特に苦手意識が強かったのがKubernetesです。Serverlessが好きで、書いたコードはワンコマンドでデプロイされてくれ!という気持ちでした。Dockerファイルは見たくも書きたくもない(ほぼ書いたことない、書けない)し、Kubernetes何もわからんかったです。

そういう状況で出会ったのがKnativeでした。サーバーレス × Kubernetesという文脈なので、趣味のサーバーレスを継続しつつ、業務に近い領域ということで興味を持ちました。

そこから何冊かKnativeの本を書いたり、登壇してアウトプットしながらKnativeを学んでいきました。その中でそもそもKnativeはKubernetesのカスタムリソース・カスタムコントローラーという仕組みで実現されているということを知り、Kubernetesに入門しました。

勉強していく中で、会社のMicroservices Platformチームが開発・運用する仕組みに興味を持つに至りました。マイクロサービスの開発者がアプリケーション開発に集中するための仕組みをいろいろと提供してくれたいたことを改めて実感し、僕も加わりたいと考えるようになりました。

ただ、単に技術スタックの深い知識と経験がないだけでなく、インフラエンジニアとしても働いたことはありません。どうにかしてキャッチアップが必要です。

そこで、これまでのインフラレイヤーをいい感じに抽象化したKubernetesを主軸にインフラ構成を学び、目の前のタスクに応じて深掘りをしていくと効率的にキャッチアップできるのではないかと考えました。その大まかな見取り図を整理する上でCKADやCKAのような試験はうってつけだったのです。

さらに、いずれも実際にkubectlを操作しながら問題を解き、時にデバッグもするので本を読んで鉛筆を転がして選択肢をマークして終わり、みたいなことにもなりません。相対的に知識は定着します。

これらを踏まえ半年くらいで両方を取得することにしました。

両方取得できたらMicroservices Platformチームで十分戦力になるということはないけれど、どちらもとれないようでは話にならないのだろうなぁという気持ちで自分にプレッシャーをかけました。

CKAD

準備

CKAを2019年10月〜12月に取得するというのがこの時期のプライベートOKRを立てたときのKey Result 2でした。

やったのは2種類です。

10月、11月の平日毎朝30分〜1時間本を読み直し、ServerlessDaysの諸々の準備が終わった12月半ば以降CKAD-exercisesを3周手を動かしながら解きました。

Kubernetes「超」完全ガイドは大幅にパワーアップするようで楽しみですね!これから手にされる方はバージョンにご注意ください。(※ツイートは4/1のものです)

Kubernetesの入門には『Kubernetes: Up and Running: Dive into the Future of Infrastructure』もよいと聞いていて、ちょうど第2版も出たところだったので並行して読んでいました。

最終的に準備期間がかなり限られ、CKAD-exercisesを何周かするしかできないと自覚した時点(12月初旬)でターゲットをCKAからCKADに変更しました。

本番

12月28日の朝に受験し、29日夜、神戸サウナ & スパという、僕がもっとも好きなサウナの1つで整った直後に結果を受け取りました。

ボーダーライン66%の69%でギリギリでした。問題見て「わからん…」みたいなものはなかったものの、時間は全然足りませんでした。

全然時間足りないのでYAMLは書くな。kubectlの命令的コマンドでがんばれ!みたいなのを散々聞いててこれなので、2時間19問は侮れません。

Podのeditできるケース・できないケースを理解してなくて試験中に混乱した覚えがあります。

まとめると神戸サウナ & スパは最高です。

よかったこと

普段マイクロサービスを開発する中で書いていた(コピペしていた)YAMLがほぼDeployment、Service、CronJob、Jobに偏っていて、kubectl操作に全然慣れていなかったことを認識できました。

特にkubectlのexecで実行中のPodに入ったり、busyboxなどで一時的にPodを作ってshell操作したりは「本を読んで知っていたが、実際に使ったことがなかったのでいざというときに手が動かなかった」状態でした。今ではデバッグにとてもよく使っています。

