2020年4〜6月ふりかえり 〜より抽象的なプラットフォーム仕草を身につける〜

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四半期ごとの個人OKR振り返りです。

2020年4〜6月は、プラットフォームエンジニアとして必要な技術要素であるGCPとTerraformを学ぶのが主な内容でした。

振り返り対象の個人OKRはこの記事2020年1〜3月ふりかえり 〜HCLエンジニアとしても闘争〜で立てています。

OKRの振り返り

3段階で見ていきます。

  • できた
  • 微妙
  • できなかった

Objective 1

プラットフォームのインフラを支える技術の基礎力向上

Key Result 1 【微妙】

Terraformの概念、書き方を理解しデバッグできる

  • 技術書典9で『GCPで学ぶTerraform』を書く
  • 『実践Terraform』『Terraform Up & Running』を読んで理解が必要な見取り図を描く

今期は目次を作るところまででした。OKRを立てた時点では、つぎの技術書典を7月と想定していました。しかし、次回は9月という公式アナウンスがあったので、それを目指して書こうと思います。

少しTerraform関連の本を読んだり、GCPを学んだりした現段階ではつぎのような目次を考えています。

1 Why

なぜTerraformが必要なのか
解決する課題

  • Why IaC
  • Why Terraform
  • (Why GCP)

2 What

  • Terraformを使ってできること
  • 使い方の調べ方
  • GCPのデフォルトとTerraformのデフォルト
書き方
  • 文法
  • HCL?

機能

なんのためにあるのか
やってはダメなこと

プロバイダー
* tfsatate
* terraform import
* terraformer

3 How

準備
  • CLI
  • Terraformのバージョニング
  • VSCodeのサポート
  • tflint
ハンズオン
  • あるアーキテクチャを作っていく
    • 3 layered
  • テンプレート
    • Module
    • Microservice、プラットフォーム
    • ベストプラクティス or Opinionatedのテンプレート化
    • 早めに楽な運用にたどり着くためのガイド、複雑さを導入したいわけではない
  • GCP上のベストプラクティス
    • Log
    • データ分析
    • パイプライン
    • 権限管理 IAM

コンテナ触れたいが、KubernetesのYAMLとの住み分けとかの話になりそう
VM -> サーバーレス
GCE -> GKE -> App EngineかCloud Runなど

4 Operation

  • CI/CD
    • ローカル
    • GCP CI/CDサービス
    • CI/CD SaaS
    • GitHub Action
  • tfstate分割
    • すでに動いてるの安全に分割する
  • tfnotify
  • Providerアップデート
  • 開発環境・本番環境
  • デバッグ
    • TF_LOG=DEBUG
    • プレイグラウンド

フルで書くのは厳しそうなので、特に興味あるものや、ここにないけど決定的に必要な要素などあればぜひ教えてください!

読んだ・読んでる本。

Why Terraform、Why IaCがめっちゃみっちり書いてあってすごい。

Key Result 2 【できた】

GCPの全体像を把握する

GoogleさんのProfessional Cloud Architect試験に合格しました。自宅からのリモート受験です。6/28に受験し、まだ最終結果メールがきません。

当初はGCPのコンピューティング、ネットワーク、ストレージの目次程度が頭に入れば試験は受けなくてもいいかなと思っていました。しかし、6月頃にいざ本格的にTerraformの本の準備を始めるにあたり、もう少し足腰鍛えた方がよさそうと思い6月はGCPの勉強をすることにしました。

また、同時期に複業でGCPのアーキテクチャなどの相談に乗るお仕事もいただいたので、腕力向上必須でした。

準備過程では、上記のProfessional Cloud Architect Certification 2020を一通り見ました。これは星5つで評価を求められたら星1つです。結局最後まで見てしまったのが悔やまれます。

Official Google Cloud Certified Professional Cloud Architect Study Guide』はとてもよかったです。章末問題や模試2回分は、本番より難易度が低かったものの、アプリでの復習がとてもやりやすかったです。各サービスの説明は細かいわけではなかったですが、「アーキテクト」として働くための視点の持ち方がイメージでき、今後の仕事にプラスになりそうでした。

他にも、複業の準備も兼ねてつぎの本を拾い読みしました。試験文脈ではないですが、役立ちました。

機械学習系は置いておくにしても、GCP文脈でもう少しデータプラットフォームやDevOps系の話題に馴染んでおきたいなぁと感じています。

Key Result 3 【できた】

『KnativeとIngress Gateway』の完成

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だいぶ追記し、Boothで第2版を発売中です!

