2024年7〜12月ふりかえりと2025年1〜3月OKR 〜ネガティブケイパビリティの獲得〜

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四半期ごとの個人OKR振り返りです。

2024年7〜9月は、作業量ではなくアウトカムやボトルネックに目を向け、労働集約しないスタイルに転換するきっかけをつかむことを目標に据えていました。10〜12月は、個人OKRを書き始めて以来初めて設定する時間をとれない異常事態だったので、当該期間のログもこの記事に含めます。

振り返り対象のOKRは2024年4〜6月ふりかえりと2024年7〜9月OKR 〜80:20〜で設定しています。

OKRの振り返り

Objective 1: 主要な結果を生む少数の構成要素に集中できるようになる 【微妙】

ぼんやりと実現したいことに対して「やらなければならない」と思うことが過剰で、検証のためのアウトプットも足が重く感じ、最終的なアウトカムも減っている気がします。作業量ではなくアウトカムやボトルネックに目を向け、労働集約しないスタイルに転換するきっかけをつかみます。

きっかけはつかめましたが、実践はこれからなので「微妙」としています。KRに掲げた本は読んでいたものの、習慣にすることの抽出やまとめは12〜1月にやってしまっています。OKRに取り組む過程のうち、特にまとめ部分に価値があったと思うので、読む本を減らしてもまとめ部分に集中できればより有意義でした。

KR1: 80対20の法則関連書籍を読み、意思決定の習慣にする3項目を選ぶ 【できた】

人生の指針になりうることがたくさん書かれた本だったと思います。その中で以下の3つを習慣にします。

①日次でふりかえり、その日8割の成果を生んだ2割の作業が何だったか、幸福・不幸の大部分を生んだ時間は何だったかを文字にする

少しだけ時間を取って、自分の毎日の生活を振り返り、八〇対二〇の法則どおりになっているか考えてみよう。正確なパーセンテージはどうでもいい。正確なパーセンテージを計算することなど、そもそも不可能なのだから。重要なのは、成し遂げた仕事や手に入れた幸福が、それにかけた時間と見合っているのか、それとも大きな不均衡があるかどうかである。生産的な二〇%の時間が、成果の八〇%につながっているだろうか。幸福の八〇%は、時間の二〇%に集中しているだろうか。

紙を取り出し、いちばん上に「幸福の島」というタイトルを書き、その下に思い出すかぎり、至福のときを書き出してみる。そして、リストアップした「幸福の島」に何か共通点がないか考えてみる。 「不幸の島」についても、同じことを繰り返す。時間の八〇%が不幸ということはまずないだろう。普通は、「幸福の島」と「不幸の島」との間に、まずまずの幸せという海が広がっているからだ。ただ、不幸の最大の原因、不幸な時間の共通点を探し出すことは重要だ。  仕事の成果についても、同じ手順を繰り返す。普段の何倍もの仕事ができる時間はいつかを考えてみる。それが「達成の島」だ。紙を取り出し、いちばん上に「達成の島」というタイトルを書き、その下に思い出すかぎり、不思議なほど仕事がはかどるときを書き出してみる。リストアップした「達成の島」に何か共通点がないだろうか。  分析を終えるまえに、「時間の利用法ベスト10」を参考にしてもらいたい。これは多くの人の意見を聞いてまとめたリストであり、これを見ると忘れていたものを思い出せるかもしれない。 「達成の島」とは別に、「達成の砂漠」も書き出してみよう。それは不毛の地、生産性が低い時間である。こちらも「時間の利用法ワースト10」を参考にしてもらいたい。「達成の砂漠」にどんな共通点があるだろうか。

②個人OKRを立てるときに、本心でないものを削る

本気で目指すつもりがないのに、義務感から目標を設定してしまうと、それに振り回されることになりかねない。目標がないか、あるいは目標にのまれそうになっているとしたら、目標ができるまで待ったほうがいい。