運用上自分で作らずSREに作成を依頼していたSecretなど、自分では操作していなかったこともたくさんあり、どういう情報が必要なのか、どう依頼されないと困るのかなども理解が進みました。(もちろんドキュメント化されています)

僕には気付いたら机上の勉強ばかりで手を動かさない時期がある弱点があるので、それを補いながら進められたのが何よりもよかったです。

CKA

準備

CKAを2020年1月〜3月に取得するというのがこの時期のプライベートOKRを立てたときのKey Result 1でした。

当初取り組もうと思っていたのはこの2つです。

kubernetes-the-hard-wayは1月に1周やって、証明書とネットワーク周り厳しいという感想を持ちました。

あとはCKAD-exercisesのようにcka-lab-practiceを何周かしようと思ったのですが、クラスタ立てたりするのは準備なかなか大変(回数あまりこなせそう)だなぁという気持ちになったところに出会ったのがUdemyのCertified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests
という講座です。

15分くらい講義を聞いてみてよさそうだったので、技術書典で新刊を出した3月5日頃から再開して取り組みました。

講義にはKatacodaを利用したPractice testが47種類とMock examが4種類付属しています。それぞれ5〜10分と30〜40分かけて取り組むもので、かなり練習になりました。試験直前の1週間にはMock examを3周取り組みました。いずれもテスト環境が用意され、指定されたDeploymentを作ったり、壊れたクラスタをデバッグしたり、クラスタを立てたりする実践的なものです。

アンケートに基づいてコンテンツが改定されているのもポイントで、Dockerやネットワークプラグインの仕組みや証明書の基礎講義も追加されていて痒いところに手が届く作りです。

作者も「CKAはこれだけやっていれば大丈夫」と言うだけあって、完成度が高かったです。

講義やテストで質問があれば、SlackやFacebookで質問ができます。Slackはかなり活発で作者含め作者の会社?の人たちがすぐさま質問に答えてくれ、合格者がたくさん報告していました。

あとは、クラスタ管理には『Managing Kubernetes: Operating Kubernetes Clusters in the Real World』がよいと教えてもらったので、1月上旬に読みました。

本番

3月28日の朝に受験し、3月29日の夜に結果を受け取りました。外出を自粛していたのでサウナには行っていません。

ボーダーライン74%の94%でした。3時間24問。今回は時間も40分以上あまり、特にわからない問題もなかったはずが何か間違っていたようです。

よかったこと

実務でクラスタのメンテナンスをするにあたり、kubectl drainやuncordonは必要なもののそこまで機会があるわけでありません。

taintやtolerationsの設定は本を読むだけではNode affinityとごっちゃになっていました。

それらをKatacodaのテスト環境で何度も試したことで、いざ実務でやるタイミングがきたときも困らずに取り組めました。

Udemyの講義で出てきたネットワークの仕組みや証明書の基礎は全然理解していなかったのと、最近は仕事でずっとIstioを触っているのでネットワークの基礎を学ぶモチベーションが高まったのもよかったことです。

CKAもよかったですが、教材がよかった感があります。

今後学びたいこと

きっと1〜3月の振り返りブログでも書きますが、ネットワークの基礎勉強もしつつ、GCPとTerraformに軸足を置きそうです。

無事Microservices Platformチームへの異動も確定したのでやっていきます。

2020年3月7日(土)から開催される技術書典 応援祭で4冊出展します!

『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』

今回の新刊はKnativeのIngress Gatewayについてです。3回連続でKnative関連のお話になりました。

昨年末同僚に「なぜIstio(VirtualService)を使わずにKnativeはトラフィックスプリッティングのような機能を実現できるのか」と質問されて答えられなかったのがきっかけで調べることにしました。

Knativeは当初Ingress GatewayにIstioを採用(依存)しましたが、後にGlooをはじめ様々なコンポーネントで代替可能になりました。代替できる事実は知りつつも、なぜ代替できるのか、代替できるとはどういうことなのかを調べることはありませんでした。

