技術書典応援祭に関わられたすべてのみなさんお疲れ様でした。
特に運営のみなさん、想定外の事態にも関わらず常にベストを考え、最後までやり遂げていただき頭が上がりません。本当にお疲れ様でした。
つぎの出展に備えて振り返りたいと思います。
出展した本の内容についてはこちらにまとめています。
技術書典 応援祭で新刊『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』を含む4冊を出展します #技術書典
『JavaScriptとSEO』はBoothでの販売を技術書典応援祭終了後に開始しました。
他はBoothでも引き続き販売しています!
- KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜(PDF、ePubセット) #技術書典
- Knativeソースコードリーディング入門 Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー(PDF、ePubセット版)
- Knativeの歩き方 KubernetesからServerlessを訪ねて 第2版(PDF、ePubセット版)
- Goで学ぶAWS Lambda 第2版(PDF、ePubセット版)
手にとってくださった方はこちらのページで変更内容をお知らせしていくのでぜひ見てみてください。
『KnativeとIngress Gateway』
『KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典
『Knativeソースコードリーディング入門』
『Knativeソースコードリーディング入門 〜Knativeで学ぶKubernetesのカスタムリソースとカスタムコントローラー〜』の正誤表と増補改訂情報 #技術書典
『Knativeの歩き方』
『Goで学ぶAWS Lambda』
振り返り
Good
テーマ設定
今回のテーマはKnativeにおいてIstioに代替可能なGatewayのコンポーネントを比較するというものでした。
このテーマの根本にあったのは、昨年同僚から受けた「KnativeはIstioのVirtualServiceを使わずにどうやってトラフィック制御するのか」という問いに答えることです。当時は答えられませんでした。
前回の技術書典の振り返りでもつぎのように書いていました。
そもそもIstio(をはじめゲートウェイコンポーネントとして依存するもの)やKubernetes自体の知見なしに存在するプラットフォームではないのでその観点から自分の知識・経験は強化して臨む必要もあります。
締切がある中、1回の執筆で調査、理解できることには限りがあります。しかし、そこで新たに生じた課題や疑問を放っておかずに継続して向き合い続けられたのはよかったなぁと感じました。
回を追うごとに想定読者が減っていっている(Knative概論 -超えられない壁-> Knativeソースコードリーディング -> KnativeのIngress Gateway)気がしますが、より夏休みの自由研究感が増していってて愛情は深まっています。
Istioのキャッチアップ
最近、マイクロサービスを開発・運用するチームからマイクロサービスのプラットフォームを開発・運用するチームに移り、2月頃からIstio周りの仕事をしていました。
今回のテーマはIstioに代替可能なコンポーネントの比較ですが、そもそもIstioを学んだことがありませんでした。さらに、3月にはマイクロサービス開発者向けにIstioのワークショップを実施する必要があったので、一定の水準で高速キャッチアップする必要がありました。
この本ではそもそもKnativeがどうIstioを利用するのか、なぜKubernetesのServiceやIngressではダメなのかから考える必要があったため、Istioのキャッチアップは必須でした。執筆過程で本業にダイレクトに関係ある部分に取り組めたのは精神衛生上もよかったです。
また、チームの20%ルールのテーマにこの本の執筆を掲げ、調査内容をチームのGitHub issueに英語でまとめることにも取り組みました。
技術書典8の応募するにあたって、中身何も知らんけど理解できるようになりたい観点でまとめてたやつ、だいぶ目星ついてきたので書けそう!(0字なう)仕事直接関係する内容は書いてないけどなんとなく社のIssueで管理してるので調査内容はIssueのコメントに項目毎に英語でがんばるなど pic.twitter.com/NahSjWOqim
— 🐸😺Knative Gateway本@技術書典応援祭 (@toshi0607) February 8, 2020
世には出ないものの、途中経過をアウトプットしながら進められるのもまた精神衛生上良いです。
経験上アウトプットよりもインプットに数倍時間がかかります。いざ書き始める頃には調査した内容を忘れることも多々あったので、このやり方は進捗にとってもプラスでした。
いいまとまりで発信しつつ、最終的に体裁を整え本にするくらいが理想かなぁとは思っています。
キャッチアップには特につぎの本や講座が効果的でした。
Manning社のアーリーアクセスプログラムは、本の更新が通知されるので好きです。出版はこういう形式が理想だなぁと思っています。
本も好きなときに読めていいのですが、動画はプロダクト操作のデモががっつり見られて理解が定着しやすく感じます。特にIstioの場合はKialiなどの可視化ツールとセットで解説されるのでより効果的でした。
執筆仲間
今回とうとう妻が『JavaScriptとSEO』で執筆デビューしました!