③OKRを立てるときに、OKRを達成時の状態・有りたい姿を宣言文にし、潜在意識にすりこむ

自分自身に関する肯定的な宣言をして、それを信じると、潜在意識に刷り込まれる。その助けになる宣言文(アファメーション)をいくつか紹介しよう。

  • わたしは……に感謝しています。
  • わたしは元気で、やさしく、楽しく、幸せで、世界と一つになってご機嫌です。
  • わたしはクリエイティブです。なぜなら……だからです。
  • わたしの仕事は重要で社会の役に立っています。なぜなら……だからです。
  • わたしは〜を手助けできてラッキーでした(誰をいつ、どんな風に手助けしたのか具体的に述べる)。
  • わたしは健康に恵まれています。
  • わたしには、一緒にいて楽しく、頼りにできる良い友だちがいます。
  • わたしは素晴らしいパートナーに恵まれて幸せです。あるいは、人生の伴侶にもうすぐ出会うことになっています。
  • わたしは、こんな素敵な場所に住めて幸せです。あるいは、素敵な場所を訪れる予定です(素敵な場所に行ってきたところです)。
  • わたしは、〜に夢中です。
  • わたしが読んでいる本は、とても素晴らしく……です。

潜在意識にメッセージを送る

  • リラックスしてボーっとする
  • 一人になれる静かな空間で、座り心地のいい椅子に腰掛ける。屋外が望ましい。
  • リラックスする。
  • (潜在意識に送りたいメッセージ以外の)思考はすべて頭から追い出す。
  • 潜在意識にメッセージを送る。黙ってやってもかまわないが、できれば口に出す。
  • 「自動的な」運動をしながらボーッとする
  • やりなれた運動、考えなくてもできる運動を決まった手順でやる(よくやるものが望ましい)。
  • 負荷がかからず簡単に一人でできるものにする。適度なペースのサイクリングやウォーキングは効果的だ。
  • 運動のまえに、潜在意識にに伝えたいメッセージを読み上げるか、思い浮かべる。覚えているなら、運動しながらボーッとしたとき、メッセージを繰り返す。運動が終わったらメッセージをもう一度繰り返す。
  • 眠る前には
  • ベッドに入ったら、しばらくヒーリング音楽を聴く(わたしは、毎晩同じCDを聴いている。ミュンヘンのエディション・アカシャから出ている「エル・ハドラ」というアルバムの「ミスティック・ダンス」だ。これを聴くとぐっすり眠れ、楽に潜在意識と対話できる)。
  • 眠りにつく一、二分前、まどろんでいるときに、メッセージを声に出すか、頭のなかで唱える。
  • ぐっすり眠れ、いい夢を見られると期待する。
  • 深い眠りに落ちる直前、メッセージを繰り返す。

KR2: 焦点の当て方の具体例として制約理論を知る

ザ・ゴールはアレックス・ロゴという工場長が主人公の小説形式のビジネス書です。工場の生産性向上に苦心する中、恩師のジョナから制約理論(TOC:Theory of Constraints)の本質を学び、工場を立て直していく物語です。エンジニアリングの仕事術的文脈でも引用されることがあります(例: 仕事を前にするめるコツ - 判断と決断と共有 by soudai1025 さん)。

物語では、「スループットを増やしながら、在庫と業務費用を削減する」という目標に向けて、ボトルネック工程の特定と改善、バッチサイズの適正化、余剰在庫の削減などの具体的な施策を実行していきます。

生産管理の理論を物語形式で説明することで、「目の前の効率化だけを追求するのではなく、企業全体の目標達成のために何が重要か」という本質的な考え方を伝えています。特に「ローカルな最適化」と「全体最適」の違いについての示唆は、多くのビジネスパーソンに影響を与えたそうです。

制約理論の基本的な考え方は、「システム全体の成果は、何らかの制約によって制限されており、この制約(ボトルネック)が全体のパフォーマンスを決定する」というものです。制約以外の部分をいくら改善しても、全体の成果は向上しません。