しかし、「プラットフォームを開発・運用する」ことへの関心が高まり、(何層もある)Knativeより下のレイヤーを学びたい気持ちが強くなりました。本書はその一環です。Knative = Kubernetes Networkingとも説明されるKnativeのIngress Gateway周りの調査はKubernetesが提供しているService、Ingressの特徴や課題、そもそもロードバランサーとは何かのか、サービスメッシュやEnvoyとはどういう関係があるのか、といったネットワーク関連の入門にもうってつけでした。

「KnativeはなぜIngress Gatewayを交換できるのか?」という問いに答えることは、Envoyの設定をどう表現し、どう配信するかというデザインパターンを見い出すことに繋がります。

80ページ弱の自由研究に付き合っていただけたら幸いです!

すでにBOOTHで電子版をご購入いただける状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1882118

7月の技術書典9で紙本を印刷するのを目指し、フィードバックを受けてブラッシュアップしていく所存です。

目次です。

第1章 Knative
1.1 概要
1.2 Serving
1.3 Eventing
1.4 まとめ

第2章 Gateway
2.1 ServiceとIngress
2.2 Gateway と Service Mesh
2.3 Envoy とコントロールプレーン
2.4 コントロールプレーンの実装例(Istio)
2.5 まとめ

第3章 Istio
3.1 概要
3.2 KnativeのCRD
3.3 Knativeのコンポーネント
3.4 IstioのCRD
3.5 Istioのコンポーネント
3.6 localgateway
3.7 Gateway
3.8 まとめ

第4章 Ambassador
4.1 概要
4.2 Knativeのコンポーネント
4.3 Ambassadorのコンポーネント
4.4 AmbassadorとEnvoy
4.5 まとめ

第5章 Contour
5.1 概要
5.2 Knativeのコンポーネント
5.3 Contourのコンポーネント
5.4 まとめ

第6章 Kourier
6.1 概要
6.2 Knativeのコンポーネント
6.3 Kourierのコンポーネント
6.4 まとめ

第7章 Gloo
7.1 概要
7.2 Knativeのコンポーネント
7.3 Glooのコンポーネント
7.4 まとめ

第8章 まとめ
8.1 Gateway
8.2 Ambassador
8.3 Contour
8.4 Gloo
8.5 Kourier
8.6 Istio
8.7 最後に

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて』

こちらはKnativeのコンポーネントの説明やユースケースを中心に説明した本です。実際にKnativeが利用されたプロダクトの図解も掲載しています。

こちらもすでにBOOTHで電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

目次です。

第1章 Knativeの概要
1.1 Knativeの構成要素
1.2 Serving
1.3 Build
1.4 Eventing

第2章 Kubernetes環境の準備

第3章 KubernetesとKnativeの関係
3.1 Kubernetesの基本的思想
3.2 Kubernetesのオートスケール
3.3 Kubernetesの拡張機能

第4章 Knative Serving
4.1 Knativeのインストール
4.1.1 Istioの設定
4.1.2 Knativeの設定
4.2 Configuration
4.3 Revison
4.4 Routes
4.5 Service
4.6 オートスケールの仕組み

第5章 Knative Build
5.1 Build
5.2 BuildTemplate
5.3 Servingと組み合わせる

第6章 Knative Eventing
6.1 Sources
6.2 BrokerとTrigger
6.3 ChannelとSubscription

第7章 Knative のユースケース
7.1 FaaS プラットフォームの構築
7.1.1 イベントやリクエストを Function に渡すサーバー
7.1.2 サーバーとFunctionのパッケージング
7.1.3 CLI
7.2 イベント pull 型の FaaS 〜Knative Lambda Runtimes の利用例〜
7.2.1 AWS Lambda の Function(Go)
7.2.2 AWSLambdaとRuntimeInterface
7.2.3 knative-lambda-runtime
7.2.4 triggermesh/aws-custom-runtime
7.2.5 bootstrap
7.2.6 Tekton で生成するコンテナイメージ
7.3 イベント push 型の FaaS 〜OpenFaaS の Watchdog の利用例〜
7.3.1 WatchdogによるFunction制御
7.3.2 WatchdogとFunction同梱のDockerfile
KnativeのCLI

