区切りなので3ヶ月分くらいゆるめに振り返ります。

副業

開業届を出してから3ヶ月が経ちました。

開業freeeで10分でパラレルキャリアをはじめました

いくらかお声がけいただき、土日はもっぱら取り組んでいます。

  • 本執筆
  • ハンズオンの素材作り

共著なので、担当部分を書くというものです。

今年は2冊にかかわるという目標ですが、書きたいと思ってもタイミングよく書けるものではないと思うので話があればなんとか都合をつけたいですね。

ただ、1〜2章書くだけでも最低2ヶ月(の土日)は時間がかかります。そのため、つぎのことは覚悟なり検討なりして臨みたいなぁという思いを強めました。

内容

現時点でめちゃくちゃ詳しい分野はないので、書き終えたときに身についているはずの内容に詳しくなりたいか?はよく考えたいです。

ちなみに今回の内容(のうちデバッガ関連)はさっそく開発に活きています。

書くことに決めた当初章立ても普段よくつかう部分しか思い浮かびませんでしたが、書くなかで俯瞰できてとても勉強になりました。

モチベーション

書き始めたらそれなりに時間はかかるはずなので、数章なら2〜半年くらいモチベーションを保てるのか、仮にとても詳しくて高速に仕上げられるならその期間もつのかは考えたいです。

特に期限が決まっていなかったり、共著だったりする場合、他のメンバーより早く書き上がったときに出版までの間原稿をアップデートし続けられるだけの思い入れなり、技術との接点があるのかだったりは大事なポイントではないかなぁと思います。

期間

僕の場合、執筆期間は他のことに手が回らなくなってしまいます。

それは他の仕事(副業)を受けられなかったり、新しく興味をもったことを全力でキャッチアップする時間がとれなかったりするかもしれないということです。

とか言ってるときっと単著は書けないので、付き合い方はうまくしていかなくてはと思っています。

3つに分けたものの、結局その技術に詳しくなりたいかどうかが大きそうですね。

ハンズオン

まだハンズオン自体は先なので素材作り段階での話です。

僕の弱点の1つは気づいたらインプットに偏ってわかった気になり、実際手が動かないという点です。

人によって違うかもですが、僕の場合はまずテーマになる技術でひととおり動くものを作ってしまってから手順書作りに入ります。

そのため、なにはともあれひととおり動くものを短期間でつくるので、否が応でもアウトプットします。

そして、

  • はまりそうなポイント
  • アップデートに影響を受けそうなポイント
  • 環境によって手順が違いそうで、検証が必要なポイント

などなど整理しながらドキュメントを作ります。

これも詳しくなりたい素材をひととおり手を動かしながら深められるので楽しいですね!

まだ募集等始まっていないですが、公開するタイミングで告知するのでよろしくお願いします。

開発

実案件に加わる話は調整中です。

副業をはじめた理由はこの記事でも触れたようにエンジニアとして強くなりたいのが一番大きいので、うまく軌道に乗せられたらなぁと思います。

いろいろな仕事でそれぞれのよさがあり、どれも捨てがたいですが、実戦・実践に勝るものはないと思っています。

ただ、まだやったことはないので、いつか本業と別の仕事は開発じゃない方がいいとか言ってるかもしれませんね。

総括

ゆとりはないし、まだ目立った成果はまだないものの、始めてよかったなぁと思います。

お金の動きは自社サービス(会計freee)で記録しているのですが、はじめて請求書を発行してそれが収入取引として記録されたときはひとえに感動しました。

きっとサービスへの愛着も増すと思います。

習慣

年初に立てた目標はこんなんでした。

  • 本(執筆): 2冊/年
  • 登壇: 6回/年
  • OSS: 1PR/月
  • ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月
  • 技術記事: 2記事/月
  • 技術書: 30分/日
  • その他本: 30分/日
  • カラオケ: 2回/月
  • 歌練習: 1回/週
  • 品川健康センター: 2回/月
  • 走る: 1回/週

目標はあるものの、〜ができるようになりたいという形式のものよりも、目標に向けてよい(と思う)習慣作りに重点を置くようにしています。
(もはや目標と呼ぶ類のものではない)

歌は最近ふつうに喋るのもつらい(声がでない)のでちょっと距離を置く所存です。

執筆に取り組むと技術記事のおろそかになる度合いがすごいですが、手を動かすことよりになったタイミングで技術記事書くのも再開したいです。

品川健康センターには毎週行って筋トレするようになりました。

月単位の軽い振り返りを行って、その中で書いた記事の一覧や書いたソースコード、出したPRの紹介とかあると落ち着いた生活が送れるかもしれません。

読んだ本、読んでいる本など。

読んだ

【レビュー】山田祥寛さん著 『独習C# 新版』(2017/12/15、翔泳社)の感想

読むタイミングを間違えました。

AWS LambadaとGoとServerless Frameworkをわかりやすいサンプルで学べる手頃な本でした。久々の洋書。

読んでる

エンジニアとして出会った本の中で一番影響を受けそうな本です。

妥当なクラス設計をしたい...と思ったときに、なにが原則が、原則を適用すべき場面で原則を適用するとコードはどう変わるのかをRubyの実例をもとに説明してくれています。

日々業務の中で実践し、でも足りない部分があるから指摘してもらって改善し、徐々に書くコードも変わってきたかなぁという感じです。

ひととランチしない日はいつもこれ読みながらごはん食べてます。

Goの文法ひととおり追ったらがっつり時間割く価値あるなぁと思いながら毎日割いています。

練習問題付きですが、練習問題をやらず写経するだけでもキャッチアップになってる実感があります。

Azure Functionsに焦点をあてて、「こういうビジネス上の課題をこう解決する」みたいなレシピがたくさん書いてあります。

マイクロソフト公式のドキュメントも充実していると思いますが、もう少しいろいろなユースケースを見たくて読みはじめてみたところ、ユースケースはもちろん、デプロイとかテストとかベストプラクティスとか詳しく書いててよさげです。

読みたい

手元にはあるのが大半で、早くよみたい本たち。

明けましておめでとうございます。

freeeに転職して( = エンジニアとして働き始めて)3年が経ちました。

2017年はいろいろはじまたいい年だったなぁと思っています。

2018年を強く生きるために2017年を振り返ったり、今年やりたいことを書いたりします。

2017年

仕事面

年初の時点ではこんな感じであれやりたいこれやりたいみたいなことを言ってたみたいです。

転職して2年が経ちました。2016年の振り返りと2017年の目標

  • クエリ、データベース: 自分で早くKPIを追えるように、それが動く土台も詳しく
  • 機械学習: 経営者が一歩先に進むための判断をサポートするという文脈かついいタイミングなので追いたいです
  • 設計: 打ち手を増やして、サービスを作る、変える、大きくするを継続的によくするために。汎用的なデザインパターンとクライアントサイドの定石をまず身につけます。まだまだベストプラクティスを追うフェーズでよいと思っています。
  • フロントエンド: ユーザさんが直接的に触る部分をよくするための技術、問題解決できるサービスであることを伝えるための手段として。サービスで使われてるメインの技術をまずは追えるように…C#(WPF)的な文脈ではもうちょいxamlちゃんと理解しようと思います。
  • linux: もうちょっとコマンド自由に使えるように…去年はLinux標準教科書を環境作って追ってみたら多少ましになったので、その復習プラスサーバの負荷状況調べれるようになりたいです。
  • git: 最低限もわかってない感があるので、本一通り見るのは最低限やります…
  • Xamarin: C#のコードが自分のスマホで動くのは純粋に楽しそう
  • エディタ: RubymineとVisual Studioもうちょい使いこなそう…

実際書いた通りにやったこともあります。

機械学習も3月頃まで毎週勉強に参加しつつCourseraやったり、最終的にはAzure MLを使って社内勉強会でハンズオンをやったりしたのは楽しかったです。

でも、とあるランチがきっかけでもっと目の前の問題に向き合おうと思いました。(毎年言ってる気もする)

Tokyo Jazug Nightで「Azure FunctionsとAWS Lambdaの開発フローの違い」を話してきました。初めての登壇とその理由 #jazug

「自分が困った問題の原因を考え抜く、調べきる」

どういうテーマ・技術分野をするにしても、それによって解決したい問題がある状況の方が身になると。

一方で、本を読んだりする中で何かを学ぶときのスコープ(範囲、期間)の定め方が曖昧過ぎたのかなとも思いました。

今年最も影響を受けた本の1冊でもあるSOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアルでも「学ぶことを学ぼう」という部(9章分)が確保されているほど大事なテーマです。

今年は初めてLTや長めのセッションにも登壇しましたが、学習の習慣作りとして重要な役割を果たしてくれました。

日付 イベント タイトル
6/22 第6回 Tokyo Jazug Night Azure FunctionsとAWS Lambdaの開発フローの違い
7/25 第7回 Tokyo Jazug Night VSTS、Slack、Microsoft FlowでASP.NET CoreアプリのCIをやってみる
8/30 初心者歓迎XamarinのLT会!Xamarin入門者の集い #3 LottieXamarinで始めるXamarinアプリのアニメーション
10/7 .NET Conf 2017 Tokyo, Japan Xamarin本の歩き方
12/9 JXUG福岡 Xamarin初心者向けハンズオン Xamarin本の歩き方2017

登壇の申し込みをする時点では何もテーマがないんですが、そこからそのときそのときの関心事を考えて、そこまで余裕のない期限に焦りつつ勉強し、なんとか資料にしていきます。

もちろん自分に確実に技術が身についていなくても喋れるのは喋れるし、妥協もいっぱいします。

それでも短期間で一定の形にして人前に晒すのを繰り返すことは意味があると思うので続けます。

登壇は最初は自分で申し込んだものの、.NET ConfやJXUG福岡での登壇はお声がけいただいたものでした。

きっと5分のLTの経験、しかも3回しかなかった自分が45分のセッション(.NET Conf)や東京から離れた土地での勉強会(JXUG福岡)に自分から踏み込む勇気はなかったはずですw