これまで、僕の書く本の原稿以外すべて(表紙絵、サークルカット、校閲、入稿、ダウンロードカードなど)を支えてもらっていたのですが、共に〆切に追われる仲間になりました。
締切直前はやや怖かったですが、とにかく嬉しいです!!
Challenge
時間
もし開催スタートが元のままであれば間に合っていませんでした。毎度精神が厳しいです。
何にチャレンジすれば緩和されるのかはよくわからないので、感想として書き残しておくことにします。
フォーマット
毎回TechBoosterさんのReVIEW-Templateを使わせていただいていて助かっています。
けど今度はカウプランさんのRe:VIEW Starterを試そうと思っています。
ReVIEW-Templateに不満があったわけではなく、妻が試していていい感じの見栄えになっていたためです。
コードをいい感じに折り返してくれてる雰囲気なのもポイントです。
妻の作品のサポート
今回はしっかりレビューする時間をとれませんでした。
妻はフロントエンドエンジニアということで、テーマもフロントエンド関連です。僕は普段馴染みがありません。かといってフロントエンドも実装していた時期もあるので何もわからないこともありません。
それゆえに、この部分をもっと説明してほしいだったり、何回か執筆しているだけに構成で気になる部分だったり、一緒に良くしていける部分が少なからずあります。
改訂版の印刷や、次回の新作でサポートできたらなぁと思います。
継続的改善
本を印刷するのが技術書典9が初ということで、『KnativeとIngress Gateway』はがっつり改定予定です。普段Knativeを運用している方にもインスピレーションの湧くコメントをすでにたくさんいただいています。
この辺りが増補改定される予定です。お楽しみに!
すでに電子版でご購入いただいている方はもちろん読んでいただけるようになります。
次回作について
技術書典9ではGCPでTerraformに入門するか実践するかの本を書きたいと思っています。
理由はこんな感じです。
- 今業務ドメイン的にどちらも時間を投資して学ぶ価値がある
- 社内にGCPもTerraformも強い人がたくさんいる(のでレビューされたい)
- Lambda本以来のポップでキャッチーなテーマ(議論の余地あり)にしたい
今回もとりあえずGCPもTerraformも何もわからん状態なので、Professional Cloud Architectをとるところから始めます。
数字の整理
## 売上
サイト
3/7〜4/5分
- JavaScriptとSEO: 41冊
- KnativeとIngress Gateway: 22冊
- Knativeソースコードリーディング入門: 7冊
- Knativeの歩き方 第2版: 5冊
- Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 9冊
500円 × 41冊 + 1000円 × 43冊 = 63500円
Booth
3/1〜4/5分
- JavaScriptとSEO: 期間中は販売していませんでした
- KnativeとIngress Gateway: 19冊
- Knativeソースコードリーディング入門: 2冊
- Knativeの歩き方 第2版: 5冊
- Goで学ぶAWS Lambda 第2版: 11冊
1000円 × 37冊 = 37,000円
原価
- 参加費: 7480円
過去分
妻はすでに売上金であつ森を購入しています。
そして家の装備をパワーアップしました!家庭内燻製を実現し、低温調理をパワーアップさせます。