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

Knativeの仕組みをより深く追おうとするときに、Kubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの枠組みを知っておくと追いやすくなります。本書では、Knativeはもちろん、Kubernetes自体の様々なソースコードを追いながらそれを解説しています。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細に紹介したものです。

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

引き続き電子版、紙本 + 電子版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展したAWS Lambdaのユースケースに関する本も引き続き。

AWS Lambda周辺のエコシステムはこの本の最終更新後に大きな変更がありました。Amazon RDS Proxy with AWS Lambda、AWS Lambda VPC接続の改善、Provisioned Concurrency for Lambda Functionsは本の中でも触れられている課題の決定的な解決策です。少し本の内容が古くなってしまったものの、AWS Lambda(とSAM)をGo言語で学ぶ入門の1つとしては依然として有効ではないかと思います。

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

目次です。

第1章 環境構築
1.1 anyenv
1.2 anyenvupdate
1.3 goenvとGo
1.4 pyenvとPython
1.5 aws-cli
1.6 aws-sam-cli
インストールトラブルシューティング
1.7 saw
1.8 direnv
1.9 dep
1.10 gig

第2章 S3 イベントの活用
2.1 概要
2.2 S3
2.3 シーケンス
2.4 フォルダ構成
2.5 ソースコード
2.6 テスト
2.7 デプロイ
2.8 削除

第3章 SNS と SQS によるファンアウト
3.1 概要
3.2 SQS
3.3 SNS
3.4 シーケンス
3.5 フォルダ構成
3.6 ソースコード
3.7 テスト
3.8 デプロイ
3.9 削除
CloudFormationトラブルシューティング

第4章 API Gateway と DynamoDB を使った URL 短縮サービス
4.1 概要
4.2 APIGateway
4.3 DynamoDB
4.4 シーケンス
4.5 フォルダ構成
4.6 ソースコード
4.7 テスト
4.8 デプロイ
4.9 削除
DynamoDBのテーブル定義変更
LambdaとAPIGatewayのローカル実行

今後

回を追うごとにニッチな感じになってきた気がします。自分の興味のある分野の自由研究としてとても面白くはあるものの、技術書典9はポップでキャッチーなやつ書こうかなと思っています。

このページでは『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』の正誤表と増補・改訂をお知らせします。

この本を手にとってくださった方がちょっとでも選んでよかったと思う本に育てていきたいので、章の追加なども楽しみにしていてください。

増補・改訂版は購入方法に応じて異なります。

  • ダウンロードカード: Googleドライブ。バージョン毎にフォルダが分かれています。
  • 技術書典のサイト: 技術書典サイトのマイページ。常に最新版をアップロードしています。
  • Booth: Booth購入ページの注文詳細画面。常に最新版をアップロードしています。

引き続きフィードバックお待ちしてます!@toshi0607

正誤表

PDFページ PDF反映 ePub版反映 MOBI版反映 修正日 version

増補・改訂

PDFページ 内容 PDF反映 ePub版反映 MOBI版反映 修正日 version
全般 Knative v0.14へのバージョンアップ done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 プロダクトのバージョン明記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 インストールされるコンポーネントの一覧追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 CNCFlandscape上の位置付け追記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
全般 カウプランさんのRe:VIEW Starterへの移行 done done done 2020/5/12 v2.0.0
8 API Gatewayとサービスメッシュコラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
21 Ingress APIの機能拡張コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
21 L4からL7 LB移行のコラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
35 Ambassadorの提供機能一覧追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
39 AmbassadorのIR関連記述の詳細化 done done done 2020/5/12 v2.0.0
55 KourierのKnativeリポジトリでのリリース追記 done done done 2020/5/12 v2.0.0
60 Kourierの活用事例コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
80 Envoyとgo-control-planeの未来コラム追加 done done done 2020/5/12 v2.0.0
89 所属の変更 done done done 2020/5/12 v2.0.0

リソース

技術書典7、無事終了しましたね!関わられたすべてのみなさんお疲れ様でした。

つぎの出展に備えて振り返りたいと思います。

本の内容についてはこちらにまとめています。

技術書典7で『Knativeソースコードリーディング』『Knativeの歩き方 第2版』『Goで学ぶAWS Lambda』を出展します #技術書典

Boothでも販売しています!