幸運にも機会が機会を読んでくれました。

会社では窓際(物理)でだいたいひきこもっている一方で、コミュニティや他社の方との絡みが広がっていったのもとても嬉しかったです。今年もかまってください。

一方登壇系は自分のやり方ではテーマがバラバラになったり、腰を据えて勉強するのが難しい短期決戦なのでもう少し長いスパンで取り組みたいと思うこともけっこう初期からありました。

そこで取り組んだ技術書典での同人誌の執筆やQiitaでのアドベントカレンダー記事、特定リポジトリ(OSS)へのコミットなど継続的にやっていきたいことです。

技術書典3で『Extensive Xamarin』という同人誌の出展・販売に携わりました

Advent Calendar 4記事の背景にあったテーマ

結果的にMicrosoft MVPも受賞できましたが、受賞自体よりも受賞することで得られる機会を大事にしていきたいと強く思っています。

Microsoft MVP を受賞しました

つまるところ、勉強しないといけないテーマ(技術領域)は年初に「これがやりたい」と思う以上にそのときそのときで変わります。

業務で Xamarin(今後公式にお知らせしますが、Xamarin.Macを使ったMacアプリは無事リリースしました🎉🎉🎉)やることになるとは微塵も思っていませんでした。

そのため、目の前の課題にしっかり向き合い、その向き合い方をより真摯で本質的にするための姿勢・習慣作りを明確にしておくことが大事そうということです。

ある程度「こういう領域やってみたい!」もないといざというときに「え、自分って何やりたいん…?」って困るんですけどね…

そういうわけで2018年の目標はより習慣的なところに重きを置きたいと思います。

音楽面

歌については去年の6月を最後に歌って気持ちいいなぁと思えない状況がひたすら続いています。

各フレーズの1言目が音にならなかったり、息が続かず異様にお腹に力が入ったりただただ苦しいです。(語気弱め)

苦手でできないことばっかりやっているので、ランチカラオケ復活してゆるゆるする時間でも作ろうと思います。

一方聴く面では7月にいった福岡でのミスチルライブが空前絶後のクオリティでした。

中3ではまりバンドをやり始めたきっかけにもなったミスチル、2009年にSUPERMARKET FANTASYのドームツアーで本物を見てからずっと追いかけていますがこの回ほど完璧と思ったことはあいませんでした。

各曲最高のシーンを集めた映画のようで、ある意味では臨場感を失っていました。

今年は早速主題歌も決まってるので楽しみですね!

家庭面

嫁氏最高本当にありがとうに尽きます。

行きたかった海外旅行(マレーシア・マラッカ)には行けたものの、新婚旅行だったり、結婚式的なものだったり大事なイベントがまだだったりするので、日付決めます。

あと、結婚したら自分の両親とお嫁さんと沖縄に行く!!!って何年か前にしていた約束も果たせたのはよかったです。

今度は2人で離島行きたい。

精神面

年初に掲げていた睡眠の質向上は継続的に取り組み、眠いと感じる日は1年でほぼなかったです。

このスリープ・レボリューションという本で文字通りスリープをレボリューションしました。

あと、精神は半信半疑で読んだマインドフルネス系の本(世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる)が刺さりました。

イライラと向き合うにあたり、宗教的なアプローチ(反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」とか)や名言的アプローチ(デール・カーネギーの悩まずに進め ──新たな人生を始める方法)もそれぞれわかる、せやかて工藤みたいなノリでなかなか定着しませんでした。

でもこの本は単にイライラしない以上に自分のパフォーマンスに直結するのと、よりハードワークな状況を迎えるにあたっての「心身を休める技法」の必要性に迫られている状況がある中取り組みの裏付けもしっかりしているようで比較的定着しそうです。

2018年

仕事面

新チーム

年初からこの1年親しんできた技術とはけっこう別の技術スタックを扱うチームでがんばることになりました。

技術面では、C#や.NETに触れる中で言語の周辺を支えるツールやライブラリの中身まで追うようになってきました。

その向き合い方を忘れずにまずはキャッチアップしてやり切れることを増やしたいなぁと思います。

副業/複業

あと大きいのは副業/複業を始めることです。

またしてもSOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアルの影響ですが、自分が個人で仕事受けるとしたら何だろう?と、そういうテーマの章を読んでこのブログのAbout Meページで求職を書いてみました。

About Me

そしたら

「こういうことできるので仕事ください!」

と出せることの幅や深さに問題意識を持たざるを得ませんでしたw

そして実際に書いた内容で求職(副業/複業)し始めました。

意図としては、

  • 自分ができるようになってきたと思うことは社外でも(ある程度客観的に)通用するのか挑戦したい
  • ここに書くことをテーマに深めていけたら素敵。振り返りもしやすい。
  • 「どこまで勉強するか」の1つの基準になる。「仕事を受けてやり切れるまで」
  • 弊社サービス会計freeeで帳簿をつけ、Macアプリで電子申告する
  • 特定の組織に依存せず生きる力を…

というところです。

週あたりの時間を決めてやって行く予定ですが正直やってみないとわからないのでこれを主軸にやってみてから考えます。

幸い開発と本を書くことについてはお声がけいただいています。※確定して始まっているわけではない

弊社のサービス開業freeeで必要な書類は揃えたので、1/4か5に税務署に提出してきます。

習慣

習慣としてはこういうのを目安に作っていきたいです。

絶対達成したいのとできたらやりたいのを敢えてふわっと…

機会があれば他をおいても挑戦します。優先度順。

  • 本: 2冊/年
  • 登壇: 6回/年
  • OSS: 1PR/月
  • ひとまとまりのソースコード公開: 1リポジトリ/月
  • 技術記事: 2記事/月
  • 技術書: 30分/日
  • その他本: 30分/日

寄稿とかないかな?

テーマ

昨年はXamarin勉強した一方でサーバーレスな技術に触れてとても楽しかったです。

UIをHTMLやJS的なフロント以外(モバイル、Bot、Chat)におさまるというかフロント苦手意識が強い?

色々ためしてみたいことたくさんあるので、Trello(カンバン式タスク管理ツール)にチケット切って積み重ねていこうと思っています。

あとはこういう単位で自分で一通り使える状態のコード書いてGitHubにあげていきたいです。
https://github.com/toshi0607/ErrorNotificationLambda

「これできます」と言うためには、細々tips記事書くのを目標にしていたら到達しない(書くことは大事)だと思っていて、一通りサービスなりライブラリなり形にしていくのを増やしていかないとと思うこともあり上に載せたコードを書きました。

そして去年はAWS LambdaやAzure Functionに少し触れてとても楽しく、PaaSの幅広げたい(組み合わせて使いたい)のでAWSかAzureの認定資格とります。

音楽面

楽しいと思う気持ちを復活させる。

  • カラオケ: 2回/月
  • 歌練習: 1回/週

家庭面

家をきれいにw

いらないものを捨てて、書斎を復活w

ソファとか床とかでPC長時間いじるの辛い…

あと、

  • 品川健康センター: 2回/月
  • 走る: 1回/週

最近引きこもりすぎて走るのすらやってなかった。

健康診断評価のランクは変わってないけど、数値は悪くなっているw

そして現金以外の資産の比率高める。

精神面

平和な気持ちで過ごしていい1年にしような!

10/1に Microsoft MVP を受賞しました。カテゴリは Visual Studio and Development Technologies です。

Microsoft 関連のテクノロジーを使用した開発を行う上で各コミュニティの先輩方の助けがあってなんとかなった部分は数え切れません。

感謝するとともに、自分もより多くの人の役に立てるようにいっそうがんばります。

以下、自分とコミュニティの関わりについて書きます。

MS MVP が何か、どういうメリットがあるか等については何も触れていないので、そういう情報が必要な方は公式サイトをご覧ください。

C# との出会い

僕は「エンジニア」という職業に憧れ、2015年1月に SIer 営業から転「職」しました。

SIer企画営業をやめ、クラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働きます

最初の7ヶ月くらいは大体 Ruby を書いて(※書けない)過ごしましたが、2015年7月頃突然 Windows デスクトップアプリのプロジェクトにアサインされました。

それが C# や Visual Studio との出会いです。

まぁ何もわからなかったです。

前職で C# で書いていた UXデザイナーさんに Visual Studio の使い方を教えてもらったのは今となってはよい思い出です。

レビュー以外は基本的に自分しか触らない、ということは自分が開発を進められなかったらこの機能は世に出ない…!というプレッシャーがすごかったです。

(会社の中でわからないことを聞いても教えてくれる人はいたのかもしれませんが、)そのタイミングで利用し始めたのが teratail (もちろん Stack Overflow とかも)だったりします。

@Tak1wa さんを始めたくさんの方にすごいスピードで助けていただきました。

その助けがなければリリースまでたどり着かなかったかもしれない機能もたくさんあります。

感謝してもしきれません。

ここからオンライン・オフラインでの「コミュニティ」との関わりが始まりました。

はじめての Qiita

助けてもらってばかりの日々が続きましたが、無事大きな機能もリリースにこぎつけ、今度は自分も何か書いてみよう!と思っていると、世間は Qiita の( Qiita をはじめとする?) Advent Calendar で賑わっていました。2015年の12月のことです。

はじめての Qiita 記事は C# の Advent Calendar です。

Windowsアプリで出たバグをBugsnagで管理し、Trelloでタスク化し、slackに通知する

C# との闘争

2016年になり、Windows アプリのメンテや機能拡張が半稼働、Ruby で書くのが半稼働という日々が続きました。

正直頭切り替えるのしんどいし、どっちも中途半端だし、C# での開発は社内でメインストリームではない…ということでだいぶモヤモヤしていました。

しかし、紆余曲折を経て、腰を据えて C# を勉強することに決めました。

2016年の5、6月には C# の基本書を改めて読み、 Qiita 記事も色々と書き始めます。

設計もできるようになりたいという思いで、『Java言語で学ぶデザインパターン入門』を C# で書き直すという Qiita 記事も書き始めました。

C#で学ぶデザインパターン入門 ①Iterator

はじめての .NET 関連勉強会

そういう言えば C# なり .NET なり勉強会行ったことないよな…と思い、行ってみることにしました。

近々開催予定だったのが .NET Fringe Japan 2016です。(2016/10/1)