KnativeとIngress Gateway 〜Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioの比較〜(PDF、ePubセット) #技術書典

初版との差分はこちらにまとめています。

増補・改訂にあたっては、toVersusさんにたくさんフィードバックいただきました。ありがとうございました!!

商業版も、インプレスR&Dさんから2020年7月10月発売です。

KnativeとIngress Gateway Ambassador、Contour、Gloo、Kourier、Istioに見出すEnvoyコントロールプレーンの実装パターン

あくまでも「KnativeでなぜIngress Gatewayが差し替えられるのか?」という自身の疑問に答えるための本です。結果的にAPI Gateway、Envoyなどさまざまな発見がありました。この喜びを、よりたくさんのエンジニアと分かち合うことができたら嬉しいです。

推敲過程でいろいろな本にお世話になりました。

Objective 2

生きてる実感を得て心をワクワクさせる

Key Result 1 【できた】

ゆったりとした時間を過ごすための自分なりのルールを作る

「ゆったりとしていない」と感じるのは、自分で立てた目標とはいえ目標以外に向いた興味から目を背けていたからです。限られたプライベートな時間を最大限自身の成長に繋げるためのストレッチな目標を立て、リソースをそこに集中するのだから必要な犠牲かもしれません。それでも持続できなければ元も子もないので、「スイスイ検証水曜日」というのをはじめました。

スイスイ検証水曜日

興味持ったことは手を動かして検証して良い枠を週1設けます。数時間でアウトプットまでたどりつくのはなかなか難しいですが、結果的に業務に流用したり、複業に活かしたりしながらワイワイできて楽しかったので続けようと思います。

ちなみにこの記事はスイスイ検証水曜日のアウトプットの一部です。

Terraform Kubernetes Providerとkindで試すNetworkPolicy

あと、ゲームを解禁した結果、(やや罪悪感はあるものの)楽しみが増えました。同僚に激推しされたゼルダ。面白すぎて、このゲームを知らない状態に戻れなくなるのが少し寂しいです。

Key Result 2 【できた】

趣味と闘争する

  • 体脂肪率12%

noteで書いたこの腹の3ヶ月後のさらに3ヶ月後の世界です。このOKR振り返りを書いている時点で14.6%くらいです。

一時期13%台まで落としたものの、体重は落ち体脂肪率は上がっていく状況になって立ち往生しています。

もろもろの自宅ジム化に必要な器具は揃ったので、数値目標は掲げず、筋トレ週2を継続して体づくりを継続しようと思います。

カロリー計算目的であすけんというアプリを使い始めました。3食記録し、アドバイスがもらえたり、栄養素の内訳が表示されたりします。思ったよりカロリーが足りてなさそうな日が多かったり、ビタミンA・食物繊維が絶望的に足りなかったり、いろいろな気づきがあり改善しました。Fitbitで計測した体重、体脂肪、歩数、などを連動できたり、写真からメニューを登録できたり便利です。

写真のBASE BREAD週4朝、BASE PASTA週1昼か夜も定着しました。

  • 燻製料理を生産できるようにする(from ワクワクリスト

Zwilling(ツヴィリング)社の燻製用の鍋を購入しました。

燻製の基本』という本を読み、燻す木材の種類やそれに合う食材、難易度等があることを知りました。よきです。

クロノ・トリガー好きなら好きかも!と同僚に勧められてはじめました。何回かやったものの、執筆期間に始めたため定着せず…執筆期間後にでゼルダに出会い、今はゼルダのない土日が考えられません。

あと、昔おじさんにもらってやっていたファミコン。くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクションに時代劇が含まれていたのでやりました。

勇者シリーズが30周年を迎えたのを記念し、サンライズが公式YouTubeチャンネルでエクスカイザー全話と他のを5話まで無料公開!テレビで見始めたのは4作目からで、元祖のエクスカイザーは観たことなかったので観ました。