手にとってくださった方はこちらのページで変更内容をお知らせしていくのでぜひ見てみてください。

『Knativeソースコードリーディング入門』

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方』

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda』

『Goで学ぶAWS Lambda』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

謝辞

今回も妻に編集、表紙、デザイン、サークルカット作成、入稿(本とダウンロードカード)をお願いしました。毎回パワーアップしていてすごい。圧倒的感謝です。

今回はPOPも専用のを作ってもらいました!

執筆環境として、TechBoosterさんのTechBooster/ReVIEW-Template@atsushienoさんのatsushieno/vscode-language-reviewを今回も活用させていただきました。ありがとうございます!!

振り返り

Good

継続

Knativeの歩き方やAWS Lambdaから継続して足を運んでくださる方がいらっしゃって嬉しいと共にホッとしました。

Knative本の続きを読んでみようと思ってくださる方や、カエルと空の本を今回も読んでやろうと思ってくださる方がいらっしゃるのはとても励みになります。

Boothの購入履歴を見ていてもその継続性はたどれたりします。

一方で、過去作読んだがやめとこうと思った方もいらっしゃるはずです。技術力や表現力を磨きながら、手に取ってくださった方によかったなぁ、またつぎも読みたいなぁと思っていただけるようなアウトプットを出せるよう修行していくしかないです。

個人OKR上の成果

今回の原稿の個人OKR上の位置付けは

Objective 1「DIY FaaSのためのKnativeのユースケース、動作の仕組みを理解する」のKey Result 2「Knativeを使ったプロダクトでどう利用されているか説明できる」技術書典7執筆 既刊Knative本アップデートとKey Result 3「Knativeの主要機能の実装方法を説明できる」技術書典7執筆 新刊KubernetesのコントローラーをKnativeで理解するに紐づけていました。

既刊ではKnatieの各コンポーネントに何を足せばDIY FaaSになるのかを章を増やして説明することにしました。これは10月、12月のServelessDaysに向けてストレートにやるべきことだったので、7月のCloud Native Days Tokyo登壇向けて行った調査を踏まえてよい時間を過ごせました。

実装を追った新刊については、Knativeの利用法を追うだけでなく、動作の根本原理を理解したいという思いで書きました。

時間

当初Cloud Native Days Tokyoが終わる7月末〜9/15までで書く予定でした。しかし、8月末に海外登壇に挑戦することになったのと、予想外に準備に時間がかかり9月の2週間で準備 + 執筆することになりました。
それでも

  • 9月の夜の予定をServerless Meetup以外すべてブロックする
  • スマホゲームをクロノ・トリガー以外すべて削除する

などしながら新刊60ページ、既刊アップデートと10数ページ追加を終えたのは確保できた時間でできる精一杯だったかなと思います。

想定時間通りに使えたらよりよい検証、執筆ができたかはわからないです。

Challenge

時間

できる限りのことはしたものの、やっぱりしんどかったのは事実です。内容が自分の好きなことであったとしても余裕がない状態でぶつかり切ると内容に関係なく嫌いになるリスクや燃え尽きるリスクがあります。

今度出展するときはまずOKRに位置付けられる前提で、2ヶ月調査・執筆に割けないなら見送りも検討するとよさそうです。いや、書きたい。

部数

まだ家に送った分が到着してないので正確な数はわからないですが、320部刷って200部くらい残りました。年末にかけてのイベントがあるので多く刷ろうとしていたものの、印刷発注日時点で前回より被チェック数が伸びてない状況で刷りすぎ感がありました。

実際に刷ったのは

  • Knativeソースコードリーディング入門 200部
  • Knativeの歩き方 80部
  • Lambda本 40部

でしたが、Knativeソースコードリーディング入門は100部でよかったです。前回歩き方を手に取ってくださった方の人数に鑑みさすがに200はない…!他の本はほんの少し少なめでもよかったかもくらいでした。

発注時点で平和な気持ちでいられるくらいの気持ちの余裕が必要です。

数字は記事下の方にまとめます。

ServerlessDays Tokyo/Fukuokaでも頒布します!!!