Ruby や JavaScript の勉強会と雰囲気(いる人の層?)が全然違うし、何より何言ってるかさっぱりわからなかった気がします。

今思えば最初に行く勉強会としては誤りだったと思う一方、メンバーの濃い本当に貴重な勉強会だったと思います。

はじめての Xamarin

C# でモバイルアプリの開発ができるとか何とか?という話を聞き、へ〜って思っていると、Xamarin Dev Days Tokyo というイベントがあるというのを知りました。

世界中で Xamarin のハンズオンイベントをやるとのことで、参加してみることにしました。

環境構築が全然進まず困っていたところ、@_shunsuke_kawaiさんや @atsushienoさんに助けていただきました。

atsushieno さんが Xamarin の中の人だということは後から知りました。

Japan Xamarin User Groupという日本の Xamarin ユーザグループもあり、勉強会もほぼ毎月行なっているということを知りました。

その年の会社 Advent Calendar では C# というかなんというかな話を書きました。

技術的マイノリティプロジェクトで幸せに過ごすための5つの方法

年が明けるともっと Xamarin のことを知りたいと思い、 Xamarin.Forms 本の邦訳読書会にも参加し始めました。

XamarinFormsBookReading

そして自分でも Xamarin.Forms を使って簡単なアプリを作り始めました。(2017年4月)

Xamarin.Formsで家の日用品管理アプリを作り始めたお話

はじめての機械学習

Xamarin に触れる一方で、社内では機械学習の勉強会に参加していました。

Coursera の機械学習を見つつ、その演習問題をやってみたり、Kaggle の問題を解いてみたり。

その文脈で Azure Machine Learning に出会い、そのわかりやすさに感動してこの本をベースに社内でハンズオンをやってみました。(2017年4月)

インサイド Xamarin

会社でも Xamarin で開発をすることが決まり、de:code にも参加して Xamarin の話を聞くぞ!予習するぞ!というときにある連載に出会いました。

インサイドXamarin

Xamarin に限らず、ビルドとかコンパイルって何することなんやろう?そもそも .NET って何?みたいなことがとても気になり始めていた時期(遅)で、衝撃的に面白かったです。

理解できてない部分は多いとは思いますが、詳しく知りたい気持ちが増す大きなきっかけになりました。

はじめての LT

思うところがあり、2017年6月から LT をし始めました。

その経緯はこの記事に詳しく書いています。

Tokyo Jazug Nightで「Azure FunctionsとAWS Lambdaの開発フローの違い」を話してきました。初めての登壇とその理由 #jazug

はじめての LT は日本の Azure のユーザグループである JAZUG で行いました。

これからもっと Azure を使って行く予定なので、もっともっと実践的な知見を共有できたらと思います。

Microsoft MVP

その後もイベントでの登壇やサポートをしたり、業務関連の Xamarin 記事を書いたり翻訳したり、たまにコードを GitHub に上げたりしていました。

その結果、2017年8月までの1年間の活動を評価していただき、Microsoft MVP を受賞しました。

自分のエンジニアとしてのキャリアと Microsoft 関連技術は密に結びついており、とても嬉しくて受賞した日はほとんど眠れませんでした。

(訳あって9月以降の実績を含まずに受賞できたら嬉しいなぁ…と思っていたりもしました)

会社のチームに報告したり、全社集会で報告したり、察して祝っていただいたり、全社集会で報告する日にMVP Kitが届き開封の儀を執り行ったり、自分のことのように喜んでくれる人がいたりで徐々に実感も湧いてきました。

ただ、評価指標はあくまでコミュニティへの貢献で「エンジニアとしてどうか」ということではないと思っています。

今後、MVP を受賞したことで得られる機会を最大限活用し、これまでお世話になった方々のように多くの人が一歩踏み出す力になれるよう努力し、エンジニアとしてより大きな問題を解決できるよういっそう精進していきます。

明けましておめでとうございます。

2016年は前半はブログを振り返る範囲では仕事面ではパッとしない感じでしたが、後半は色々な経験ができ、掲げた目標もそれなりに達成できて盛り返した感じでした。

プライベートは文句なしです。

2016年を振り返り、2017年に向けて色々と考えようと思います。

2016年仕事面

今年何を目指すかみたいなところは元々

  • Windowsプロジェクトを体制として確立する
  • JavaScriptと真剣に向き合う(「ニャンちゅう圧倒的にこれできないからこのプロジェクトはなしかなぁ」をなくす)
  • android触る
  • API!

をがんばる年にしたかったみたいです。

転職して1年が経ちました。2015年の振り返りと2016年の目標!

が、6月時点ではもっと目の前の技術に向き合わないと何も成果出せないと打ちひしがれてたみたいですね。

28歳になりました

というわけで、この半年間はC#でWindowsのクライアントアプリを書くことと、アプリをちゃんと使ってもらうためにフロント(Backbone.js + CoffeeScript + CSSな部分。まだまだ残ってるので…)を変えていくことに集中していました。

結果、担当してる部分で対応範囲、品質、利用状況どれもだいぶよくすることができ、半年前には想像できなかったくらい良い気分で今年を終えることができそうです。

ざっくりとした内容は年末のfreee Engineers Advent Calendar 2016に書きました。

技術的マイノリティプロジェクトで幸せに過ごすための5つの方法
まとめると、社内的にマイノリティな言語を使ってるプロジェクトにいても、

  • 少し抽象化すれば他の言語、プラットフォーム、プロジェクトで活かすことができる技術や手法はたくさん学べる
  • どんな技術を使うか以前に、問題を正しく把握し、解決できているかどうかに集中すると幸せになれそう

というお話です。

特に印象深かったのは次のようなことです。

情報を得るために情報を発信する

今年は敢えてブログではなくてQiitaで技術記事を書きました。C#のことを基礎から学ぶにあたっても、知らないからこそ調べて記事にして発信することでフィードバックはもらえるし、調べて詳しくなるしでいいことしかなかったです。

去年の2記事に対して19記事。書く抵抗もだいぶなくなってきました。

Qiitaで書いた記事

ユーザさんが抱える問題の解決にフォーカスする

いわゆる「プロダクトマネジメント」の本を読む機会があってめちゃくちゃ影響されました。

特にこの本は学ぶものが多かったです。

ユーザさんがあれほしい!これほしい!って言ったからあれやこれを作るのではなく、あれやこれの背景にある課題は何かをとことん考え、それを解決するものを作る。

会社でもよく言われます。

freeeを支えるマジ価値開発の極意

意識しても簡単にできるものではないので、こういうのを意識してうまく作られたプロダクトをたくさん触ってみたり、課題をあぶり出すためのよいフレームワークを勉強してみたり追っていこうと思います。

フロントエンドとの闘争

少しずつ勉強してきたフロントエンド(Javascript)もやっと触る機会がありました。

仕事ではBackbone.js + CoffeescriptとCSSにほんの少し触れ、プライベートではReactの勉強が進みました。

本体ももちろんなのですが、トランスパイルの仕組みが整理できてないので今年はもう少しプライベートプロジェクトで進められたらと思います。

KPIのトラッキング

ユーザさんに価値が届いているかどうか、そのための施策が有効か、それらを可視化し追い続けることの重要性をひしひしと感じました。

基盤作りからクエリまで、ほぼ何もできないので今年は勉強しないと…

というような感じでした。総括すると、特に10〜12月のプロジェクトは自分がエンジニアになるときになりたいエンジニア像として掲げた

「技術寄りでサービスを考え、作り、変え、大きくしていくことができるエンジニア」

 

を体現したようなものだったのでとても有意義でした。

そして目指したい姿と、それに必要なスキルがもう少し具体的になったような気がします。それを踏まえて2017年仕事面でこんな風に過ごしたい!を考えようと思います。

2017年仕事面

「技術寄りでサービスを考え、作り、変え、大きくしていくことができるエンジニア」というのも2年経って少し変わってきた気がします。

サービスが立つべきはやっぱりユーザが抱える問題を解決できてるかどうかで、そのためにはどんな技術も頑張って身につけたいと思うようになりました。

また、特に解決したい、マジで価値あると思うのは「リスクをとって挑戦する人」が抱える問題です。

なので、目指したいのは

「リスクをとって挑戦する人が抱える問題を解決することができるサービスを作り、変え、大きくしていくことができるエンジニア」

です。

そのために必要な技術は意識的にキャッチアップしたいです。

特にデータを扱う領域で不足しているスキルは今年重点的に習得したいです。

整理すると次のようになります。

データを扱う領域

プログラミングなんだからそりゃなんでもデータは扱うだろう…という感じですが、具体的には

  • クエリ、データベース: 自分で早くKPIを追えるように、それが動く土台も詳しく
  • 機械学習: 経営者が一歩先に進むための判断をサポートするという文脈かついいタイミングなので追いたいです

基礎力向上

データ扱う領域はもちろん、エンジニアとしての身につけておきたい部分は引き続き。

  • 設計: 打ち手を増やして、サービスを作る、変える、大きくするを継続的によくするために。汎用的なデザインパターンとクライアントサイドの定石をまず身につけます。まだまだベストプラクティスを追うフェーズでよいと思っています。
  • フロントエンド: ユーザさんが直接的に触る部分をよくするための技術、問題解決できるサービスであることを伝えるための手段として。サービスで使われてるメインの技術をまずは追えるように…C#(WPF)的な文脈ではもうちょいxamlちゃんと理解しようと思います。
  • linux: もうちょっとコマンド自由に使えるように…去年はLinux標準教科書を環境作って追ってみたら多少ましになったので、その復習プラスサーバの負荷状況調べれるようになりたいです。

その他

日常的な作業を効率化したり理解深化したりとか興味本位だったりとかです。

  • git: 最低限もわかってない感があるので、本一通り見るのは最低限やります…
  • Xamarin: C#のコードが自分のスマホで動くのは純粋に楽しそう
  • エディタ: RubymineとVisual Studioもうちょい使いこなそう…