後続シリーズの場面がいろいろと頭をよぎる原点でした。その後、2作目のファイバードも観終わり、今は最終作のガオガイガーシリーズを観ています。在宅勤務になってから昼は勇者シリーズ、夜は最近のやつ(Dr.STONEシーズン1を観終わり、鬼滅の刃を観ている)をご飯を食べながら観るようになりました。

Key Result 3

ワクワクリストを整理する

  • 優先度
  • 何をしたら実現できるか
  • 費用
  • 期間

とりあえずカテゴリタグをつけてみたら、半分が旅行でした。


(旅行系の一部)

今旅行のこと想像しても、何もピンときませんね。いざ実現するとなると、それぞれ1週間休みとらないと厳しいので(ほんまか?)、予約できる状況になったらチケット予約する心積もりはしときます。

そもそもこれを書き始めたのは、OKRに追われすぎてしんどいというのがきっかけでした。Objective 2のKR1がいい雰囲気になってきたところで、この項目にそこまで希望を見出さなくて良くなってきた感があります。よいことです。

今は個人OKRを適度に達成し、プラットフォームを作るチームで挑戦し続け、嫁氏と適度に競争しながらゼルダを嗜み、猫たちを眺め、筋トレし、サウナで整えるならそれで満足です。

在宅勤務に慣れ、サウナも復活したのはけっこうでかいのかもしれません。

ログ

OKRとしては追ってないものの、記録しておきたいことのコーナーです。

読書

記事中ここまでで書いた以外のものです。

自分の興味に蓋をして息苦しさを感じていたときに、マネージャーさんとの1on1で「自己肯定感足りてないのでは?」という話を聞いて読んでみた本です。一連の流れをつぶやいています。

最終的にスイスイ検証水曜日で回収されました。

「OKRと関係ない、自分の好きなことについてnoteに記事を書こう」という動機で書いた記事の1つです。今の今まで、4月に突然noteに記事を書き始めた理由を忘れていましたw

サウナは自分にとって大事なライフワークの1つ。自分以外のサウナ好きがサウナについて語るのに触れながら、自分にとってのサウナを考えてみようと思って読みました。

『さうなと』を読んで

前Q読んでいた『遅いインターネット』にも、さきほど登場した『20歳の自分に受けさせたい文章講義』にも評論家としての吉本隆明さんが登場します。よしもとばななさんのお父さんなんですね。

何となく気になって、何かしら本を読んでみたいと思って検索したらこの本に出会いました。たぶんこういう本がメインではないです。

よその家の猫の話(生態)ってあまり聞いたことなかったので新鮮でした。吉本さんちの猫は、適当に外にも出かける半野生的な猫さんなだけに余計に。

スポーツ系に限らず、いろんな研究分野が関係しているのだなぁと思いました。科学的とは?の説明から始まるのがいい感じです。

筋トレをしてくれるトレーナーさんの経験で語られる世界からの変遷が書かれてましたが、トレーナーさんもこういうの読んでないのかな?とも思いました。

人生の先輩が語る教訓には真理が含まれてると思います。ただ、大昔から人間は同じものに苦しみ、それが研究されて名前もついていると思うので、研究の成果として受け取る方が好みかもなぁと思いました。

初期案と実際に放送されたデザインが全然違うのが多くて最高でした。

学び方を学ぶのはよい投資と思っています。エンジニアとしての経験(課題とそれに対する解決策の適用)も増えてきたので、目の前の具体的な技術を学ぶのを継続しつつももう少し原則、プラクティス、この分野ならこれみたいなみんなオススメ系の本比率も上げていいのかなと感じました。経験が少なすぎるタイミングで少し抽象度の高い事柄に触れても実感がわかないし、抽象化した自身の経験を適用できる範囲も限られます。

最近の仕事では、何かしらの技術を導入するにあたって性質上影響範囲が大きく、設計ドキュメントでwhy?を考える機会が増えました。その中で、ソフトウェア開発の原則、ベストプラクティス、それらが目の前のか課題解決になぜ適用できるのか、メリット・デメリットは何かなどを議論し、合意し、利用者の疑問に答えられる必要があります。つまり「この技術をこう使ったら、動く!」のようなスタンスでは、物事が何も前に進みません。これまで以上に具体と抽象を行き来して、戦闘力を高める必要があります。