制約はつぎのようなステップで改善します。

  1. 制約の特定: システムのボトルネックを見つける
  2. 制約の最大活用: 既存の制約から最大限の成果を引き出す
  3. 他のプロセスの従属: 制約以外の工程を制約に合わせて調整する
  4. 制約の能力向上: 必要に応じて制約に投資をして能力を上げる
  5. 改善の継続: 新しい制約が発生したら1に戻る

ただ、制約工程の前に適切な仕掛在庫も必要で、ボトルネックの解消に集中しながらも、周辺工程への気配りも必要です。

まとめると以下です。

  • 部分最適化を避け、常にシステム全体の目標を意識する
  • 制約の場所は変化するため、定期的な見直しが必要
  • 非制約部分の余剰能力は必ずしも問題ではない(むしろ必要)

ザ・ゴールと聞くと「工程全体で一番遅い部分が全体のスピードになる」くらいの認識しかなかったのですが、もう少し動的で、管理指標もあるのがわかりました。実務で一度に意識するのは難しいかもしれませんが、「主要な結果を生む少数の構成要素」のひとつとして捉えます。

ちなみに、[増補リニューアル版] 人生を変える80対20の法則でも以下のようにザ・ゴールに言及されています。

ボトルネックとなる少数の原因に集中せよ

  • 仕事上で、克服すれば生産性が五倍、十倍、二十倍と上がる制約とは何だろうか。上司だろうか、失敗に対する恐れだろうか、そもそも適性がないのか、優柔不断なのか、適切な協力者がいないのか、それとも、これらすべてだろうか。制約となっているもの、生産性の大幅な向上を阻んでいるものは何だろうか。特定できれば、それを取り除くようはたらきかけることができる。
  • 日常生活で、人生を謳歌し、愛する人たちを幸せにすることを阻んでいるものは何だろうか。大きな原因が筆頭あるはずだ。それは何だろうか。

ログ

アニメ・映画

  • デジモンアドベンチャー(途中)
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ(途中)
  • ゾイド(途中)
  • るろうに剣心 京都動乱(途中)
  • 本好きの下下剋上
  • ダンダダン
  • 逃げ上手の若君
  • 天穂のサクナヒメ
  • GHOST IN THE SHELL
  • 攻殻機動隊 ARISE
  • 攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG
  • RRR
  • 時計じかけのオレンジ
  • ブルーピリオド(映画)
  • キングダム 大将軍の帰還

新規サウナ

アクティビティ

買い物

グルメ

今後の話

Objective: ネガティブケイパビリティを体得し、創造的で複雑な複数のタスクに向き合える精神的余白を確保する

学業や日々の仕事をこなす中で、集中すべきことを絞れていないこと以外に進捗を妨げる要因があることに気づきました。期限が迫っている、対象のスコープが大きい、不定形である、自分で考える比率が大きいなど、難易度が高く負荷が大きいときにその状況に耐えられずに性急に結論を求めたり、過剰に時間を確保(可処分時間を他に割り当てない)したり、SNSなど常に変化があるものに逃避してしまったりしがちです。目の前のことに集中できず、学業のときには仕事が、仕事のときには学業が頭をよぎり、停滞に拍車をがかかります。

その状況を家族にも相談すると、家族が経験した状況に対し、ネガティブケイパビリティという概念が打開する鍵のひとつになったことを教えてもらいました。そこで、ネガティブケイパビリティと理解し、涵養するための習慣を身につけることで、人間らしい生活に近づけようと思います。

KR 1: ネガティブケイパビリティの概念を自分なりに整理する

まずは概念を理解します。ネガティブケイパビリティが身につくと、自分のどうなるのか、状況はどう改善する(しない)のかを一言で言える状態にします。

KR 2: ネガティブケイパビリティを涵養する習慣を3つ作る

ネガティブケイパビリティを身につけるための行動を習慣化します。仕事・学業で時間を埋め尽くさないことをも大事という仮説があり、前回のOKRに関連する書籍も参考になりそうです。

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