 

という感じで頑張っていこうと思います。求められる役割は四半期ごとかそれより細かい単位で変わるとは思いますが、ユーザさんの抱える問題が解決できるか?を常に考え開発していきます。

 

2016年音楽面

去年の目標は

  • 元気ハツラツ90年代をたくさん歌うこと
  • 久石譲さんの曲をピアノで1曲ちゃんと弾けるようになること
  • 心の底から歌い、届けること

だそうです!ピアノは皆無…好きで聴いてそれだけで満足していました。

ただ、今年も歌を歌う上の課題には1つずつ向き合い、潰していけたと思います。

1つ治ればまた1つ…みたいな感じで際限なかったですね。

相当な期間昼休み返上で練習すれば何とかなる部分もあればそうでない部分も…

まだまだ現役でがんばります。

2017年音楽面

個人として引き続き課題をつぶしていくこと、際限ない課題に向き合うことを諦めずに続けること。

これに尽きます。

あと会社で作った軽音部、人も増えてきたのでできる限りみんな楽しめるように頑張りたいです(あいまい)。

 

2016年家庭面・精神面

家庭面というセクションができる大きな変化の年でした。

一昨年マラソン途中棄権した男が東京マラソン完走するまでの過程とゴール

というわけで一昨年末に出会ったエンジニアと6月に結婚しました。

 

あと昨年のテーマであった「許す(問題にもっとフォーカスして解決できる人になる!)」はできませんでした。

原因は何かは『反応しない練習』という本を読んだらうんうんという感じだったので、そもそも「許さないといけない状況を生んだ自分の精神の未熟さ」を見つめる1年でした。

人に期待してためていらいらいしないように、今年は最初からぶつかろうと思います。

2017年家庭面・精神面

今年は海外旅行行きたい!

後結婚式なんらかの形でできると嬉しいです。

あと、すごい幸せなのでそれを当たり前と思わず幸せを維持できるように月々の生活を振り返ったり、仕組み化できる部分は仕組み化したりいい感じにやっていきたいと思っています。

そして「心身共に健康な状態を保つ」がテーマです。

具体的には睡眠を科学する、です。

今年もよろしくお願いします!!

6月7日(火)

28歳になりました。

hbd

会社でのいただきものです。カエルとガルボが好きです!といった結果…!

チアシードドリンクのラベルを外してもってくることでカエルの卵感が出ていてセンスを感じざるを得ませんでした。

毎年、年末年初と誕生日には振り返り、先のことをなんとなく考えるので則ります。(去年のコピペ)

エンジニア編

今のチームに移ってもう1年経ってしまいました…。

ざっくり振り返ると、腕力の伸び、遅くて心苦しいという感じです。

比較的手をつけやすい修正ですぐ片付くものは片付くものの、

  • 自分が所属するチームの関わる部分の全体像の描けてなさ
  • 大事なバリデーション追いきれてなさ
  • 調査やりきれなさ
  • これがダメなら次はこれ!の試す速さと切り替えの速さの足りなさ
  • 手に負えなくて(量的にも技術的にも)運用カバーという甘え
  • 使う技術の思想への踏み込まなさ
  • 自動化やらなさ

こう見るとエンジニアとしてショボいとしか言いようがなくて辛いですね…

今チームにはAとBプロジェクトがあり、僕はBプロジェクトにいるという想定で書きます。

昨年末Bプロジェクトではアーキテクチャを変更し、1〜3月はその精度向上に取り組んでいました。

とは言うものの、季節柄どうしてもA関連の対応に追われ後手後手に。

一度はそのいずれでもないプロジェクトでがっつりフロント周りを触ることになったものの、今はまたBプロジェクトに戻っています。

上で挙げた、自身に足りないと感じる部分はBプロジェクトで日々実感していることです。5月以降はまず改めてBプロジェクトの課題を洗い出すことからはじめ、優先度をつけ、1つずつ潰していく日々です。

チームに新しく入ってくるメンバー用にまとめたキャッチアップ用のドキュメントも結局は自分が一定以上理解している部分しかまとまってない感があります。というのも、書いてある以外の部分でも聞かれるものの、「この辺の処理読んでください…」とか簡潔に説明できないか、動かしながらでないとこういうもんですって言えない。

プロダクトの全てを深く理解しろ!!みたいなものが要求されてるわけでもないのに、チームが主に守る範囲ですら追いきれていないのもこの1年って何やたんやろう?ってなります。

Bプロジェクトの根本技術の理解深化、サンプル書きながら要素技術を導入していく、チーム向けのドキュメントブラッシュアップ(それ自体意味はあるものの、どちらかと言うと自分の鍛錬として仕様理解してる部分増やす)をここ2ヶ月くらいはしっかりやっていきます。

今年はじめ時点の目標は

  • JavaScriptと真剣に向き合う
  • android触る
  • API!

ということでしたが、ここは腰を据えてC#関連やりきるところだと最近思い直したところです。

ただ、JavaScriptと真剣に向き合うは年末からやっていて、この辺の本を写経したりしつつ勉強しました。

(途中)

(途中)

(途中)

(途中)

JS怖い、みたいなところがありましたが、教えてもらったりサンプル動かしたりで少し好きになりました。あと、最近主に書いてるC#もイベント云々扱うので活きてます。ただ前線はひたすら遠い…

でもねでもね!できないこといっぱいなんですけど、できるようになったことも…!みたいなことを言う気も起きないので、次記事書くときにはこれはなんとかできるようになった!を言えるようにやるしかないです。

音楽編

今年は90年代溌剌ミスチルソングを歌えるように!年末までに5曲くらいしっかり!が目標ですが、その土台はしっかりしつつあるような感じです。

歌い方を変えた去年のままでは弱々しくなってしまう部分を再度鍛えて地声寄りで張れるように少しずつよくなってきました。

少しずつ…

5月末のライブ動画は比較的落ち着いて聴けます。

課題に感じる部分とそれを解消するための歌い方の調整がうまくいきつつあるので、引き続き練習していこうと思ってます。

ピアノは1曲もやってない…

プライベート編

28歳を迎えた日に入籍しました。戸籍を引っこ抜いて新しい戸籍を作る、という行為に重みを感じました。

新居は8月〜、式は来年?という感じでまだまだイベントも残っていて生活の土台もできてないです。

仕事一層しっかりせんとなぁという思いを強くしました。

エンジニア同士仕事面でも高めあっていけるといいなぁ…!

プライベートの目標の「許す」もこの本

が期待以上によくて一時期捗りましたが最近進捗ダメなのでもう少し落ち着きます。

さいごに

仕事は特に不甲斐なくて何やってるんだ感が強いですが、公私のサポートが手厚く気持ちは前向き落ち着いているのでやっていこうと思っています。

決意

忘れもしない2013年12月7日。自分がエンジニアになる大きな一歩となったTech Garden Schoolの門を叩いた日。そして、フルマラソンに挑戦した日。

就活の自己PRの練習がてら始めたランニングのけじめとして軽い気持ちで申し込んだものの、走破はもちろん踏破すらできずにリタイヤ。

足が痛くて30km地点で歩くこともできなくなりました。(そのときの記事、旧doorlog)

それから約2年後の2015年10月、会社関係でたまたま東京マラソンに出走できることになり、そのときの雪辱を晴らす決意をしました。

フルマラソンを走りきる。別に肩肘張らなくても何なくクリアできる人もいるでしょう。歩いてればいつかゴールできるでしょう。でも自分にはできなかった、それなりに準備してできなかったことをできるようにするためには、よく考えてよく準備する必要があります。

課題

最優先で解決すべき課題は、致命的な(一発退場となる)ダメージから膝(の横の筋)を守ることです。

他にも、そもそも長距離を走ったのは前回リタイヤしたフルマラソンとハーフマラソン1回。

そういうわけで、膝を痛めないように体力をつけるために次のように練習すべき内容、解決すべき課題を整理しました。

1. 走るのに必要な体力を増やす
1-1 膝悪くしない加減のもとでとにかく走る

2. 走るときにかかる負荷を減らす
2-1 膝にかかるダメージを減らす
2-2 同じ膝へのダメージでも体が受ける影響を減らす
2-3 他の体の部位にかかるダメージを減らす(どこにダメージが加わるかは練習して探す)

練習

ざっと課題は上げてみたものの、意識して走らないとよくわからないので、とりあえず走ってみて改善していく!

1. 走るのに必要な体力を増やす
1-1 膝悪くしない加減のもとでとにかく走る
→無理はしない。ちょっと間が空いて年明けに地元を走ったとき、7kmくらいですごい膝が痛くなって翌日階段の昇降かなりきつい程度に…

練習で体を傷めたら元も子もないので、痛いと思ったら練習はやめて、違和感が残ったら走らないルールに。

あと、1月?のいつからかは1回走る毎に+0.8km、週末を挟むと4km増やしていく。それまでは大体4km〜6kmを週1〜3回走っていたので、最終的には平日夜に20kmくらい走りました。

・2月途中風邪引いてしばらく走れなかった
・平日そもそも仕事終わった後しんどい
・夜の時間は修行なり音楽なり会話なり大事にしたく、コンスタントに夜の1〜2時間削るの気持ち的に相当抵抗があった
・夕飯食べるの遅れるとおなか痛かった

とかでだいぶ葛藤してた気がします。

2. 走るときにかかる負荷を減らす
2-1 膝にかかるダメージを減らす

まずはシンプルに両膝にサポーターつけて対処しました。慣れるまではつけてもちょっと膝に違和感があったり、サポーターをつけることでふとももの裏が痛かったり(膝曲げるときに負荷がかかってつりそうになる)他の問題もありましたが最終的にはサポーターつけて体力消耗する以上に膝をゴールまで守り抜くことが最優先だったので妥協しました。

次に、そもそも走り方に問題があったのでそれを改善しないと…ということになりました。

・いろいろと走り方(足の地面へのつき方、姿勢等)をかえながら走る
・その道に詳しい人が近くにいる人にアドバイスともらう

中で、つま先を進行方向に対してまっすぐに、かかとから踏み込めておらず、膝の外側に無駄な負荷がかかっていることがわかったので、ペースを落として正しいフォームで走ることをひたすら意識して走る時期もありました。

