スイスイ検証水曜日
プライベートも、20%ルールを導入しようと思います。題して「スイスイ検証水曜日」です。
OKRと人生
僕は3ヶ月の目標管理にOKRを利用しています。
これは、やりたいことや気になることが無限にある中で、直近3ヶ月で集中すべきことややらないことをはっきりさせるためです。
自分への成長圧から、「あれもやらないと」「これもやらないと」と人生が苦しくなり始めたためスタートしました。
割り切って目の前のことに集中でき、できた・できなかったを継続的に振り返ることができるので、今後も愛用します。
一方で、土日を全部割いても達成できるか微妙なラインのハードな目標を立てるため、なんのための人生かよくわからなくなります。これを受け、技術的な目標と、ゆるふわ系の目標を分けることにしました。
たとえば、2020年4〜6月のOKRはつぎのとおりです。
- Objective 1: プラットフォームのインフラを支える技術の基礎力向上
- Key Result 2: GCPの全体像を把握する
- Professional Cloud Architectを取得する
- 物理的に受けれない状況が続くなら「Google’s – Professional Cloud Architect Certification 2020」を受け終わったらOK
- Key Result 3: 『KnativeとIngress Gateway』の完成
- レビューコメントをもらっている内容を一通り反映する
- 今あるissueをすべて閉じる
- Objective 2: 生きてる実感を得て心をワクワクさせる
- Key Result 1: ゆったりとした時間を過ごすための自分なりのルールを作る
- Key Result 2: 趣味と闘争する
- 体脂肪率12.5%
- 燻製料理を生産できるようにする(from ワクワクリスト
- オクトパストラベラーやってみる
- エクスカイザー観終わる
- Key Result 3: ワクワクリストを整理する
- 優先度
- 何をしたら実現できるか
- 費用
- 期間
Objective 1は仕事上必要な技術要素を念頭に置き、基礎力を鍛えるものです。Objective 2がゆるふわに人生を謳歌するためのものです。
今回の主眼はObjective 1です。
20%ルール
技術的な成長を目指し、必要な技術を不断に学び続ける。字面はかっこいいし、有意義だと思います。ただ、自分の今の取り組み方では息苦しいです。
「Kubernetesのリソースを管理するkptというツールが出たのか!ちょっと触ってみよう!…いや、時間ないしやめよう」
「Knative EventingのGCP用の実装、最近どうなんかな?きっと元気なんやろ勉強しよう」
「最近Go書いてないなぁ…まぁYAMLエンジニア養成期間やし、割り切ろう」
「CNDTのプロポーザル書くか!…日程的に無理そう」
やりたいことを絞るためのOKRが、自分に好奇心にフタをしているようで悲しくなってきます。何かに没頭するような感覚も、忘れつつあるような気がします。
そこで、20%ルールを採用することにしました。20%ルールは、『How Google Works』で紹介されているような、「業務時間の20%を好きなことに使ってよい」という制度です。実際今使われているかどうかは、関心事ではありません。
僕の場合は、水曜日の夜を気になった技術の検証に使うことにしました。つぎの四半期のテーマ探しにもつながりそうです。
OKRの立て方自体にも改善余地はありそうですが、とりあえず試してみることにします。
ちなみに、Objective 2の「Key Result 2: 趣味と闘争する」過程で、「土日は1時間ずつゲームやっていい」ルールが生まれました。
ゼルダをクリアするのに、1年近くかかる可能性があります。
感情の取り戻し方
今日は、マネージャーさんとの1on1でここまで書いたような話をしました。すると、『1分で話せ』などで有名な伊藤羊一さんの主張を紹介してもらいました。
中でも、彼の主張する「Lead the Self」という概念と取り組みが今の自分に必要そうでした。
まず、さまざまな物事に「すげー!やべー!」と言い続ける。好奇心をもつ。
そして自分もやってみて、言語化する。それが自分にとってどういう意味があるのか?を考える。気づきを得る。
この過程の繰り返しが好奇心を育み、スキルやマインドへの落とし込みを加速させるというものです。
これまでのように自分の好奇心にフタをし続けると、OKRで達成できることと失う機会のどちらが大きくなるかよくわからないなぁと感じました。
その落としどころとしての「スイスイ検証水曜日」です。
最初から無理しないのは大前提として、つぎの記事のような形でアウトプットできるとよさそうです。
継続的なアウトプットはなぜよいか? 著作も数多いエンジニアが語る、社外向け発表がチームまで成長させる話
アウトプットにはこだわりがあるものの、OKR1つ1つが重くなるにつれ数自体は以前よりかなり減ってきていました。
検証する内容も業務から離れなさそう(離れてもよいとは思う)なので、いい形にできればなぁと思います。
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