8月1日
転職してまるまる7ヶ月。8月1日付で正社員になりました。
民主党テレビCM女性の味方編「夢は正社員になること!」が女性をバカにしていると話題により
昨年この画像が話題になったときにはさすがにうっ…と思うところがありましたが、今日言いたいのはそういうことではない。
試用的な期間が終わるとか、契約社員から正社員になること自体とかそういう話でもなく、僕がこのステータス変更に持たせた意味がとても大事なので書かずにはいられないのです。
契約社員スタートとしての「転職」
2015年1月1日、クラウド会計ソフトのfreeeでエンジニアとして働きはじめました。
ただ、働き始めたと言っても制約つき。契約期間は1ヶ月。1ヶ月経った時点でその後の処遇を判断。
そんな条件でのオファーを受け取ったのは2014年10月末のこと。
正直迷いはありました。
・成果が出ないとさよならってこと…?
・自分がそういうステータスであることを自分は受け入れられるのか…?
・親にこれはさすがに言えない…
・いくら未経験って言ってもなんか安売り感があって嫌だ…
何でもやります!内定ハッピーハッピー!と口先では言いつつも、手放しでは喜べない。でもそう思ったのも実際は束の間で、これはある意味自分が目立つチャンス(つよがり込み)と思い、方手放しくらいで歓喜しました。
・成果が出ないとさよならってこと…?
→なんてスリリングなんや!それまでぬくぬくレールに乗ってきただけに、一歩踏み外せばアウト的なの乗り越えたときの自分、かっこいいうぇーい!
・自分がそういうステータスであることを自分は受け入れられるのか…?
→(主に親世代とか一般的な就活を通ってきたような層にっとての)ブランドや待遇(主に給与、もらえるにこしたことはないけどそれより得たいものに出会えた)より価値を置いたものは何だったのか。それはエンジニアとしてバリバリコード書いて、自分が支えたい人を自分もプレイヤーとして支えること。ステータス云々にこだわるのは人生の無駄。
・親にこれはさすがに言えない…
→言わない。
・いくら未経験って言ってもなんか安売り感があって嫌だ
→たいていプライドの向こうに自分の得たいものがあるのでプライドにこだわるのは人生の無駄。
そして何よりも。職業としてはじめてやるエンジニアという仕事。やるなら突き抜けたいけど、とても好きだけど、ぶっちゃけ伸びるかわからない。やってみないとわからない。
ならやってみよう。この程度のハードル越えられないなら何やってもどうせできひんねんから。いくらでもハードル設けてくれ!!
更に、
・IVS界隈のスタートアップで働けること
・最初はバイトでもいいと覚悟していたこと
・創業2年のスタートアップにも関わらず教育投資してくれること
等もあり、他社の選考は内定時点で完全に辞退しました。
色々な会社を見るのも新卒就活時とまた違った楽しみがあるものの、自分がフォーカスすべきはそこではない。
1ヶ月経過。待っていたものは…
入社以前にも課題に取り組み、悲壮な顔をした正月を過ごし、とうとう入社。
駄菓子菓子、入社3日目。あまりにもコードが書けず、このままでは…という面談。週末にも同様の趣旨を定例MTGで言い渡される。
趣味でコードを書くのと職業でやるのはそりゃ違うやろ。前進あるのみ!