頒布情報

書ける部分も書くの遅かったかもと思っています。頒布情報に限らず、サークルの数も増える中でいかに自分の出展情報にたどり着いていただくかは悩みどころですね。

ただ、Knativeを知りたい気持ちがある方がたどり着くのに十分な情報はTwitterで発信してると思い込んでいます。力を入れるにしても、普段からKnative自体を知る人が増え、面白いので一緒に勉強してみたいと思う人を増やして盛り上げてく方がいいのかなと思います。

「OAuth」「DNS」「AWS」「Kubernetes」「Knative」みたいな並べ方をしたときにKnativeでうおーってなる人の数は他よりずっとずっとずっと少ないですよね。その分Knativeの人として認知されやすいかもしれませんが、それでも母数が厳しいです。

今後

直近は『実践Knative』という本があったときに入ってそうな内容は見ていきたいなぁと思っています。個人のOKR上では年内にDIY FaaSを(Knativeで)作るということになっています。

そのプラットフォームがある前提で

  • 独自に構築したプラットフォームのユースケース(Knative単体ではなくて、そのプラットフォームでどんなアーキテクチャが実現できてどんな課題を解決できるのか)
  • 運用・監視
  • 開発フロ
  • プラットフォームのデバッグ
  • 権限管理

などの全体的な見通しを示せないと、仕事で使うなり、現実世界の問題を解決するプロジェクト・プロダクトであるということを示したりできないと思っています。

また、そもそもIstio(をはじめゲートウェイコンポーネントとして依存するもの)やKubernetes自体の知見なしに存在するプラットフォームではないのでその観点から自分の知識・経験は強化して臨む必要もあります。

KnativeのServingはRC2ということでGAも遠くはない状況なので、つぎの技術書典の頃にはきっとGAし、Knativeベースのプロダクトの数も今よりきっと増え、プロダクション利用も増えてるかもしれませんね。

本のテーマはOKRや自身が詳しくなっていきたい分野にすると決めているので、年明けくらいにまたその直近の3ヶ月、その後の技術書典が含まれるであろう3ヶ月のテーマと決めようと思います。

あと、今回のようなOSSを触るときに、リリースノートに載る程度主要な機能を追加できるようになりたいと強く思います。

数字の整理

売上

現金

内訳は後日!
現金: 47000円

後払い

  • Knativeの歩き方 第2版: 21冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 7冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 42冊

1000円 × 70部 = 70,000円

Booth

9/17〜9/23分

  • Knativeの歩き方 第2版: 12冊
  • Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 3冊
  • Knativeソースコードリーディング入門: 13冊

1000円 × 28部 + 優しさ1500円 = 29,500円

原価

  • 本印刷: 79240円
  • 参加費(パトロン): 20000円
  • ダウンロードカード印刷: 940円

被チェック数

  • 8/26 6
  • 8/27 9:00 14
  • 8/28 23:00 21
  • 8/31 23:00 23
  • 9/3 0:20 26
  • 9/5 29
  • 9/6 11:00 29
  • 9/7 12:00 30
  • 9/9 19:00 34
  • 9/10 23:00 38
  • 9/13 23:00 41
  • 9/14 23:00 44
  • 9/16 23:00 46 印刷発注日
  • 9/17 23:00 53
  • 9/18 23:00 58
  • 9/20 23:00 64
  • 9/21 23:00 74
  • 9/22 7:50 79
  • 9/22 11:00 87
  • 9/22 11:50 90
  • 9/23 18:30 99

技術書典6の数字はこちら

技術書典5の数字はこちら

2019年9月22日(日)開催の技術書典7で3冊出展します!