2-2 同じ膝へのダメージでも体が受ける影響を減らす

2-1で走り方を改善してもダメージは残る…ので、同じダメージを受けても体への影響を減らしたい…

自分が課題に感じている問題は何の変哲もない、走る人にはよくあることらしかったので、よく走る友人に聞いたところ膝の横の筋よくストレッチして!!というアドバイスをもらいました。

確かにその部分全然伸ばしてなかったのでしっかり伸ばしました。

2-3 他の体の部位にかかるダメージを減らす(どこにダメージが加わるかは練習して探す)

膝が特に痛くなるのはわかっていたものの、きっと40kmとか走ったら他にも痛くなる部分があるはず。ということで、練習の中で痛くなるのはどこか?をきちんと覚えておくようにして、それを軽減するための走り方を探したり、ストレッチを重点的にやるようにしました。

結果的には
・足首: 上のよくない走り方が原因っぽかったのでフォーム改善するのと、足首回すのしっかりやることで解決
・肩: 僧帽筋をきゅっとしめて走る癖があったっぽいので下げるように改善するのと、上回ししっかりやることで解決
・太とも: サポーターつけてることで太ももの裏めっちゃ痛い…多少サポーターゆるめるのと、走り込んで筋肉つけるのでなんとかしました

という感じで当日を迎えました。

本番

前日は軽めに6kmくらい走り、早めに寝ていざ当日。朝の7時から受付スタート、9時10分出走!ということで割と早めに家を出て、配給されてたバナナやスポーツドリンクをいただいてスタートラインにつきました。

3万7千人が同じコースを走るということでスタート前のブロックはたくさんあり、スタートラインまでたどりついたのは9時20分頃だったような気がします。

0〜10km

けっこうな下り坂。ここで飛ばしたら膝への負荷が半端ないので、歩くのに近いペースで走ってました。

人も団子状態なので、無理してもいいこと無さげでした。

10〜20km

めちゃくちゃ苦しいこともなく最も楽な区間。ただ、時折膝が痛んで、このまま動けなくなるくらい痛くなったら…みたいな不安は常にありました。

それまで割と翌日の仕事を気にしていましたが、気にする余裕がなくなりました。

20〜30km

肩が泣きそうなくらい痛い一方で、膝がそこまで痛くなくなりました。

給水ポイントでしっかり水分をとり、ストレッチもしつつですがこの段階でほんとしんどかったです。

それまで割と目標タイムを気にしていましたが、気にする余裕がなくなりました。

30〜40km

膝が痛くないのは不幸中の幸いだったものの、ひたすら足(太ももの裏や付け根)が痛い…

けっこう怖いながらもとりあえずサポーターは外してしまい、ストレッチ、走る、歩くをひらすら繰り返しました。

それまでは残り10kmくらいは走り続けるぞ!とか思ってましたが、もはやどうでもいい、ただただゴールが見たい。

40〜42.195km

残り2km!って見えても、1kmが気の遠くなるほど長く、最後の1kmでやっと後は全部走り切ろうと思って走りきりました。

ランナーズハイなんて1秒もなかった…。

ゴール、ゴール

時間は4:57:52。4:30:00を目指していたものの、そんなことどうだっていい。

今回はちゃんとゴールに帰ってくること、2年前に失敗したことの原因をちゃんと考えること、考えて練習すること、練習して必ず成し遂げること、絶対逃げないこと、それが全てでした。

finish

就活のときにはじめ、途中けっこう空く期間もあったものの走行距離も1000kを突破!

スクリーンショット 2016-03-07 9.23.03

全部走ってるし、途中落として電源切れたり、電池切れたりしたのも何回もあるのでとにかく大台には乗ったはず…

結果として成し遂げることが世間的には平凡であっても、ある時点でそれは自分には敵わないことかもしれません。

でも、なんとかしたいと思うならなんとかする方法はあると思うし、それがどんな分野であっても立ち向かえるだけの人間になりたい。

公言してなかったですが、その象徴が今回の東京マラソンという場とそれにいたる過程でした。

こんな思いで臨んだ東京マラソン。練習に始まり、当日も各地点を回りながら応援し、ゴールで待ってくれていた人がいます。

その人にゴール後プロポーズしました。

自分が身の丈に合わない挑戦をするときにそばにいてくれて、ゴールに待ってくれてると思うだけでがんばれる人、逆の立場になったときに全力で応援したいと思える人だからです。(もちろんこれだけでないではないです)

自分勝手ではありますが、誕生日だったり、他の記念日でなく、自分が決意を貫くこの日、未熟な自分を乗り越えて行く日が他のどの日よりもふさわしいと考えました。

何事にも負けないこと、その人と幸せを築いていく決意をここに記します。

明けましておめでとうございます!昨年は公私共々人生が変わった1年でした。

それを振り返り、今年1年をどうしたいか考える。そんなことをしながら元旦の午前を過ごそうと思います。

2015年

隔月〜四半期くらいのペースで記事を書いて振り返っていました。改めて全部読んでみると、そのときそのときに必死に考えてること、その次の3ヶ月くらいでどうしたいか、その前に思い描いたことが実現できたのかがわかってよいなぁと思いました。

ただ、それだけではなくてやっぱりこんな風に1年とかそれくらいのスパンを振り返り、次を思い描くのもあるとなおよいなぁという感じです。

1月〜10月

SIer企画営業をやめ、クラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働きます : 0ヶ月

転職して3ヶ月が経ちました。もっと速く修正したい。 : 3ヶ月

27歳になりました : 6ヶ月

転職して半年が経ちました。「技術だけで生きるというのは幻想である」だなんて僕は言えない。 : 7ヶ月

freeeへの闘争、終結。正社員になりました。 : 8ヶ月

転職して9ヶ月、面接受けて1年が経ちました。ここは求めた場所なんやろか? : 9ヶ月

転職して10ヶ月、内定もらって1年が経ちました。この1年で何が身についたんでしょう? : 10ヶ月

スタートラインに立つまでのお話。自分の技術的な成長のボトルネックは技術そのものでなく、人との関わり方(頼る、自分を過度に卑下しない)にありました。

11〜12月

10月にはじまったプロジェクトが12月でひと段落しました。大事な目標を掲げるときはダルマを買う、いわゆるDDD(Daruma Driven Development)を実践しているのですが去年2つのDDDを達成しました。

daruma

5月頃既に立ち上がっていたプロジェクトではあったのですが、追加機能をリリースするのはもちろん、今後の拡大を見据えて再設計し、バグやKPIのトラッキング、開発体制を大きく変更するというもの。

それまで主に書いていた言語と異なるのも自分にとってはチャレンジでしたが、エンジニアになるときに掲げたこと、昨年はこんな風なことやりたいと掲げたこともあってビジネス上の文脈以上の意味を持たせていました。

リリース後に…があり、力不足は隠せなかったものの周囲の方々にだいぶ助けてもらって文字通りひと段落というところです。

6月の記事には目指す姿としてこんなことを書いていました。

  1. 今目の前にある、まさに必要とされることを何でもこなせる
  2. 今の体制では手薄になってしまう、けれどもみんな必要と思っていること部分の仕組みを一から(とは言わなくても「自分がやったった」って言えるくらいの貢献度で)作りたい
  3. 特定の分野と、逆に誰もやってないけど誰がやるといいやろう?みたいなときにアイツや!って声かけてもらえるようになりたい

それぞれ振り返ると、

  1. 社内に知見が少ない分野(聞いたら分かったこともあるかもですが、結局調べないとどうにもならないみたいなことが多かった期がする)でしたが、最低限動かすのに必要はことは調べ切りました
  2. 他のプロジェクト参考にしたものの、意識的に時間とらないと入れられない仕組みをいれました
  3. 8月か9月くらいの面談?での「この分野はニャンちゅう(※社内での呼称)が育てたって言える分野として育ててくれ!」という言葉と共にアサインしてもらったプロジェクト

という感じです。

単にコードを書くだけでなく、ほんの少しだけエンジニアリングに近づいた気がしました。

ただ、他のプロジェクトと同じように運用しようとするにはまだ足りていない部分が多いです。悔しいです。次の四半期でまたよい報告ができるようにがんばります。

朝会

4月頃?からみんなの前に立って担当し始めた全体朝会。忘年会にて特別賞枠で表彰してもらいました。

オフィス移転前には100人前後の前で話す感じで気分はさながらライブ。日付言うときにはずっと手震えてたし(日付以外はそうでもない)、未だにそうだし、きっとこんな時間無駄って思う人いっぱいいるし、それ言う?言っちゃう?みたいなことも言われたし…

駄菓子菓子1人あたりの時間×人数分自分が社員を拘束するのはそれだけの責任が生じて当然。体を張って(?)滑ることを恐れず(いや恐い)、声も多少集めつつよいと思ったことはとりあえず試してみる日々でした。

効率化できることがあったり、もう一歩踏み込むべきところがあったり、朝会司会を仰せつかった頃とは大きく異なる規模に見合った朝会を設計する(やめる、も一選択肢として考えるべき)ことがあったり、これはこれで大切な仕事だと思うので人の力も借りつつ続けていきたいです。

情報発信

チキって書けなかったQiita記事。freee Engineers Advent Calendar 2015をきっかけにとうとう年末2本書きました。

ここで紹介されているGrowing Rails Applications in Practiceという海外本の全訳もGW前にやった気がします。

自分くらいのレベルだと、こういうの書いてる暇あればコード書けって思われそうな気がしてついつい控えてしまいますが、特にC#とかほんとMSDN読んでもあてにならないことも多く、こういう善意で発信された情報に支えられたと思っているので、今度は自分も貢献したいと思う気持ちは強いです。