学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し、はどちらかに偏りがちなので肝に銘じたいです。

不合理な人間の行動にもパターンがあるので、そういうのを自覚すると気づきがあるし、パターンを利用する意図が透けて嫌気がさすこともあるでしょう。

転職したい気持ちはないですが、鬼気迫るエピソードで面白かったですw

英語

チーム構成の出自のダイバーシティが以前よりさらに増してきました。MTG、設計ドキュメント、Slackでのやりとり、議論はもちろんリモート飲み会もすべて英語です。大体において、これ日本語でも厳しそうみたいなことが多い一方で、英語で話すのも書くのも余裕はないです。継続して学習しています。

4〜6月の英会話(NativeCamp)の受講状況はこんな感じでした。

  • 4月: 30回、12時間48分
  • 5月: 30回、12時間48分
  • 6月: 28回、11時間53分

火、木、土、日の朝25分 * 2。受けた直後はやった感はあるものの、月単位でみるとそこまで時間割いてないですね。ペースを落とさなければ、年150時間。無理なく続けられそうなペースな気がします。

思いどおり喋れるようになってきたのを感じるときもあれば、頭が回らなくて喋る内容を先にすべて書くときもあります。

成長度を測りたいような、測りたくなような気がします。

Microsoft MVP

かなりコンテナマネジメント系の実績を推したのですが、Cloud & Datacenter ManagementカテゴリーでなくMicrosoft Azureカテゴリーでの受賞になりました。いずれにせよ光栄です。やっていくことも変わりません。

今後の話

Objective 1

プラットフォームのインフラを支える技術の基礎力向上

つぎでTerraform周りをいったん整理し切ろうと思います。2019年10〜12月あたりから、プラットフォーム仕草(プラットフォームを開発するエンジニアが習得すべき技術要素やプラクティスなどの素養全般)を身につけるために、具体的な技術をテーマに据えてきました。Kubernetes、GCP、Terraformなど、業務との関連性の高い順になっています。

目の前の業務に必要なものばかりなので、いい感じにプライベート時間の学習をアラインできたと思います。

一方で、読書セクションに書いたように、ソフトウェア開発の原則、ベストプラクティス、古典、基礎系に割く時間も長期的目線で増やしていくタイミングなのかなぁとも思います。

7〜9月は技術書典だけで大変だと思うので徐々に…。

Key Result 1

Terraformの概念、書き方を理解しデバッグできる

前回から引き続きです。本番が9月のいつなのかけっこう気になります。

  • 技術書典9で『GCPで学ぶTerraform』を書く

Key Result 2

DevOpsのプラクティスを身につける

理論を学びつつ、目の前のクラウドサービスにどう適用するのかを学ぶのはよいタイミングっぽいです。

Key Result 3

学び方の改善

知的戦闘力を高める 独学の技法』にはとても影響を受けました。1テーマに据えます。

Objective 2

より気持ちよく暮らす

重要だが緊急性が低く、積極的にやる気も起きないので放置していたことを片付けます。

Key Result 1

断捨離と整理

そこまで物に溢れてるわけではないけれど、広めのクローゼットに甘えてる感があります。日常生活で光が当たらない部分を含め、物を減らしたい欲もあります。手を動かし始めたらちゃんとやりそう!

  • いらない服捨てる
  • 紙の本減らす

Key Result 2

猫たちとのよりよい共生

より大きくなり、外にも興味を持ち始めた猫たちとの生活をよりよくします。

  • 大きいトイレに交換する
  • ラムちゃん去勢
  • ふわふわくん外散歩できるようにする

Key Result 3

ume, yamazoeに行く(状況が許せば)

奈良育ちなのもあり、クラウドファンディングで支援したのでタイミングが合えば行きたいです。

静かな山里で、サウナ。最高っぽいです。

Key Result 4

冷蔵庫買い換えるか検討する

めっちゃ困ってるわけでもないですが、野菜室の野菜が凍ったりします。凍っててもサクサク切れるやつとか気になるので、ひとまず調べてみます。

今期の総合的な気分です。

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