7月7日(月)
今日はこんなタイトルのお話を聞きに行って来ました。
【StartupWeekendTokyo x DevLOVE】イケてるスタートアップの開発現場の話が聞きたい!
スピーカーは下記の方々です。
①KAIZEN platform Inc. 技術顧問 伊藤 直也氏
ニフティ、はてな取締役CTO、グリー統括部長を経てフリーランスとして活動。ブログやソーシャルブックマークなど10年間、ソーシャルメディアの開発と運営に携わる。著書に『入門Chef Solo』(達人出版会)『サーバ/インフラを支える技術』『大規模サービス技術入門』 (技術評論社) など多数。2013年9月よりKAIZEN Platfrom Inc. 技術顧問。
②SmartNews代表取締役 浜本 階生氏
2005年東京工業大学工学部情報工学科卒業。ソフトウェアエンジニア。2007年に『EatSpot』で価格.com WEBサービスコンテスト最優秀賞、2009年に『Blogopolis』でYahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード 一般の部 グランプリなど受賞多数。共訳書に『実用Git』(オライリー・ジャパン)など。Webに氾濫する情報の整理、可視化に興味を持つ。
③nanapi CTO 和田 修一氏
株式会社nanapi 取締役CTO。経済学部を卒業後、2005年楽天株式会社に新卒で入社。サーバやストレージなどのインフラ周りの設計・運用などを担当。2009年に株式会社nanapiの取締役CTOに就任し、主にnanapiの開発に携わる。技術面の得意分野はいろいろなミドルウェアを活用したシステム設計など。現在は、技術分野だけでなく取締役として経営・マネージメントなどを担当。
(http://swtokyo.doorkeeper.jp/events/12769)
とても勢いのあるスタートアップの技術系の方々のお話ということでめちゃくちゃ楽しみにしていました。
まずはお三方の講演ということで、発表資料を。
①KAIZEN platform Inc. 技術顧問 伊藤直也さん
Kaizen platform Incのマネジメントのお話。
あらゆるツール(情報共有のツールからInfrastructure as Code、リモートワーク)の活用というハード的側面と情報共有、コミュニケーションといったソフト側面。
印象に残ったのは2つで、
マネジメントとは管理ではなく支援。コントロールするのではなく力を発揮できるように支援する。
というあり方。
もう1つは、ご自身の↓のツイートも引用しながらのマネジメントについて。
優秀な人間を集めればマネジメントは必要ないと言う人もいるけど、自分はそれには賛同できなくて、優秀な人を集めるということ自体もマネジメントだし、彼ら彼女らが力を発揮するための組織構造というのは、通常組織のそれとは違えど確実に存在して、その運営と維持はマネジメントそのものだと思ってる
— Naoya Ito (@naoya_ito) 2014, 7月 1
フラットで一見ノーマネジメントであっても、その組織なりのマネジメントは必要ということ。
かっこ良過ぎです。
恥ずかしながら技術的なお話の細部まではわかってないんですが、上に立つのがこういう方なら技術を大事にでき、安心して(≠甘えて)開発できるのかなぁと思いました。
②SmartNews代表取締役 浜本階生さん
・「SmartNewsらしい」開発とは何か
・なぜ、それを大事にしたいのか
・それを守るために何をしているのか
というお話。
タイトルがSmartNewsに「おける」開発の考え方というところに、感じるものがありましたが、具体的にどういう部分がそれにあたるのかはスライドを見てみてください。
経済合理性に基づいて意思決定していけば、誰でも同じものに辿り着く。常識を少し外れたところに真の優位性が生まれ得る。
僕が何か生み出してるわけではないですが、この部分になるほど〜と思いました。
経済合理性の仕組みの上に人の嗜好が乗っかっているもの、平たく言えばキュレーションってうまくバランスとっているのかなぁと思います。
③nanapi CTO 和田 修一さん
和田さんのスライド追加しました!(2014年7月8日)
nanapi(ロケットスタート)創業からの開発体制の変遷にはじまり、技術を大切にする社内文化の醸成のお話へ。
ちょっと前にこの記事を読んで素敵だな〜と思っていたのですが、やっぱり素敵でした笑
技術を軸とした文化をつくりたいーnanapi CTO和田氏の“プログラミング教育”とは?
具体的には
・メンバーへの意識付けとして自社で使っている技術をアウトプットする
・情報共有ツールは用途を限定せずとにかく使わせることが大事で、ツールが風土を築く。社内の風土にあったものが選定されるべき
・時代に合う技術を柔軟に身につけていくべき
というところです。
これは講演後のQ&Aの部分でのお話ですが、
ツールのに詳しい人は自分以外にもいる。自分がすべきことは、エンジニアに最短で導入できる道を準備してあげること。それは、必要以上のプレゼンをさせず、予算をつけてあげることだったり…
という趣旨のくだりが印象的でした。
規模によって体制や適したマネジメントはかわるかもしれませんが、そもそもその組織の上に龍人がどういう考えを持っているのか、どういう社内文化、風土を作りたいのかという部分はめちゃくちゃ大事そうです。
外からではほとんど見えないし、実際触れてみないとわかるところまではいかないかもですが、垣間みることができてよかったです。