エンジニアやってていいなーと思うのは、大して価値があると思えない知識の有無で無駄に削られたりしないことです。属人的になってしまう部分やさすがに公にできない情報ももちろんあります。それでも、根本はオープンな情報の元でコミュニテイが存在し、オンライン/オフライン問わず門戸が開かれているという世界はほんとに好きです。好きです。好きです。

総括

というわけで、

職業としてエンジニアを選んでほんとによかった

会社楽しい部活も全力でやった

会社組織の一員として解決すべき問題はあるのでそっちもがんばった

最後までやりきれなかったことも…………

そしてこの会社でエンジニアとして今も変わらず(よい方向にはもっと変われ)働き続けていられるのが昨年一番の成果です。

対外的な部分で判断してなんぼやろ、と思うのですが去年の目標はひとまずそこなのでよしとしましょう次元低くてさーせん。

one more thing

2015年振り返るという文脈でどう考えても欠かせないのがルームシェア。大学入学と共に東京に引っ越し一人暮らしを始めましたが、縁あって1月半ばから3人で暮らしています。

2014年からプログラミングを教えてもらっている師匠と、一緒に教えてもらってた人です。

いろいろ思うところはあるものの、まとめると意外にもこんな感じで変わりはありません。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を読んで

7月の頭に書いた読書感想文でですが、人が大切だと思う感ってこんな風なんか…と今更ながら気付かされました。

全員プログラムを書いたり、エンジニアリングをしたりする人なのでそっちの話をするのが筋かもですが、より強く思うのはこっちです。

そういう感じの話も別の機会にできたら嬉しいです。

 

2016年

1年スパンで目指したいことを。

エンジニアとして

「エンジニアとして具体的に直近こうしたい」は11月〜12月で書いた通り10月からのプロジェクト、より体制として確立させることです。

その他は、

「ニャンちゅう圧倒的にこれできないからこのプロジェクトはなしかなぁ」をなくす!!!

です。

そういうと語弊しかないので言い直すと、フロントもちゃんと書きたいということです。

サーバサイド満足に書けないし、設計もできない、言語の周辺も知識/経験すべてが不足しているのはわかっているけど今年はそこなんとかしたい。

フロントに限らず、QAテスト的な文脈やいろんなプラットフォームで使えるクライアントアプリという文脈でJavaScriptと真剣に向き合いたい。

あと、クライアントアプリ書いたよしみでandroid触りたい。

API整備できる人になりたい。

他の細かいところはこの記事に書いたのとあんまり変わってません。

転職して10ヶ月、内定もらって1年が経ちました。この1年で何が身についたんでしょう?

ただ、1年大枠としては

  • JavaScriptと真剣に向き合う
  • android触る
  • API!

というのをやっていきたいです。バックエンドとフロントエンドちゃんとつなぎたい…

このやり方即戦力にはなれなさそう…と思いつつ、今そういうプロジェクトに携われたら勢いでどうにかなるという思い込みも込みでこの順番でやり直してます。

JavaScriptの学習本をレベル分け!入門、中級、上級全6冊

過剰な苦手意識とこれまで学んだことを活かして概念に馴染むところから。

最新動向は社内の圧倒的革命家たちの記事とコード読みながらいつの間にかキャッチアップします。

音楽

昨日振り返り、思い描いていました。こんな感じ。

ギターを弾く、ピアノを弾く、ミスチルを歌う、今年1年の音楽を振り返る

元気ハツラツ90年代をたくさん歌うこと

久石譲さんの曲をピアノで1曲ちゃんと弾けるようになること

心の底から歌い、届けること

以上!

人間として

人としてですね。大学のときから1年に1つテーマ的なものがあったんですが、昨年は定めず?定められず?でした。

今年のテーマは「許す」です。

昨年は楽しいことがとことん楽しい1年だっただけに、イラッとすることはほんとにイラッとしてた気がします。今でも思い出すだけでいろいろとイラッとします。体調まで崩すのほんと誰得。

とはいえ、イラッとしたところで結局状況は何一つ変わらなかったし、その環境から別の環境に移動するのに腐心するくらいならもっとエンジニアリングや価値の創出に集中したいので、受け入れも対峙もせず、ただ「許す」です。

きっとその状況の中で自分だけこんな思いして飲み込まねばらないのか…とか考えると思います。いや、きっとなんてことはなく絶対思います。

駄菓子菓子、この記事を読んで吹っ切れました。

【岩田 聡氏 追悼企画】岩田さんは最後の最後まで“問題解決”に取り組んだエンジニアだった。「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」特別編 -

岩田さん、エンジニアとしてすごいのは別に誰が見てもそうでしょうという感じなのですが、とことん問題にフォーカスする姿勢、記事の最後のページに出てくる

「志向性が違えば衝突するのは当たり前です。それをわざわざぶつけさせるやり方を取るのが悪い」みたいに発想して,一つ一つ問題を解決していくんですよ。

というのに痺れました。社内にもその辺含めてすごい尊敬する人がいます。直近プロジェクトが無事乗り切れたのもその人に認められたいみたいな感情があったことは否定できません。

というわけで、外面としては「問題にもっとフォーカスして解決できる人になる!」ということにしておきつつ、その前提として「許す」ことができる人になりたいです。人間への闘争。

 

最後に。仕事はもちろんですが、プライベートでも本気出して幸せな感じの1年にします。

今年もよろしくお願いします!

6月7日(日)

27歳になりました。毎年、年末年初と誕生日には振り返り、先のことをなんとなく考えるので則ります。

エンジニア編

この1年間

26歳なりたての記事、とにかくワクワクしていて楽しそう。

初めてスクー登壇(ってほどのことはしてない)した日でもあります。

26歳で見えたこと、見えないこと(前編)

26歳で見えたこと、見えないこと(後編)

まだブログ書くの楽しいー!って言いつつ、初めてのサービス開発にひーひー言いつつも、何もかも自分たちで考えて、自分たちで作り上げることにただただ没頭していました。

目標に掲げてた、3つサービス作ってダルマに目を入れるというのもやりきったっぽいです。

そこから1年経った今、職業プログラマーとして目下修行中です。

自分が没頭できるのは何か考えた結果、それはプログラミングだというところに落ち着いて、それが趣味にとどまらず職業になりました。

SIer企画営業をやめ、クラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働きます

なんて幸せなことなんだろうとつくづく思います。

エンジニアとして目指すもの

個人の趣味としてやるにはマジ楽しい!ヤバい!でいいのかもしれません。

駄菓子菓子、人と、チームの一員としてサービスを作るにはチーム開発もできないといけないし、自分が楽しい、だけでは当然済みません。

自分の外、対外的に価値がないとダメです。

その上でエンジニアとして何を目指すのか。

記事では、「技術寄りでサービスを考え、作り、変え、大きくしていくことができるエンジニア」って書いてますね。

・作れって言われたもの作れるのは当然として、どうあるべきかを考えて設計して実装に落とせる
・ダメな部分はユーザの反応(数値)を見た上で変えれる
・ビジネス的な数値を追いながら変えていける

とかを意識してのことだと思います。

目指したいですね。でも、それに必要な技術要素を列挙して、逆算して、身につくように取り組む案件や使う技術を調整する、というものでもない気がします。

今はただただエンジニアとして存在する理由がほしいです。

新しいチーム

6/8(月)から新しいチームの一員として働きます。

一時的なアサインになるかは状況によって変わるかもしれないけれど、そこでいい仕事したい。

そこで身につけた技術をその次(?)のチームで活かして、もっともっと意味あることがしたい。

言葉にすると本当によく耳にする言い回しになってしまうけれど、

・今目の前にある、まさに必要とされることを何でもこなせる
・今の体制では手薄になってしまう、けれどもみんな必要と思っていること部分の仕組みを一から(とは言わなくても「自分がやったった」って言えるくらいの貢献度で)作りたい
・特定の分野と、逆に誰もやってないけど誰がやるといいやろう?みたいなときにアイツや!って声かけてもらえるようになりたい

という姿を目指したい。

「自分はこういう分野をこう作りたい」は、上みたいな姿勢で取り組んだ末に特に力を発揮できる分野として見つかればいいし、足りないことを分析して課題としてまとめ、それを「技術」で解決していける人みたいなポジションも素敵。

技術的な視点(実装まで考えられてはじめて具体的に判断できるような視点)で組織を見て変えていくことができるみたいな人もいたら役立てるのでは。

目の前のことに没頭できる(没頭できることに取り組むことができる状況に身を置いた)からこそ、その先にどういう価値を生み出すべきかは引き続き考えて実践していこうと思います。

思い通りに進まなかったり、自分が触っている部分・技術はどれだけ局所的なのかだったり、周囲を見回したり、なんやねん自分って腹立たしい毎日やけど、エンジニアリングも会社もほんとに楽しいのでどないかなると思います。

27歳はCTOが起業した歳でもある。

音楽編

2年半ぶりのミスチルのアルバム、久々に観に行ったライブで、やっぱりミスチルはバンドでやりたい!という思いが強まっています。

REFLECTION、すさまじい完成度。

音楽面でもこの1年で大きな変化がありました。

ミスチルという呪縛の向こう側にある音楽

無理に高い声を張り上げるのをやめることで秦さんの歌を歌う。

そして、新しい歌い方でまたミスチルを…というところに差し掛かっています。

新しい歌い方だとどうしても弱々しくなってしまうので、それをなんとかしつつ、曲毎に調整していきます。

年末までに5曲(ミスチル)、さっと歌える引き語りのレパートリーに追加できていたら最高というところでしょうか。

ピアノ

たまたま歌・ギターを練習するブースにピアノがあったので数年ぶりに触ってみたらとても気持ちよかったので、寝る前とかにヘッドホンつけて触るようになりました。

年末には1曲引き語りでライブ出れたらと思います。

あと、久石譲の曲、1曲しっかり弾けたら最高ですね。

ルームシェアのこととか、たまには旅したいとか、改めて奈良の家族大事にしたいとか挙げればきりがありませんが、機会があればまた今度!