カエルと空というサークル名で場所は「お12C」です。ぜひ遊びに来てください!

興味を持っていただけた方はサークルのチェックリストに登録しておいていただけると助かります。今後の印刷数の参考にします。

『Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー』

今回の新刊はKnativeの実装についてです。Knativeの仕組みをより深く追おうとすると必ずKubernetesのカスタムリソースやカスタムコントローラーの話が出てきます。

以前mercari.goで発表した内容をより詳細にコード参照しながら解説します!

目次です。

第1章 KnativeとKuberentesの関係
1.1 Kubernetesの概要
1.2 Kubernetesの拡張方法
1.3 Knative の概要

第2章 KubernetesのAPI
2.1 APIサーバーの責務
2.2 Kind
2.3 APIグループ
2.4 バージョン
2.5 リソースとサブリソース
2.6 APIリクエストの処理フロー

第3章 APIクライアント
3.1 client-go
3.2 Object
3.2.1 TypeMeta
3.2.2 ObjectMeta
3.2.3 Spec
3.2.4 Status
3.3 ClientSet
3.4 Informer
3.5 APIMachinery
3.5.1 Scheme
3.5.2 RESTMapper

第4章 カスタムリソース
4.1 CR
4.2 CRD
4.2.1 categories
4.2.2 shortNames
4.2.3 subresources
4.2.4 additionalPrinterColumns

お値段は前回に引き続きこんな感じです。

  • 最初の200冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとはダウンロードカード: 1000円

実はすでにBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1568456

当日会場に来れない方や今すぐに読みたい方、お待ちしてます!

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて』

既刊をパワーアップしてお届けします!

一番大きな更新ポイント(章追加)は「Knative Lambda RuntimesとOpenFaaSのWatchdogから学ぶ、KnativeとFaaSプラットフォームの間を埋めるもの」です!

Knativeの概要記事は多いものの、それを実際どう活用してプラットフォームを構築するのかという話はそれほど出てないのではないかと思います。

本書ではその辺を見つつ解説します。

初版時点ではv0.5だったKnativeも今やv0.8、v0.9やGAも間近なのでアップデートもしました。

Buildが廃止されTektonに引き継がれた点も触れています。

こちらもすでにBOOTHで購入できる状態になっています。

https://toshi0607.booth.pm/items/1309468

すでにBoothやダウンロードカードセットで初版をご購入いただいている方も購入ページやダウンロードURLからダウンロードできるできるようになっています。

ボリュームも増えているので、ぜひお読みになってください。

  • 最初の70冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとはダウンロードカード: 1000円

正誤表や増補改訂情報ページはこちらです。

『Knativeの歩き方 〜KubernetesからServerlessを訪ねて〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典

『Goで学ぶAWS Lambda 第2版』

技術書典5で出展した既刊の第2版も50部持っていきます。

  • 最初の30冊は紙本 + ダウンロードカード: 1000円
  • あとは紙本: 1000円

お陰様で商業版を出版したり、こちらもすでに第2版がBOOTHで購入できる状態になっています。

https://booth.pm/ja/items/1034858

GoとSAMで学ぶAWS Lambda

ServerlessDays Tokyo 2019

ServerlessDays Tokyo 2019では僕が講師を務めるKnativeハンズオンを実施予定です。

そちらも奮ってご参加ください!

このページでは『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補・改訂をお知らせします。

この本を手にとってくださった方がちょっとでも選んでよかったと思う本に育てていきたいので、章の追加なども楽しみにしていてください。

引き続きフィードバックお待ちしてます!@toshi0607

更新情報や新刊情報もこのアカウントでつぶやきます。

正誤表

ダウンロードカード経由の方は

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44 カスタムコントーラー カスタムコントローラー --- ---

増補・改訂

PDFページ 内容 PDF反映 ePub版反映 MOBI版反映 修正日

リソース