2月1日(土)
いやぁ2月。1月バタバタしてたらあっという間でしたね。
今月はローカルでしか動かないプロトタイプが外部に公開できて動くようにできたらいいなぁなんて、
おそらくそんなに勉強に避けない感じの手帳を見ないふりしながら。
さてさて、
EvernoteライクなWebサービス「まとまるくん(仮)」開発日記① エバーノートより使いやすいWebサービス作ったったwww
では、とりあえず曲がりなりにも動くWebサービスを作ったことを、
EvernoteライクなWebサービス「まとまるくん(仮)」開発日記② 開発の基にある思いでは、このサービスで実現したいことについて書きました。
では、このサービスで実現したいことについて書きました。
今回は、このサービスが現状どうなっているのか、そしてどうしていきたいのかについて書こうと思います。
●今のまとまるくん(仮)でできること
・概要
ニュース等のネット記事のタイトル、サマリ×3、URLを記録。
資料・記事作成、判断等のアウトプットを出すときに、記憶の中に断片的なフレーズから元の記事をたどりやすくするサービス。
・機能
・登録
記事タイトル、サマリ、URL(画面上はメディアのロゴ)
・検索
メディア名、その他で検索
・詳細表示
1つの記事のタイトル、サマリ1〜3、元記事リンクを表示
●これからのまとまるくん(仮)でやりたいこと
【追加したい】
・登録の確認
登録する内容を表示し、誤りがないか確認する
・投稿の削除
登録内容の選択、確認削除をできるようにする
・投稿の編集
選択した投稿を再表示、修正、登録できるようにする
・メディアの追加
検索や既存の投稿に存在しないメディア名、ロゴをユーザが追加できるようにする
・サマリ内容の検索
トップ画面でメディア名だけでなく、表示されていないサマリの内容も対象に検索できるようにする
・要約の自動化
数値、概要、関連サービス等、元記事を指定すると自動的に拾ってくるようにする
【改善したい】
・画像DBの分割
現状各投稿に画像を紐づけているので、メディア名から別のDBに格納しているファイルを
紐付けられるようにする
・画面構成
左に一覧表示機能
右上に検索機能
右下に登録機能
【検討したい】
・外部公開
・アウトプット(資料化、記事執筆、判断)に必要な情報等、情報整理内容のテンプレート化
(サマリ3つという構成の変更)
●できることを実現するために身につけないといけない技術
ぶっちゃけようわからんですね…
・登録確認・削除・変更
➡調べたらできそう
・メディア追加
➡メディア名を追加していくことはできても、ロゴは手動になってしまう…?
・サマリ内容の検索
➡DBを検索するときのCakePHPのルール
・要約の自動化
➡意味不明。最近では「SLICE NEWS」ってのを高専生が作っちゃった!とか記事になってましたが、
何するのか想像もつかないですね。
ニュースを自動で3行に要約する「SLICE NEWS」高専生が開発
・画像DBの分割
➡LAMP上のDB構成に付いて
・画面構成
➡CakePHPフォルダ内のCSS設置場所、PHP内のタグ分割
・外部公開
➡CakePHPそのままサーバにおくとLAMPでいじっていたDBはどうなる…?
・そもそもサマリ3つっていうまとめ方をやめる?
相談、勉強ですね。調べればできそうなこともあれば、躓くのが目に見えているものも。
●おまけ① 人によるキュレーションサイトが急加速している件について
IT奮闘記⑤ 〜先日公開された自家製Webサービス「まとまるくん(仮)」開発の基にある思い〜 では、このサービスで実現したいことについて書きました。でちょっと書いたんですが、情報の整理のあり方として下記のような変遷があるのではないかと思っています。
口コミ・評価を集めてランキングを作ろう
⬇
ランキングは所詮素人のなんとなくの積み重ね。
自動化したいよね。機械で分析して届けよう
⬇
機械も何か微妙だよね。
やっぱりその分野に詳しい人に教えてもらおう←今ここ
で、今ここの「詳しい人に教えてもらおう」のキュレーションサービス、サイトがここすうじつで立て続けにリリースされています。
Facebook、ネット時代の「新聞」を目指して「Paper」をリリース。新しいスタイルで「ストーリー」を提供
後者は記事の整理、見せ方がとてもスマートで内容をパッと見た感じでも面白そうなのばっかりです。
自分でメディアを作ってしまう!っていうのは素人にとっては簡単ではないですが、自分の書きたいテーマがいくつかあり、それをテーマ毎に分割はしつつも1つのメディアとして見せるのはやってみたいことではあります。
出たばかりで記事はまだそんなにないみたいですが、今後に注目ですね!