1月1日(木)

明けましたね!おめでとうございます。

2014年もオンライン・オフライン問わずお世話になりました。

さて、色々と書くべきと思うことはあるのですが、今回は転職の経緯について書こうと思います。

次にやること

クラウド会計ソフトのfreeeでソフトウェアエンジニアとして働きます。

freee_logo

・全自動クラウド会計ソフトfreee

・全自動のクラウド会計ソフトfreee(フリー)関連記事のアーカイブ
(がんばって主要記事集めました)

前職では企画営業をやっていましたが、自分が関わるプロダクト、価値、領域、組織、そして何よりも生き方について2013年後半〜2014年にかけて色々と思うことがあり思い切って挑戦することにしました。

これからいろいろ書きますが、事実として絶対こうだ!ということでもなく、自分にはこう見える、こう捉えた、こう思っている程度のものです。

その辺りを汲んでいただけたらありがたいです。

エンジニアとして働く

疑問

2013年末、色々と考えていました。

元々開発→コンサルというキャリアを歩む予定だったけれども、今自分は営業の仕事をしている。
「社会人2年目を迎えること」を今更ながら考えてみる(前編)

営業で学ぶべきこともある。提供できる価値も当然ある(なければならない)。自身の役割以上には調べ物をしたり、勉強会に出たりしている。

でも、オンオフの区切りも忘れるくらい没頭しているか?熱くなれているのか?(自分にとって)心底価値あるものと感じ、寝る間も惜しんで取り組めることなのか?

そう考えたときにYESと答えられる状況ではありませんでした。

かと言って、じゃあ俺はこれをやる!というものはありませんでした。

音楽も読書も旅も書くことも大好きです。しかし、それ自体に人生賭けるのもどうだろうと思ったので、その思いは大事にしつつも改めて「探す」ことにしました。

自分探し

敢えて「自分探し」なんて言葉を使いますが、そのラベルづけがディスられようと蔑まれようと、実態は「いまだによくわからない自分が何者なのか、何をやったら善く生きることができるのかを考え抜く」という行為です。

就職活動よろしく、自己分析的なことしたり、過去の選択を振り返ったり、人と会って自分が何してるときが嬉しいそうか聞いたり散々考えました。

・何度も問うて出した答えを絶対に忘れない

・これまでのこと、これからのこと (前編)

そのとき明確な答えは出ませんでしたが、

・入社前の4回プログラミング教室と没頭感
0からのプログラミング講座
・GREE IDEA JAM 2011(プロトタイプありのビジコン)で、自分で考えてもの作ってビジネスする人に対して抱いた強い憧憬

を頼りに、2013年12月末、Tech Garden Schoolに入学しました。

とりあえずいろいろやってみる

Tech Garden Schoolでは、プログラミングをはじめとし、デザイン、WordPress、リーンスタートアップ等色々と勉強しました。

・DoorLogの現状と今後の方針
・26歳で見えたこと、見えないこと(前編)
・26歳で見えたこと、見えないこと(後編)

けど、プログラミングは楽しいし、文章を書くのも楽しい。あれやこれや楽しい!

たまに大変なことはありつつ、Tech Garden Schoolやプログラミングコミュニティでの新たな出会いもあってほんとに毎日楽しかったです。

強みであり弱さでもあること

昔からあれやこれややることが楽しかったり、あれやこれややってる自分キャピーみたいなところがあります。

まさにこのときもそんな状態。

楽しいながらも、焦りは募ります。

自分はあれこれやることに没頭したいのではない!

予定は自動的に埋って身動きは取りづらくなり、何かをやっている気にはあるけれども1つ1つは深まらない。

もっともっと深い世界が見てみたい。

結局公私分断していて、それは自分の求めているものではない。

決断

「1年以内にエンジニアになります。プライベートでサービスを開発するのではなく、エンジニアとして、働きます。」

そう話したのは2014年7月のことです。

<顧客開発×アジャイル> サービスローンチ鎌倉集中特訓に参加して学んだ3つのこと

数ある可能性の中から、

「技術寄りでサービスを考え、作り、変え、大きくしていくことができるエンジニア」

がとにかくかっこいい!!と考えたことから、エンジニアとしてのキャリアを歩んでいくことに決めました。

上記記事内の助三というサービスや、他のプロジェクトでの開発を進めて力をつけつつ。

ただ、この段階では具体的にどこでどのようにエンジニアをするかはまだまだ詰まっていません。

エンジニアとして前職で働けないか

前職もSIerということで、当時は企画営業をやっていたにしても、エンジニアとして働く道はありました。

それに、社外に出るよりはとりやすい選択肢でもあります。

しかし、

・スタートアップ界隈・開発関連の勉強会に出たときに感じた雰囲気
・業態としてのエンドユーザとの距離
・クライアント - エンドユーザ
|
・SIer - 協力会社
・ユーザにとっての価値のために、新しいことに挑戦する姿勢
・エンジニアとして働き始めることのできるタイミング
・組織の規模

等々を考え、社外も含め検討することにしました。

エンジニアとしてどこで働くか

いざ探してみるにしても、素敵な企業はいっぱいあるはず。

この段階(8月〜9月)で意識していたのは、

・(ある程度)エンジニアドリブンの組織であること
・うわwww なんか面白そうwwwとワクワクできること
・新しいプラットフォームを作れること、既存のレガシーなプラットフォームをひっくり返せること
・「挑戦する人を自分の技術で支える」という予てからの思いをエンジニアという一プレイヤーとして実現できること

ということです。

ここからはすぐ選考・オフィス訪問という流れでしたが、以下の3つのイベント・サービスの影響を強く受けました。

大企業を飛び出すということ

・挑戦するエンジニアを応援する! 〜大企業を飛び出したエンジニアの実体験トークイベント〜
(2014年9月6日)

タイトルの通りです。前職OBで大きな挑戦をした方、エンタープライズ向けの大手企業からスタートアップに挑戦した方と直接するお話する貴重な機会でした。

イベントの後もお話を伺ったり、社外の活動にお邪魔させていただいたりしました。

前職での可能性はやっぱりあるのでは…と悩んでいた時期に、吹っ切れるきっかけをいただきました。

スタートアップの祭典

・IVS 2014 Summer Workshop
(2014年6月27日、28日)

イケてるスタートアップのえらい人々が集まっていろいろと講演してくださる場

と説明すると実態とは異なるので、気になる方は下記を参照してください。

IVS

Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS)は主にインターネット業界のトップレベルの経営者が一同に会し、業界展望や経営に関して本気で議論する場である。
IVSは経営者・経営幹部を対象とした年2回の招待制オフサイト・カンファレンス、新サービスの発表の場「Launch Pad」、未来の日本を支える学生に対してトップレベルの起業家の生の声を届ける「ワークショップ」などを開催することでベンチャー企業の生態系・コミュニティ作りに注力しています。

どちらも面白そうな企業(組織、経営者)ばかりで、この中から次の職場が決まればどれだけ幸せだろうかと思いました。

やや無謀ではないか、やはり自分はミーハーではないかと思いつつ。

転職の新しいカタチ

・リアルウォンテッドリー
(2014年9月22日)

IVS登壇企業の1つ、Wantedlyに企業情報を掲載している企業がリアルの場でブースを出し、話を聞きに回れるというイベント。

いろんな企業をだーーーーっと見て回る中で、プラットフォームの中でも具体的に何を作りたいのかがだいぶ見えてきました。

・経営者を支える系
・働き方を変える系
・教育系
・クラウドソーシング系

まだまだ広いですが、プラットフォーム、ってネット系企業であれば大体該当しちゃいそうな中でだいぶ絞れた感があります。

Wantedlyでの転職活動

リアルウォンテッドリー後、どうせならエージェントを挟まず、ウォンテッドリー経由でオフィスに話を聞きに行った方が面白そう!ということでWantedlyのプロフィールを充実させました。

・Wantedlyプロフィール

10月からは実際にWantedly経由でオフィスに遊びに来てみなよ!とお声がけいただいた企業や、「話を聞きに行きたい!」ボタンを押した企業に対して訪問。

10月末に内定をいただき、転職活動が終わりました。

freeeとの出会い

この流れの中でクラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働くことになりました(条件付)。

前述IVSの打ち上げイベントでたまたま関係者とお話したり、オフィス訪問でたくさんの方にじっくりお話を伺い、じっくりお話を聞いていただいたのが印象的でした。

全自動のクラウド会計ソフト「freee」を担うフルスタックエンジニア募集

ここにある通り、

freee 株式会社は、スモールビジネスに関わる人がより創造的でオモシロイ活動にフォーカスできる社会を実現するため、全自動のクラウド会計ソフトおよびクラウド給与計算ソフト「freee (フリー)」を開発。このプロダクトをスモールビジネスを元気にするプラットフォームに昇華させていきます。

というのはまさに自分も挑戦したいと思っている分野です。最高です。

ビジョンはもちろんのこと、文化、組織、プロダクト、ユーザとの向き合い方等他の観点から見ても最高です。

この記事(オンとオフを分けなくてもいいんじゃない?)と、IVSで聞いた講演の特に印象的だった一節。

20代のたった3000日を、どう過ごすか? 一流起業家らが振り返る、ドM的修行エピソード
(IVSの講演書き起こし)

当時僕がどういうふうに働いていたかっていうと、日曜日の夕方くらいに会社に来てですね、土曜日の昼に帰ると。ずっとその間泊まり込みというか、そんなに寝てもないんですけども、ずっと会社の中で過ごす。それしてても、まったく飽きないくらい、のめり込んじゃったんですよね。

自分の通っていた大学の先輩が既に大学時代にこういう経験していて、こういう価値観を持ってらっしゃって、というのは最後の一押しでした。

僕自身、エンジニアとしてのバックグラウンド・実務経験がないにもかかわらず、気合なりやる気なり、今後の可能性を買っていただけたことはただただ幸運です。

これから

月並みに、まだスタートラインに立ったばかりなのでキャピキャピとか書きたいところですが、実際スタートラインにすら立っていません。

大人の事情というやつです。

11月からは修行修行の日々を過ごしています。たくさん本とネット上の情報を参照しつつ、一刻も早くスタートラインに立ち、一人前のエンジニアになるべく引きこもっています。

いつの間にか12月も終わり、新年を迎えてしまいました。

昨年の年越しはHTMLとCSSの本をひらすら写経をして過ごし、まさか1年後にエンジニアへの第一歩を踏み出そうとしているとは思いもしませんでした。

ただ、こうして改めて振り返ってみると、たくさんの人に助けていただきながら、進むべくして進んでいる感があります。

本当に本当にありがとうございました。

当面はエンジニアとしての成長を最優先しつつ、まともに生活することが軸になるでしょう。

ただ、僕が通ってきた道で役に立てることがあれば何かできたらなぁと思っています。

1月からはシェアハウスに住むので(別途何か書く予定です)気軽に遊びにきてください!