とは思うものの、入社1ヶ月 + 1日目が来ない夢をたくさん見ました。
そして1ヶ月が経とうとした頃、面談。
お、とうとう正社員登用かと思いきや、
次の契約期間は6ヶ月。他のエンジニアと同じく戦力になれるくらいに。また契約期間末で判断というお話に。
もはやこういうとき、どんな顔すればいいのかわからない状態です。
定量的な基準ではなかったものの(なかったからこそ余計に情状酌量的な余地はあったはずなのに)、成長速度的なものからの「コイツはヨソへやってはいけない!」という強烈な焦燥感だったり、「不完全であるにせよ、短期間でこんな成果出すなんて…」みたいなインパクトだったりを感じさせることができなかったわけです。
少し余談。その数日前、2月からの体制図に自分の名前が無くて泣きそうになりました。
自分やっぱ甘いなぁと。
駄菓子菓子、ないのもそのはず。そのときから僕の名前はNyanchuと表記されるようになったのです。
苗字も名前も被ってしまう人たくさんいますゆえ…
異動
いくつかの調査だったり、リリースだったりを経て迎えた4月。
エンジニアの人何人かが僕を囲んでアドバイスをくれるという会が発足。
コードは少しずつ書けるようになってきたというフィードバックをもらってほっとしたのも束の間。それ以前の働き方そのもの指摘が入り、しかも内容が5年とか10年とかのスパンで負い目を感じていることでした。
当然改善。が、次のフィードバックの結果の詳細はさておき、まとめると別のチームで頑張ったらより結果を出せるのではというもの。結果的には1月末と似たような思いをすることになりました。
そこから2週間弱というもの、社内の色んな人を1人1人捕まえてランチに付き合ってもらい、いろいろと話を聞かせてもらったり聞いてもらったりで考えを整理しました。
その最中の社内イベントの幹事でけっこう酷だなぁと思うこともありました。
7月の社内合宿の企画なんかは、企画だけして実施の頃には最悪自分いないのでは…何やってるんだ自分は…みたいなことを思う時期もありました。
駄菓子菓子、社内イベント類の幹事だったり、5月頃?に拝命した全社的な朝会の司会だったりは非エンジニア要素ではあるものの、大事な要素だったように思います。これについてはまたいつか。
6月、そして8月
紆余曲折を経て前述とはまた別のチームでの開発が始まりました。
そういう系ではもう動じない気がしました。
それまでとはまた別の技術に四苦八苦しながらも少しずつキャッチアップし、6月下旬の面談では8月から正社員というお話が…
当初の要件の「他のエンジニアと同等の戦力」だなんて酔っ払っても絶対に言えないです。駄菓子菓子、技術の絶対値以外に認めてもらえる要素があるならそれは自覚的に大事にすべきだし、持ち味になるまで育てたい。
そして、これまた何度も見た契約期間1ヶ月 + 6ヶ月を越えられない夢を打ち砕けたのは未経験の僕にチャンスを与え、ありえないほどのコストを割き、レビューし、アドバイスし、育ててくださった社内外のみなさまのおかげ以外の何物でもないです。全力で感謝して、胸をはって8月からのエンジニア生活を送りたいです。
過度に自己肯定感を下げた風でいるのは支えてくださった方々に失礼。
でもやっぱり
成長足りてないというか、方向定まってないというか…ちょっと前まで1日、1週間が一瞬だったのに最近そうでもないのも気になる。
そもそもコードを書くこと自体楽しいし、会社は楽しいし好きだし(吊り橋効果経た感もある)、とりあえず何をやっても楽しい!箸が転げても面白い!みたいなところがあります。
けど、エンジニアにも色々タイプがあると思うし(技術的分野でなくて性格とか人との関わり方とか)、チームもいろいろあるし、技術・分担もいろいろあるし、価値を届ける先もいろいろあるし、当然何をやるにしても突き抜けたいしそうでないならやらない方がまし。
その中で日々焦点定まらずふわっとしているのは相当もやもやするし、何でも引き受けるにせよ自分にとっての意味づけはやるべきだし、入社半年時点で書いた記事の
結果を求める手段としての技術との距離感を測りかねています。
というのは根深い気がする。そしてその記事上で「やるべきこと」として書いてることは正しい気がして実践しているものの徹底できていない。
あと、これ読んだり、先人の方々の姿勢を見ていると「勉強する!」みたいなスタンスほんと間違ってるんやなと思う。
だからこそ社内外で来ているオファーやり遂げたい。
何はともあれ
できてないと思うことのが多いけど、できたこともある。
入社初日にダルマに込めた目標(ねがい)は1つ達成できたので静かに目を入れてやりたい。
次の目標が退屈そうな顔して待ってる。