●おまけ② 『ITビジネスの原理』(2014年、尾原 和啓)が鬼のように面白い
この本、面白いです。
ネット上で構築されているマッチング・プラットフォーム系サービスの根底にある原理がたくさん書いてます。
おまけ①のキュレーション系サービスにおけるプラットフォームとしてのWebサイト、キュレーター、無数の読者がいかなる原理で繋がっているのかを考える上でもとてもとても参考になります。
孫泰三さん絶賛していました。
※完全に引用
「インターネット上のサービスってなんであんなに無料なんだろう?広告だけで本当に儲かっているの?」「Googleってなんであんなに巨大な会社に成長したの?」「LINEやPinterestが人気なのはなぜ?」 ― IT業界でない人々も一度は上記のような疑問をもったことがあるだろう。
さすがに現在では言われなくなったが、かつては「インターネット上のビジネスなんて虚業」、「まったく実態のないものを将来儲かるように見せかけて詐欺みたい」などとよく揶揄されたものだった。それがまちがいであることはもはや自明だが、上記のような質問を身近な人になぜ?と素朴に問われたとき、IT業界の諸君、「きちんと」答えられるだろうか?
盟友Kazuhiro Obaraさんがそのような問いに見事に真正面から答える書籍を執筆された。それがこの「ITビジネスの原理」だ。タイトルからしてものすごく直球。僕がこのような本を書いたとしてもこのタイトルをつける度胸はない。そこに彼の並ならぬ決意と自負を感じた。
読んでみると語り口はとてもわかりやすく、尾原さんが読者に直接語りかけるように書いてあるのだが、「収穫逓増」「純粋想起」「レイヤーアンバンドリング」「確率論的最適化」など、ハーバードビジネスレビューなどに掲載されるような経営学の最新論文の内容をも網羅しており、たいへん読み応えのあるものに仕上がっている。知ったかぶりをしないためにも、わかってないところを確認すべき教科書のような本だ(実はそういう本ってなかなかないんだぜ。調べて書くのがほんと大変だから誰も書きたがらないし、書ききるためには広範な知識と深い洞察、つまり相当な実力が必要だからね)。
個人的には特に、ソーシャル・ネットワークにおける「thin relationship management」についての解説には唸った。ソーシャル・ネットワークの良さってどこにあるのか、もやっとして捉えどころがないなあといつも思っていたので、その解説には目からウロコであった。
しかし!この本は単なるITビジネスの原理の解説にとどまらない驚くべき展開が後半にあった。それを著者は「ハイコンテクストなインターネット」というキーワードで語るのだが、白眉は最終章の下記の一節にある。
「日本が、アジアが、アフリカが、ヨーロッパが、あらゆる国と民族が持つ独自性、多様性を認め、かつ尊重した上で、言語に縛られることなく、言語を超えたところで繋がる関係。その関係を構築する力がインターネットにはある。そして私たちが目指すもの、次世代のインターネットは、まさにこの言葉が示すところにある、と私は考えています。」
結論だけを書かれてもなんのこっちゃと思うだろうが、巻頭からずっと読んでいくうちに、映画監督の是枝裕和氏の感動的なスピーチ(こちらもすばらしい!)の後に続くこの一節が、澄みきった山頂で鳴り響く鐘のように玲瓏(れいろう)に僕の心に響いたのであった。
ものすごく勉強になる上に、すがすがしい読後感を感じられる一冊。
年初からとても良い本を読ませていただきました。
尾原さん、ありがとうございます。
自分が知りたいという思いを強く持っている状態でも、そうでなくても、「すごい」人が言うことの説得力すごい。
無数の人によるランキング付け方でも、レコメンデーションエンジンの精度でもなく、キュレーターの信用力をいかに担保するかっていう話になっていくかもしれないですね。