そういうわけでこれからも公私共々よろしくお願いします。

おまけ

僕の成長に投資してくださる方は、こちら!笑

アマゾンのウィッシュリストです僕に届きます〜キャピ

エンジニアとして生きる 〜基礎編(3ヶ月でマスター)/発展編(半年でマスター)〜については、買ったり、貸して頂いたり、保護して頂いたりでなんとかなりそうです。

ありがとうございました。

エンジニアとして生きる 〜エンジニアの休日編〜

音楽をやって、ライブに出て、無性に文章が書きたくなりました。

ブログを書く、アクセスの多い記事を書く、SEOみたいなものを意識する、結論。伝えたいことありきのビジネスライクな表現形式をなぞる、それとは何か違う、自分の胸の内からわき起こる何かをそのまま文字として形にしていく、そんな文章が書きたくなりました。

だから小見出しとか、伝わる構成とか読み切れる長さとかは無視します。

ただ、最初に1つだけ言いたいのは、「ミスチルという呪縛」というのはMr.Childrenの音楽性云々の話ではなく、自分とミスチルの音楽の関係性を捉え直すことで見えてきた素敵なことがあったというお話です。

今でもミスチル(のイノセントワールド)は僕がギターやバンドを始めた原点で、とても大切な存在です。

自分が音楽をやるということ。これはある種生きることに対する表現、自分が生きていることに対する表現です。

僕は人生の伴侶として、旅、音楽、読書を掲げています。

(ただ、これは今後少しバランスを変え、今までとは異なる形になりそうです。)

そもそも、旅!楽しい!!生きる楽しみや!!!って思い始めたのは、大学の卒業旅行で、trippieceを使ってペルー・ボリビアに旅行したとき。

trippieceで行くペルー・ボリビア11日間の旅 ~6日目 ついに到着!ウユニ塩湖~

本だって、今こそ本棚にあふれるくらい本に囲まれているものの、大学4年生くらいまでは年に1、2冊読むか読まないか程度で、本とは完全無縁な生活を送っていたものです。

ただ、音楽は常にそばにありました。旅・音楽・読書の中でも異質です。

きっかけは全く覚えていませんが、3才からピアノを始め、センス的なものは無縁に発表会直前には狂ったように練習を重ねて何十人?百人以上?の前でクリスマスに本番を迎える。

中学受験のため、ピアノからは離れるものの、中学でははじめてカラオケに行き、中3でMr.Childrenのイノセントワールドに衝撃を受け、高1にはアコギを始める。文化祭ではバンドも組んで歌う。

大学でもずっとバンドサークルでギターを弾き、歌う。

社会人になっても会社でバンドサークルに入り、その傍ら歌とギターを習い始める。

そして今では、バンドサークルには全然参加できていないものの、歌とギターを習い、そのスクールでのライブでは毎回1〜2曲演奏しています。

音楽を続けると言っても、音楽との距離感や位置づけはそのときそのときによってまったく異なります。

ピアノをやっていた頃はよく覚えていません。とにかく発表会で弾くことへの執着というか、単に多くの人から注目される、スポットライトを浴びて、ただ自分1人に視線が集まる異様な空間への中毒みたいなものでしょう。

今よりは幼い頃なので、もっと意味的なものの外にある感覚的なものです。

中・高・大の音楽はシンプルにミスチルへの憧れだったように思います。

イノセントワールドを聞いて受けた衝撃を…衝撃に対してどうしたらいいかわからず、ただひたすら追いかけていたように思います。

その曲が好きであることと、それを歌っている人に対して憧憬の念を抱くことと、それを自分がやることはきっと重なる部分もそうでない部分もあると思いますが、やっぱりよくわかりません。

ただ、その憧れを自分が(自分たちが)やるのは他のバンドの曲を演奏することとは違くて、やっぱり楽しかったなぁと思います。

でも、憧れだけで、なるべくそれっぽく歌おうとすること、なんとなく感情をこめてそれっぽく歌おうとすること。

これには二段階の難しさがありました。

そもそも、高い声が出ないということ。

無理に真似をしようとしてもただただ醜く、聞いてくれてる人までしんどくなる。少なくとも録音を聞いた自分は。

そして仮になんとなく通る演奏があっても、それ以上にならないということ。

そんなこんなで、憧れで追い続けてきた音楽はコンプレックスとの対峙の歴史でした。

大学を出て働き始め、音楽、どうしようと思ったとき、まずは物にならなかったということと、当時喉も壊してしまっていたこと、旅や読書という他の楽しみに触れていたことからもういいか、なんて考えていました。

しかし、夏のAP bank fesでミスチル櫻井さん率いるBank Bandの演奏を聴いて、いても立ってもいられなくなり、やっぱりやろうと。

そして、どうせやるなら、自分のコンプレックスと根本から決別しようと思い立ち、スクールに通い始めました。

それでも!時間もお金も投資しても!!ミスチル歌えない!!!というのが最初の2年は変わらず。

が、3年目、2014年度には徐々に変化が。

2014年4月のライブ。

ギターソロ付き完全にオリジナルのなごり雪と、弾き語りアレンジのFunny Bunnyは自分で聞いても今までとは少し違う感じに聞こえます。

なごり雪は2回本番のライブでやったこともあるし、音域的にもそこまで辛くないし、伸び伸びと演奏できました。

Funny Bunnyも歌詞がそのとき考えていたことと重なる部分があって主体的に選びました。アレンジも共感できる歌詞が届きやすい形にしたことで演奏だけでなくその音楽・歌詞に乗った本当に自分が共感したものへの言及、少しは届いた感もありました。

ライブ後。それまではミスチルの歌を練習曲としていたのですが、本当の意味で「憧れ」の曲。秦基博さんの鱗という曲に挑戦してみることにしました。

素で歌うと100%サビが歌えない曲。1人でカラオケに行くときですら自分で歌う気にすらならない曲を敢えて選びました。

ちょっと単純ではありますが、この曲が歌えたら自分が今まで縛られてきたものほぼ全てから解放されるという淡い期待があったんです。

声の出し方が変わり(ミックスボイスという出し方に変えないとそもそも歌えない)、その歌い方で他の曲も歌い切ることで「ミスチルたれ」「ミスチルの通り歌えてなんぼ」という世界とは「違う」音楽に出会うことができる。

そして迎えた12月のライブ。

転職活動や諸々で中断せざるを得ない時期もありましたが、鱗1曲にこだわったこの半年。

たぶん今まで自分の演奏から出てきたものとは違う音楽になったような気がします。

自分で聞いていられる範囲だし、これまでの歌い方(技術)だと到底無理だったはずの曲を1曲通して人に届けた。そして既存の曲を素材として、「コピー」「音符の連続」ではない「音楽」に触れられた(気がする)。

その事実が自分にとって何より大切で、これからの自分の音楽を届ける第一歩です。

たったの1曲。5分足らずの1曲にこれまでの音楽との決別のこれからの音楽のすべてが詰まっていました。

自分の音源を何回聞いても聞いていられる、というのは今までほぼなかったです。

1曲をひらすら練習することが他の曲の改善になるとは限らないのはまた事実です。

でも、また違う形でミスチルの音楽に触れ、自分がミスチルをやることの意味が生まれるかもしれないと思うとわくわくします。

「ミスチルという呪縛」なんて言うとミスチルが悪者のように聞こえてしまいますが、そうでなくて、呪縛を作っていたのは自分の音楽に対する向き合い方で、これからはもっと1人の音楽をする人として向き合えそうということです。

これまでの柱としてきた旅、読書、音楽は再構成せざるをえません。

何となく距離感のあった仕事がなんだかんだ生活の大半を占める中での、別腹としての「人生の伴侶」。

それが、転職をきっかけとして、エンジニアとして生きることでオン・オフの境はなくなります。(予定)

読書はより技術書指向になって付き合い方は変わり、旅は…どうなるのでしょう。

それぞれの付き合い方は考えていますが、音楽は結局離れないものと感じました。

というのも、今回のライブと『ハッカーと画家』という本を読んでどうしようもなくモノが作りたくなったり、この文章が書きたくなったり、考え事をしたくなったりしたからです。

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目の前にあるものこそが正で、自分がそれに合わさなければならない。その通りにできないのは自分に非があるし、できるまで訓練してできるようにならねばならない。そのようになるにはどうすればいいか考え、正面から乗り越えるべき。

義務教育の中で自然とこびりついた思考様式は音楽にまで表出して、足枷となっていました。

月並みですが、それは完全にモノ作りをやっていく上でも陥ってはいけないことのように思います。

思いや価値を実現する手段としての技術は高いに越したことはない。

けれども、その技術に固執して得られる物は本当に価値あるものか、本当に実現したいことは何なのか。

そしてあるやり方に詰まったら他の技術を試すことは「悪くない」こと。

正面突破して身に付く技術も大事だし、初期は特に四面楚歌的にエラーに出会うかもしれないけれど決めつけないこと。

本で言うハッカー(自分が「(ソフトウェア)エンジニア」と呼んでいる人たち)と画家に加えて、音楽という活動に携わることで生まれる発想も本当に大事にしたいと思うんです。

エンジニアとしての活動にフルコミットして何もかも生み出せるに越したことはないかもしれません。

でも、自分がこの人生を歩んで来たからこそ生まれるものは価値の源泉。

音楽の道を行けば食っていけるという逃げ道ですらないからこそ続けていきます。